Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 恋する二人 / ザ・ビートルズ:1964年作

2023年08月19日 07時00分00秒 | 『A Hard Day's Night』
突き詰めてみれば・・・
映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day’s Night)』を一言でいったら“本人が本人を演じた究極のアイドル映画”って感じなんでしょうね。

会話のひとつひとつが彼らの個性を表しており、ジョンの皮肉っぽい性格、ポールのそつのなさ、リンゴの思わぬ演技力、そして極めつけがジョージのインタビューの受け答え・・・

『あなたの髪型は?』という女性記者の質問に・・・
ジョージの一言~『アーサー』
これなんぞ、訳の分からない面白さがありました!(^O^)

因みに、このアーサーというのは、ジョージが兄と一緒に組んだ初めてのスキッフル・バンド“リベルズ(反逆児)”のメンバーで、アーサー・ケリーという幼馴染みとのこと・・・

 【 Album Data 】
リリース:1964年7月10日(英国)、1964年9月5日(日本)
チャート:英国1位、オリコンはまだ存在せず。

そのジョージに、この映画のロケでは運命の出会いが待っていました!
そのお相手というのが、後に彼の伴侶となり、数々のロックの名曲のインスピレーションの源となったパティ・ボイドでした。

今日はそのパティが映画の中で目立つシーンで歌われた曲の紹介を・・・


【 Single Data 】
リリース:1964年7月13日(米国)
チャート:米国1位(A面)、53位(B面)


今日ご紹介する曲は、映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』でも使われた「恋する二人 I Should Have Known Better」です。

この曲、映画の中では、列車の荷物置き場の貨車の中での演奏シーンとして使われるわけですが、その際、他の女性陣は柵の外なのに、パティだけがビートルズの横で可愛く座ってる・・・
ビートルズ・ファンの女の子の「誰よ!あの生意気な女は!」といった嫉妬の叫び声が聞こえて来そうな場面ですね!


【 Single Data 】
リリース:1964年9月5日(日本)
チャート:当時は未だオリコン存在せず

日本人の感性にピッタシ
アルバム『A Hard Day's Night』にも収録されているミディアム・テンポのこの曲、イントロで、初期のビートルズの代名詞とも云えるハーモニカがいい味を出し、歌も明るいメロディから始まり、サビの部分で転調して切ないメロディへ・・・

実に分かりやすい!
こういった歌謡曲っぽさは日本人の感性にピッタシですね!


日本ではシングルとしてリリースされており、実際にビートルズ・フリークのアーティストが、これと同じ雰囲気の曲を何曲もリリースしています。
“これを真似れば僕もあなたもビートルズ”と云わんばかりですね❗️

また、ヴォーカル部分がジョン・レノンのダブルトラックなんですが、この日本でも加山雄三さんなどが、この手法をいち早く、楽曲の中で取り上げており、当時としては、目新しく新鮮な響きがありました。

これらの事を考え合わせると、この曲の残した功績というものは、初期ビートルズ・サウンドを象徴する非常に大きなものと云えます!

恋する二人 / ザ・ビートルズ
君みたいな女の子のことは だいたい知ってるつもりだったけど
君のすべてを 好きになっちゃった
そうさ 君に首ったけなんだ

思ってもみなかったよ こんなにキスが素敵だなんて
こんな気持ち 僕だけのものさ
ね わかるだろ

君を愛してるよって言うと
私も愛してるわと答えてくれる
僕のものになってくれるかいって言うと
私も愛してるのよって答えてくれる

僕はなんにもわかっちゃいなかったんだ
もしもこれがホントの恋なら 僕を愛して
そうさ もっともっと愛してくれ

思ってもみなかったよ こんなにキスが素敵だなんて
こんな気持ち 僕だけのものさ
ね わかるだろ

君を愛してるよって言うと
私も愛してるわと答えてくれる
僕のものになってくれるかいって言うと
私も愛してるのよって答えてくれる

君に愛されてるんだ
君に愛されてるんだ

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬

【 Album Data 】
リリース:1970年2月26日(米国)、1970年4月21日(日本)
チャート:Billboard 2位、オリコン5位

この「恋する二人」は、映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』で挿入歌として使われました。 米国では映画のサウンドトラック盤に収録されていましたが、当初は“ユナイテッド・アーティスツ・レコード”からリリースされていた為(後年、キャピトルに移行)、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」と共にキャピトルのアルバムに収録されていませんでした。 その様な経緯があって、『Abbey Road』と『Let It Be』のリリースの間の1970年2月26日に、シングル盤だけでアルバム未収録だった曲を集めたアメリカ編終盤の『Hey Jude』「恋する二人」と「キャント・バイ・ミー・ラヴ」の2曲も収録されました。




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