毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

衣紋のこと

2011年07月06日 | きもの
昨日はとても涼しい場所に行ってきました
信州駒が岳の近くです
自然の風が
土を通ってくる風が
こんなに涼しいのかーーと
気温は都心と同じなのですがーー

そのとき感じたのが「衣紋」です
衣紋の抜き方一つで
いい風を受けるかどうか全く違いますね

夏はいつもより衣紋を抜いた着方をしています

衣紋の抜き方は
真のお辞儀をしたとき肌着の衿が見えるのは品がない
と母が姉達に注意していた言葉を思いだします
そしていまワタシもそう思います

肌着の衿が見えないように
衿肩明きの寸法や繰越寸法に注意します
その上で夏はいつもより衣紋を抜くのです

その代わり前の選り合わせは広がらないようにします
涼しい風は
衣紋から入って
背中を通り身八つ口から抜けていきます
この繰り返しがずっと続くので
本当に涼しい

今日日本橋まで出かけ
昨日より涼しいキモノと帯になっていますのに
暑い
風も吹いています
ソレはアスフアルトの照り返しなのですね
それでも衣紋から入る風には助けられます

ですけど
昨日はその開いた衣紋の衿先に虫が止まり
しかもおしっこをかけて逃げたんです

無礼な奴