Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ おいしい水 / アストラッド・ジルベルト:1965年

2023年06月24日 08時00分00秒 | 映画音楽&ワールドミュージック

もったいない!
若かりし頃、初めて海外旅行に行った時、何とも不自由に感じたことは、“水”をそのまま飲めない事でした。 今でこそコンビニで水を買うことに抵抗はなくなりましたが、当時は水道の蛇口をひねれば出てくる水を、わざわざお金を出して買うことが、勿体無く感じたものです。 普通に水道水を飲める環境を始め、小銭さえあれば、いつでも自販機で飲料水を買える我が祖国、何かにつけ便利で清潔な環境の中で育った我々日本人は、外国でのカルチャーショックが他国の人より大きいのでは・・・?

今日は、その“水”にまつわる、ちょっと奇妙な邦題がつけられたボサノヴァを1曲・・・

ボサ・ノヴァのイメージ
上手いんだか下手なのかよく分からないシンガーが「イパネマの娘」のヒットでお馴染みのアストラッド・ジルベルト。 しかし、彼女の肩の力を抜いたサラッとしたその歌唱法が、僕にとってのボサ・ノヴァのイメージを作り上げています。

あくまでもボサ・ノヴァは・・・

熱く歌い上げては駄目!
べたつく様な汗の匂いを感じさせては駄目!


勝手にこんな風に思ってます・・・(^O^)

アップテンポのセルジオ・メンデス&ブラジル'66「マシュ・ケ・ナダ」、これはボサ・ロックというジャンルになるそうですが、この一見熱いコーラスも、語尾に力んでこぶしを付けたりせず、あくまでも軽いタッチで歌われています。
 
今日ご紹介する「おいしい水 Agua de Beber」の作曲者はアントニオ・カルロス・ジョビン、ポルトガル語の詞はヴィニシウス・ヂ・モライス、数々のアーティストによってカバーされているボサ・ノヴァの名曲です。
タイトルの「Agua de Beber」を直訳すると“飲み水”という意味らしく、更に3段論法で考えると、生きて行くには飲み水が必要、生きて行くには愛がなければならない、よって『飲み水は愛である』ということになります。 いきなり歌詞に出てくる"Agua de Beber"をそのままの“飲み水”と考えるより、“愛が必要”といった意味として捉えた方が全体の繋ぎがよくなるみたいですね。
因みに"camará カマラ”は掛け声ということですから、英語で云えば"Yeah!"ってことなのかな?(^O^)


おいしい水 / アストラッド・ジルベルト
愛したかった でも怖かった
救いが欲しかった
でも愛は秘密を知ってる
恐れは、心の中まで消してしまう

おいしい水、おいしい水、カマラ

良いことはして来なかったけど
謝ることを学んだ
私の家はいつも門戸を開いている
心のドアは開いている

おいしい水、おいしい水、カマラ

確かなことを知っているから
夢から目覚めた
愛のことではいつもさみしくなる
私の心は悲しみでいっぱい

おいしい水、おいしい水、カマラ





2 コメント

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Unknown (naotomo3451)
2023-06-24 12:10:46
こんにちは!
私、ボサノバ大好きです。特に夏になると聞きたくなります。癒し系のようで、少し退廃的に感じたり様々です。この曲もよく耳にしました。「イパネマの娘」も良いですね。ボサノバよく掛け声のような歌詞も入りますが、今日は一つ解決しました。水にお金を出すなんて、海外旅行の時だけと思っていましたが、今は普通になりましたね。
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Unknown (ikenaijoni)
2023-06-24 12:55:30
@naotomo3451 さんへ
こんにちは😁
夏になると、ついつい聴きたくなってしまうのがボサノヴァです。
それにしても、、、彼女、、、、
頭の上の方に長い帽子をかぶっていて、更にワンピースの柄もあって、すごく胴長短足に見えてしまう。
それが気になって仕方ありません(笑)

水に関しては、それ程、抵抗なく買える時代が来るとは、その当時は思いもしませんでした(^O^)
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