Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ナオミの夢 / ヘドバとダビデ:1971年作

2024年01月03日 10時00分00秒 | 1970年代の洋楽

【 Single Data 】
リリース:1971年1月25日
チャート:オリコン1位

英語圏だけでなかった70年代の洋楽ヒット!
70年の初め頃は英語圏じゃないアーティストも関係なくチャートに登場した事を、以前、お話ししましたが、今日ご紹介する1曲がまさに典型的な例でしょう…

東京国際歌謡音楽祭(後に世界歌謡祭という名称に変更)という大会で晴れてグランプリを獲得して、その勢いからか日本で大ヒットした曲が今日ご紹介するヘドバとダビデ「ナオミの夢 Ani Holem Al Naomi」です。

因みにこの曲、日本のアーティストを抑え、4週連続1位を獲得します!

【 オリコン週間シングルチャート 】1971年4月19日付
01.ナオミの夢 / ヘドバとダビデ
02.知床旅情 c/w 西武門哀歌 / 加藤登紀子
03.花嫁 / はしだのりひことクライマックス
04.空に太陽がある限り / にしきのあきら
05.雨がやんだら / 朝丘雪路
06.傷だらけの人生 鶴田浩二
07.ローズ・ガーデン / リン・アンダーソン
08.さいはて慕情 / 渚ゆう子
09.この胸のときめきを / エルヴィス・プレスリー

国際的発信源とはならなかったものの・・・
この東京国際歌謡音楽祭、その後に数々のヒット曲を生みますが、これが発信源となての国際的なヒット曲など皆無で、とりあえず色んな国のアーティストが参加した音楽祭と思っていただいて結構です。

しかし、どんな曲がグランプリを取ったかという事より、もっと注目すべき事柄がこの音楽祭にはあります!

後にビッグになるアーティストが1972年の第3回世界歌謡祭に参加しておりました。
予選で落ちて本選には出ていませんが、ABBAを結成する前の男性2人組のビョルンベニー「Santa Rosa」という曲でエントリーしているんですね。
このデュオの事は木枯しの少女で紹介させて頂きましたが、当時は、こういった音楽祭に参加したなんて勿論知りませんでしたし、ABBA“BB”“ビョルンとベニー”であることを知ったのも、ABBAが大ブレークして暫くしてからの事でした。
何と言っても「木枯しの少女」は、僕にとって70年ポップスの“フェバリットソング”ですから、それを知って、ABBA というグループがグッと身近に感じるようにました。
その他にも、ブレーク直前のエルトン・ジョンなども参加していることからも、この歌謡祭、記憶の片隅に追いやられてしまった感がありますが、非常に残した功績は大きかったように思われます。
そして、、、
誰でも知ってる代表的な名曲も、こちらの歌謡祭から生まれました!

第2回グランプリ・歌唱賞「出発の歌~失われた時を求めて~」上条恒彦と六文銭
第4回グランプリ「あなた」小坂明子
第6回グランプリ「時代」中島みゆき
第8回グランプリ「あんたのバラード」世良公則&ツイスト

さて、話を「ナオミの夢」に戻しましょう!
この曲、当時、ラジオにかじりついていた同世代の人なら誰でも知ってる曲、70年ポップスを語る上で絶対に欠く事が出来ない曲です。
歌っているのは、何とイスラエル出身の男女デュオ、しかも、A面が日本語、B面がヘブライ語というから驚きです!
僕もこのシングルを買いましたが、当然、ヘブライ語なんてものは初めて聞きました!(#^.^#)
それにしても、今でも、曲が始まると思わず歌っちゃうから笑えますねぇ~勿論、ヘブライ語じゃないですが(^O^)

"Naomi"は、ヘブライ語で「幸せ」の意味
この“ナオミ”という名前、日本の音楽祭だから、日本の名前を付けて歌ったものとばかり思っておりましたが、"Naomi"は、旧約聖書に出てきたり、ヘブライ語で「幸せ」を意味するなど、イスラエルでは、意外や意外、案外ポピュラーな名前とのことです~日本の幸子さんといったところですかね(^O^)

ナオミの夢 / ヘドバとダビデ
ひとり見る夢は
素晴らしい君の踊るその姿
僕の胸に ナオミ
ナオミ Come back to me

僕はさけびたい
なつかしい君の やさしいその名前
世界中にナオミ
ナオミ Come back to me

そのまま消えずに ナオミ
夢でいいから
も一度愛して ナオミ
君が欲しい

かすかに聞こえる
風のささやきも 窓辺にさびしく
君を呼ぶよ ナオミ
ナオミ Come back to me

夜は消えてゆき
朝のおとずれに 空は燃えあがる
君はどこに ナオミ
ナオミ Come back to me

そのまま消えずに ナオミ
夢でいいから
も一度愛して ナオミ
君が欲しい

ひとり見る夢は
素晴らしい君の踊るその姿
僕の胸に ナオミ
ナオミ Come back to me

僕はさけびたい
なつかしい君の やさしいその名前
世界中にナオミ
ナオミ Come back to me






2 コメント

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Unknown (sakaki45)
2024-01-03 20:12:04
世界歌謡祭を調べてみると、意外な事実が出てきて面白いです。
出場していた爆風銃とスーパースランプというグループが後に合併して
爆風スランプになったりとか、
クリストファー・クロスやボビー・コールドウェルやボニー・タイラーが出場していたりとか。
意外な所では、イタリアのイ・プーも出ていたりと。

しかしどういう基準で出場者が選ばれていたのかわからないですね。
「完全無欠のロックンローラー」がグランプリになったのも、
今となっては?ですね。

あ、そういえばモップスも「何処へ」で歌謡祭入賞もしていましたね。
この曲は自分でも好きな曲なので納得かなと。
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Unknown (ikenaijoni)
2024-01-04 08:54:39
@sakaki45 さんへ

おはようございます😃
爆風スランプって2つのバンドが合体して出来たバンドなんですね!
洋楽アーティストのクリストファー・クロスやボビー・コールドウェルは、クイーンやチープ・トリックなどが、日本でブレイクして世界的なバンドになったことから、成功する為の手段として日本市場を意識した結果の出場だったのかも知れませんね。
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