Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット / ザ・ビートルズ

2022年11月28日 19時00分00秒 | 『Please Please Me』


1940年10月9日生まれ ジョン・レノン
1942年6月18日生まれ ポール・マッカートニー
1943年2月24日生まれ ジョージ・ハリスン


ジョージは、ジョンとは2年4ヶ月、ポールとは8ヶ月の年齢の開き~誕生日から日本の学校制度に照らすとジョンの2学年下、ポールとは同学年という位置にいました。
この年齢差というのが、ビートルズの人間関係の構築に大きな影響を及ぼしたのでは・・・

ジョージから見たジョンとポール
1958年2月、ポールと友人関係にあったジョージがクオリーメンのメンバーに初めて出会ったのが、15歳の誕生日の目前のことでした。
まだ14歳だったジョージからみたジョンは、随分、大人に見えたことでしょうし、ジョンはジョージの事を『お子ちゃま』くらいにしか思わなかったでしょう!
年齢が40歳ならともかく、14,5歳の思春期において、2年以上の年齢差というのは、凄く大きかったと思います。
更に経済的に豊かではないものの暖かい家庭で育ったジョージから見ると、不良性を帯びたジョン・レノンは、年齢以上に年の開きを感じさせる存在であり、“憧れのテディ・ボーイ”であったと想像できます。
それとは逆にポールに対しては、年齢差を見ても、ジョージ自身、自分が年下という感覚はあまりなかったのでは…


ポールから見たジョンとジョージ

では視点を変えてポールはどうだったのでしょう・・・
ジョンの友人であり絵の才能があっても音楽的才能がなかった初代ベーシストのスチュアート・サトクリフ、彼がグループに在籍していた頃、バスで何処かに行く時は、必ずジョンの横にはサトクリフがいました。
それをポールやジョージはすごく羨ましく思ったそうです~彼らにしてみれば、“ジョンの横の席”というのは特別で憧れだったようです。
このようなエピソードからも、リーダーのジョンの存在は少年達にとって絶対的なものであったようですね!
ポールから見て、ジョンは気を遣わなければならない相手であって、その反面、ジョージに対しては“自分より年少”という意識があったというのは間違いのないことで、お兄さん振れる気を遣う必要のない相手だったということでしょうね・・・


ジョンから見たポールとジョージ

最後に登場するのはジョンです~
あれっ?リンゴは?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、彼がビートルズの残りのメンバーと出会うのは、ご存知の通りずっと後の事で、少年時代を一緒に過ごしたわけでないので、今回は外させてもらいました。
ジョンとポールが出会ったのが1957年7月で、ジョンが16歳、ポールが15歳の時でした。
ジョンは、自分よりギターの腕が上で、自分が知らないギター・コードを知っているポールに対し、音楽的には、年下とはいえ“一目置いた存在”として認識したようです。
その頃、まだまだギターの腕前も未熟であったジョージに対しては、“自分達の周りをうろつく煩いガキ”くらいにしか思わなかったとしても仕方のないこと・・・


腹が立たない相手と腹が立つ相手

ビートルズ
の3人の人間模様が次のように想像できます~
ジョージからすると、ジョンから色々、意見を言われても腹が立たないことも、ポールから言われると腹が立つ~これは“好き”とか“嫌い”ではなく、極々、自然な感情がそうさせるものです。
ジョンはジョンで、直ぐ下の優等生の弟には気を遣うところがあっても、まだまだ未熟な一番下の弟には何かと“世話を焼かずにはいられない”という思いが強かったのでは・・・


Do You Want To Know A Secret - The Beatles


ジョンがジョージの為に!

今日ご紹介する「Do You Want To Know A Secret」はそんな中の1曲です。
この曲、ジョンが書き上げたもので、『僕が歌うには、歌詞が幼いのでジョージに歌ってもらった』というようなことを言ってますが、歌詞が幼ければ、少々、書き換えれば済むことです。 口でそう言いつつ、まだ上手く曲を書く事が出来ないジョージの為に“ジョンが書き上げた”といったところではないでしょうか・・・?
事実、翌年、リリースされる全曲オリジナル曲のアルバム『A Hard Days Night』においても「すてきなダンス」という曲をジョンはジョージに提供します。
2曲とも“人にやるのは惜しい曲”ともいえる出来の曲であるにも係わらずジョンはジョージに提供、まさにジョンが“親分肌”を発揮したと言えるでしょう!
ジョージもジョンからの提供曲であったからこそ素直に受け取れたんじゃないのかな?
これは先に述べたようにジョンのやることには腹が立たないというジョージの感情が、“ジョンの世話焼き”を抵抗なく受け入れられたということに他ならないと思います。

 



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