Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 恋の特効薬 / ザ・サーチャーズ:1963年作

2023年08月21日 07時00分00秒 | 1960年代の洋楽
 【 Album Data 】
リリース:1963年8月
チャート:英国2位

媚薬
狭義には催淫剤と呼ばれ勃起不全の治療に使われる薬を言い、広義には性欲を高める薬、恋愛感情を起こさせるような薬を言う。惚れ薬とも称される。肉体的な性機能の改善を目的とした精力剤、強壮剤も含まれる(Wikipediaより)


「女のコとからきし縁がない」という男の手に入れたものが“惚れ薬”、それならばお目当ての女性に媚薬を飲ませりゃいいものを、こともあろうか自分が飲んでしまった・・・
今日ご紹介するのは、こんな意味不明な行動をとった男の事を歌った曲です。


【 Single Data 】
リリース:1964年12月
チャート:米国3位


“ブリティッシュ・インヴェイジョン”
ビートルズのアメリカ進出に伴い、英国バンドか雪崩を撃ってアメリカに進出して行った現象は、“ブリティッシュ・インヴェイジョン”と呼ばれました。

今日ご紹介するサーチャーズもそんなバンドのひとつです。
彼らの卓越したコーラスワークや12弦ギターを使った演奏等は、他の英国グループに比べ“品格”が感じられます。
他のヒット曲の中にも、同時代のアメリカのフォークロックの雄“バース”の先駆けとなるフォークロック的なサウンドを聴かせるものもあり、バンドとしての実力を兼ね備えたグループだったようです。

しかし、残念なことにバンドとしての実力がありながら、オリジナル曲を作り出す力がなかったのが致命的だったのか、傑出した地位に到達出来ませんでした。 個人的には、当時の英国バンドの中でビートルズローリング・ストーンズは別格として、このサーチャーズホリーズが抜きん出た存在だったと思っています。


最もビートルズに近いサウンド!
今日ご紹介する「恋の特効薬 Love Potion No.9」ですが、原曲はドゥーワップ・グループ、クローヴァースの1959年のスマッシュ・ヒット(全米23位)、それをマージービート・サウンドに乗せて1964年にカバー・ヒットさせたのがサーチャーズ、全米3位の大ヒットを記録します。
1963年にリリースされたデビュー・アルバム『Meet The Searchers』に収録された曲で、本国英国ではシングル・リリースされておりません。

そのサウンドは、他の“ブリティッシュ・インヴェイジョン”のグループに比べ、明らかに洗練されており、「もし、ビートルズがこの曲をカヴァーしたら?」という問い掛けがあったなら、「その答えはこのサーチャーズ・ヴァージョンにあり!」と何のためらいもなく答えてしまいそうです(^O^)
ルックスは別にして、立ち並ぶ姿も何となくビートルズみたいですね!

それにしても・・・

こういった媚薬は、やはり、お目当ての女性に飲ませるものであって、断じて自らが飲むものではありませんよね❣️

恋の特効薬 / ザ・サーチャーズ
ボクは悩みをマダム・ルーのとこに持って行った
ほらあのジプシー女だよ 金歯している
アパートが34番街とヴァインの交差点にあって
売っているのが小瓶の 媚薬No9

ボクは言った「女のコと からきし縁がないんです。
 この状態は1956年からなんです。」
マダムはボクの掌を見て まじないをして
言った 「あんたが必要なのは 媚薬No9」 

マダムはかがんで 振り向いて ボクにウィンクして
言った 「この流しで作ってやるからね」
臭いはテレピン油 見た目は墨汁
ボクは鼻をつまんで 目を瞑って 一口飲んだ

昼だか夜だか わからなくなって
キスをし始めた 目に見えるもの何にでも
でもお巡りさんに 34番街とヴァインの交差点でキスしたとき
小瓶を割られてしまった ボクの媚薬No9

(instrumental break)

ボクは鼻をつまんで 目を瞑って 一口飲んだ

昼だか夜だか わからなくなって
キスをし始めた 目に見えるもの何にでも
でもお巡りさんに 34番街とヴァインの交差点でキスしたとき
小瓶を割られてしまった ボクの媚薬No9

媚薬No9
媚薬No9
媚薬No9




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