今日の一貫

政治学者は皆民主党にやさしく、マニフェストにこだわるなと言う

政治学者が、これからの民主党の政権運営についていろいろと語っている。
おしなべていえるのは、民主党への期待の中には、マニフェストにこだわるな、といってること。
民主党のマニフェストは、現実的ではないマニフェストが並んでると理解してるようで、皆、実際には、実現が難しいと考えてる様だ。

幾分論理的に述べてるのが、牧原君で、御厨さんにいたっては、「額面通りマニフェストをやれと国民が言うのはやくざの論理だ」、、、という何ともすさまじいロジック展開をしている。

それだけ、みんな民主党が現実政党になるのを期待していると言うことか、、。


(以下朝日新聞対談の引用)
薬師寺 当面の政策に話を移す。民主党はマニフェストにいろいろと掲げた。だが、「マニフェストは国民との約束だから全部やるべきだ」 「マニフェストと違うことをやるべきではない」というのはマニフェスト原理主義だ。現実の政治は状況に応じ機動的、臨機応変に対応し、国民の幸福を実現していくべきものだ。


牧原 マニフェストは4年で巽東するのではなく、少なくとも8年単位で考えるものだ。最初の4年で基礎を固め、総選挙に勝利したうえで、次の4年で政策の効果を出すという見通しが肝要だろう。二大政党制の先進国では政権が8年、12年統くのが普通だ。
 まず必要なのは政府内部の情報を行政刷新会議を活用して吐き出させること。マニフェストはそうした情報のない段階の、いわば仮普請の政策案だ。どんどんリフォームして構わない。ただ放置はいけない。英国にはグリーンペーパーという形で中間的な案を関係者 に出しておく方式がある。その中で良い案があれば、実現に向けて政策に練り上げるという段取りを踏めばよい。

御厨 政党がマニフェストを掲げて政権を奪ったのは、日本の政治では事実上、初めてだ。欠陥をあげつらい、「サーこの通りにやってもらおう」と迫るのは「やくざの論理」だろう。現実的に臨機応変に対応して構わない。だができない場合には、そのことをきちんと説明しなくてはいけない。それこそが本当の説明責任だ。これをちゃんとやれば、マニフェストの信用性が逆に出てくる。

竹中 政治や経済の情勢が刻々変わる中、マニフェストにこだわり過ぎる必要はない。そもそも民主党のマニフェストには書かれていないことが多すぎる。なにより日本経済をどうするかという話がすっぽり落ちている。無駄なことはやらないという後ろ向きな話だけではなく、経済をどう立て直すかという前向きの議論を、ただちに始めてもらいたい。

コメント一覧

Q大HOTTA
書評させてもらいました
 前略 大泉先生
 農業と経済に『日本の農業は成長専業に変えられる』の書評書かせてもらいました。大変読みやすくあっという間に読んでしまいました。私も日本のコメ産業が国際競争力のある夢をもてる産業になることを願っております。大変おもしろい本ですので、民主党の方々にも読んでもらいと感じた次第です。 草々 堀田
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