Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ エミリーはプレイ・ガール / ピンク・フロイド:1967年作

2024年01月23日 08時00分00秒 | 1960年代の洋楽
奇跡を支えた技術屋が・・・
ビートルズの奇跡が生まれたのは、彼らの才能もさることながら、彼らを取り巻くスタッフが世界最高水準の技術力を持ち合わせていたことも大きな要因でした!

ビートルズで養ったノウハウを投入!
アイドルからアーティストへと変貌を遂げたビートルズの象徴的アルバムの『Rubber Soul』、そこで見せた絶妙なスタジオ・ワークは、次作の『Revover』で更なる進化を遂げて行きます。

そんな過度期のビートルズにあって、デビュー以来、プロデューサーのジョージ・マーティンの片腕としてビートルズを支えてきた、エンジニアのノーマン・スミス『Rubber Soul』を最後にビートルズの元から離れ、EMIのプロデューサーに昇進する事になりました。

期待の新人のデビューのプロデュース
そして、、、
正式にEMIのプロデューサーに昇格したノーマン・スミスが見事な仕事をします!

彼は、1967年、レコード会社の間で争奪戦の末、EMIと契約を交わした大物新人バンドのデビュー・アルバムをプロデュース、その大物新人バンドというのが、当時のアンダーグラウンド・シーンで存在感を示していたピンク・フロイドでした。

サイケ・バンドとしてデビュー!
今でこそ、プログレッシブ・ロックの代名詞的存在の彼らですが、デビュー当時は、サイケデリック・バンドとしてデビューしております。



【 Single Data 】
リリース:1967年6月16日(英国)
チャート:英国6位


今日ご紹介するのは、そのサイケデリック時代の曲「See Emily Play」で、この曲は、サイケデリック・ミュージックの傑作アルバム『夜明けの口笛吹き The Piper at the Gates of Dawn』に先立ち、1967年6月16日に2枚目のシングルとしてリリースされました。
曲が始まったと同時に、独特な世界に迷い込んだような錯覚、これ1曲でデビュー・アルバムの出来栄えを充分期待させられます。
残念ながら、デビュー・アルバムには収録されていません。
米国と日本の初版には収録されてされたようです!

残念な邦題
ところが日本では、この独特で奇妙なサウンドが理解されなかったのか、担当者のセンスが悪かったのか、とんでもない邦題が付けられました・・・
その名も“エミリーはプレイ・ガール”
当時は、まさかこれ程の大物バンドになるなんて夢にも思わなかったんでしょうね?

そう思いたくなるのも、71年の初来日の頃は、すでにプログレッシブ・ロックのバンドとして、絶対的な地位を築いていた彼らでしたが、来日記念盤としてリリースされたシングル盤の邦題は「夢に消えるジュリア」「青空のファンタジア」といった美しい傑作邦題~その差、歴然!

多分、担当者としては、忘れられない汚点なのでしょう!(^O^)
そんなことが原因か、現在では、「エミリーはプレイ・ガール」という邦題は使われておりません。

エミリーはプレイ・ガール / ピンク・フロイド
エミリーは 頑張ってもどこか誤解している ah ooh
誰かさんの夢を
一晩だけ借りようとする
今日しかないんだから
別のやり方でやってみよう
頭がおかしくなって、
5月のゲームをプレイ
エミリーが遊ぶのを見てみなよ

夕日が落ちると エミリーは泣く ah ooh
悲しそうに森を見つめ
翌日までほとんど音を立てない
今日しかないんだから
別のやり方でやってみよう
頭がおかしくなって、
5月のゲームをプレイ
エミリーが遊ぶのを見てみなよ

床にとどくような長いガウンを着て ah ooh
いつまでも永遠に 河の上を漂うんだ、エミリー
今日しかないんだから
別のやり方でやってみよう
頭がおかしくなって、
5月のゲームをプレイ
エミリーが遊ぶのを見てみなよ






4 コメント

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Unknown (sakaki45)
2024-01-23 22:39:57
ピンクフロイドの邦題は、「吹けよ風、呼べよ嵐」のような傑作も沢山あるんですけどね。
「夜明けの口笛吹き」も最初は「サイケデリックの新鋭」でしたし。

フロイドのアルバムタイトルの漢字1字っていうのも個人的には好きだったりします。
「炎」とか「光」とか「対」とか。
それにしても「鬱」っていうタイトルが許されるのはフロイドだけでしょうね。
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Unknown (ikenaijoni)
2024-01-24 07:30:14
@sakaki45 さんへ

おはようございます😃
邦題といえば、、、
イエスの『こわれもの』と『危機』に対し、ピンク・フロイドの『おせっかい』と『狂気』と邦題まで寄せて、ファンの競争心を煽っているようで面白かったですね。
当時、特にプログレが好きってわけじゃなかったけど、この4枚は持ってます。
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Unknown (yoko-2-1)
2024-01-24 07:35:02
ikenaijoni さん
おはようございます。
読んでくださりありがとうございます。
素敵な着眼点ですね!
私はキャッシュレスの例まで浮かびませんでした^_^;
キャッシュレスについては私もあまり良く思っていません、さらにキャッシュレスやクレジットなど、耳触りの良いカタカナ語にすることの弊害が出てきているように、私は、思います。
そういえば、ピンクフロイドの「The Wall」は神戸の14歳がかつて起こした事件(いわゆる少年A事件)の犯人が、
ピンクフロイドのライブのときの言葉やThe Wallの歌詞を引用しているという説があり、
調べてみたいなあ、と思って聴いたのがはじめですが、
だんだんピンクフロイドの曲たちそのものが好きになったことを覚えています( ^_^)
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Unknown (ikenaijoni)
2024-01-24 07:49:37
@yoko-2-1 さんへ

おはようございます😃
何でもそうですが、己の身の丈を知れって事ですかね(^O^)
僕はそこそこの金額のもの、例えば15万のパソコンを買おうと思ったら、保証期間の問題もあり量販店のクレジットを使います。 その程度のお金なら通帳に入ってますが、その分のお金を直ぐに銀行に預金するようにしてます。
ようは使い方次第って事ですね!

それにしても、あの神戸の事件で、犯人が少年だったと判明した時、何とも言えない重苦しい思いをしました。
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