Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ホールド・ミー・タイト / ザ・ビートルズ :1963年作

2023年07月14日 07時00分00秒 | 『With The Beatles』
災い転じて福となす
不本意な変化であったが結果として上手く作用したことをいう。

ビートルズはファースト・アルバムのレコーディングに措いて、不本意な結果が、“結果オーライ”と単純に片づけられない程の偉大な足跡、幸運を呼び込むことになりました。

1963年2月11日
ビートルズは、1963年2月11日、限られた時間の中、アルバム・リリースのため、既に2枚のシングル盤4曲分の他に、取り急ぎ10曲のレコーディングの必要に迫れていました!

そして、、、
5曲のオリジナル曲と5曲のカヴァー曲のレコーディングを開始!

カヴァー曲はお手のもの
ライヴで鍛えられた彼らにとって、演り慣れたカバー曲のレコーディングはスムーズに進行したものの、皮肉なことに、まだ出来上がって間もないオリジナル曲の方が完成に苦労する破目になりました。
スムーズにレコーディングが進行する中で、オリジナルの中の1曲が13テイクを要しても、中々、合格点に到達しない!
そこで、急きょ、ライヴで演り慣れたカバー曲を録音リストに追加することに・・・
その追加された曲と云うのが、ライヴの定番曲の「Twist & Shout」でした。
完成への足踏みが、災い転じて、ロックンロール屈指の名演「Twist & Shout」を生む結果に至ったわけです!

これが事実なら、数あるビートルズ・ナンバーの中でも圧倒的な名演、ロックンロールの歴史を振り返っても、史上最高の出来栄えと言ってもいい「Twist & Shout」が、ひょっとすると陽の目を見なかったかも知れないということになってしまいます。
最終的に、未完のオリジナル曲をお蔵入りにし、ロックンロールの名演をアルバムの最後の1曲として採用~この日のレコーディングで完成された10曲は、オリジナル4曲、カヴァー6曲と云う陣容に・・・

 居心地いいところに収まった!
今日ご紹介するのは、そのボツになった曲「Hold Me Tight」です!
この曲は、2枚目のアルバム『With The Beatles』に収録、イメージ的に“ボツになった曲”というと、イコール“出来がよくない曲”と思われ勝ちですが、決してそうゆうわけではありません!

結果的に、フォークタッチのオリジナル曲が多く、カバー曲も女性コーラス・グループの曲を3曲含むなど、ティーンエイジャーを充分意識した内容のデビュー・アルバムの『Please Please Me』より、R&B色が色濃く出始めたセカンド・アルバム『With The Beatles』の方が、この曲の収まりがいいように思われます。

何れにしても、ちょっと、忘られ勝ちで地味目のこの曲が、ビートルズの歴史の中の大きなターニングポイントに係わっているところが面白いですね!


ホールド・ミー・タイト / ザ・ビートルズ
サイコーな気分さ
抱きしめて
僕しかいないと言ってくれ
そしたら もう
寂しい思いをしないですむから

抱きしめてくれ
今夜 今夜はね
君でなくちゃだめなんだ

抱きしめて
君を放したくないんだ
今夜 今夜は
君だけを愛したいんだ

抱きしめてくれ
今夜 今夜は
君でなくちゃだめなんだよ

君を抱きしめたら どうなっちゃうかな
今夜 このまま君と二人きりでこうしていたら

サイコーな気分だよ
抱きしめて
僕しかいないと言ってくれ
君をそしたら もう
寂しい思いをしないですむんだ

抱きしめてくれ
今夜 今夜は
君でなくちゃだめなんだ

君を抱きしめたら どうなっちゃうかな
今夜 このまま君と二人きりでこうしていたら

サイコーな気分だよ
抱きしめて
君を放したくない
今夜 今夜は
君だけを愛したい

抱きしめてくれ
今夜 今夜は
君でなくちゃだめなんだ
君でなくちゃね





コメントを投稿