毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

扇子

2011年07月09日 | きもの
今日は扇子がありがたい日
これからは紳士淑女は扇子は手放せません
特に関東はーー節電と言っていますから

冬でも夏でも私は扇子を帯の左脇にさしています
トウゼン季節によって扇子絵は違ってきます
夏扇は涼しげな花や色がお人にも涼を呼びます

扇子という呼び方は近世になってからのようです
昔はおうぎ
もっと前の古代はおふぎ
つまり仰ぐというのが扇になったそうですよ

昔エジプトの壁画に羽扇の絵を見たことがあります
中国でも紀元前にーーこの国は古い時代のほうが文化度が高いですねーー
羽うちわとして香木を使ったものを
東京博物館で見たことがあります

とにかく扇は昔から風を送ったりメモを取ったりはたまたお盆の代わりなど
様々なことに使われていたのですね
世界的な小物です

この扇の絵を得意としていた日本画家は俵屋宗達
また友禅の師といわれている宮崎友禅も扇絵師でした

和紙を張る、折りたたむというのは日本の専売特許

バタバタ使わずゆるりゆるりと風を送る姿が美しい
私はよく「あくび」を隠すときに使いますヨ

「肝心要」というくらいセンスの要は大切