Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ぼくが泣く / ザ・ビートルズ:1964年作

2023年09月11日 07時41分53秒 | 『A Hard Day's Night』
全曲スタンダード・・・
ビートルズには隠れた名曲など存在しない!

・・・が、今日ご紹介するのは、あえて言うなら“隠れた名曲”的位置にあるビートルズのロカビリー「ぼくが泣く I Cry Insead」です。

ジョンは、この曲が自信作であることを隠そうとしません・・・
「映画の中で使われなかったことが残念だ!」

【 Single Data 】
リリース:1964年8月20日(米国)
チャート:米国25位


映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の本作で使われなかったものの、後で付け足した予告編でこの曲は使われました。
そういった影響で、英国オリジナル・アルバムではB面に収録されています。
この英国オリジナルは、A面に映画で使われた曲、B面に使われなかった曲という配置。
その結果、A面に煌びやかな曲が並び、B面はどちらかというと地味目の秀曲が並ぶということに・・・
非常に判り易い収録順といえば収録順なんですが、何故か、秀曲の良さが損なわれているような感じがして残念でなりません。

これは、アルバム『Help!』でも、同じような傾向がみられます!

 【 Album Data 】
リリース:1964年7月10日(英国)
チャート:英国1位


随分、前に観たので、定かではありませんが、確かDVDで観ると、冒頭部分に「I Cry Instead」のビデオ・クリップが入っていて、終わると、そのまま、本作突入、「A Hard Day's Night」♪ジャ~~ン♪~θ(^0^ )が入ってたのでは?

 【 Album Data 】
リリース:1964年7月20日(米国)、1970年9月25日(日本)
チャート:米国2位
*同じビートルズの『A Hard Day's Night(United Artists)
』に阻まれ、9週連続で2位。


ロカビリー調のこの曲をアルバムの頭に持ってきて、2曲目に間髪を入れずに「A Hard Day's Night」を持ってきても面白かったように思います。この収録順になると、少なくともこの曲の良さが更に引き立つのではないでしょうか?
やはり、こういったことを考え合わせると、曲を生かすも殺すも、「収録順も大きな要因のひとつである」と実感できますね!

この曲、ビートルズ「With A Little Help From My Friends」で、デビューしたジョー・コッカーもカバーしております。


彼は原曲の雰囲気を壊すことなくカバー、これを聴くとはっきり「ロカビリー調の曲である!」というのを実感させられます。
通好みの実に渋い選曲であると共に、さすがビートルズ「地味な立ち位置にあるこういった曲も、非常に程度の高いものである」ということを改めて感じさせてくれますね!

ぼくが泣く / ザ・ビートルズ
まったく 気が狂ったっておかしくない
たったひとりの恋人に捨てられたんだ
できることなら 誰もいないところに
今すぐ閉じこもってしまいたい
でも そうもいかないから
僕は泣くしかないのさ

まったく頭にきたよ そんな気持ちでいっぱいさ
人に会っても口がきけないほどだ
いま君に会ったら
どうにかして 悲しませてやりたい
でも そうもいかないから
僕は泣くしかないのさ

人前では涙を見せたくない
じろじろ見られたら恥ずかしい
ひとりでこっそり泣くことにするよ
でも いつかきっと立ち直ってみせる

その時には女という女を隠しとかないと
世界中の女の心を傷つけてやるぜ
ハートをまっぷたつに引き裂いて
恋に狂った男が仕返しするのを見せつけてやるんだ
だから それまで
僕は泣くしかないのさ




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