あっという間に季節は移ろい、朝晩は半袖ではちょっと寒いほどになりましたね。
前回エントリーした時から20日以上経ってしまいましたが、あの時が今シーズン聞いた最後のセミの声でした。今は声の大きさからかなり成長したと想像できるエンマコオロギの美声が、おそらくこれももう終わりに近づいてきたのでしょうが、元気に鳴いています。
ここ数日穏やかで爽やかな日が続いて気分も良かったのですが、昨日は仕事を終えて帰宅した頃、とんでもないニュースが飛び込んできました。
御嶽山噴火!
昔、僕はこの山に2度登っています。結局のところ僕は本格的な山ボーイにはならなかったけれど「日本百名山」(深田久弥 著)のいくつかの頂上を過去に制覇していて、この山はその中でも数少ない複数回登った山として特に印象が深いのです。
3000mを超える山(国内全21山)なのですが不思議と登りやすい山です。しかしたくさんの見どころがあって登山者を全く飽きさせない懐の深い山でもあります。
膨大な山塊は独立峰(百名山では他に富士山など少数)として気高く孤立していて深田曰く「この山は別格である。北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している」・・・言わしめたほどなのですよ。
さらにこの山はロープウエイによってかなりの高さまで簡単に行けることで一般登山客にも人気なのですが、基本的には信仰登山の歴史の濃い山なので極端な話、登山に興味を持っていない人もその信仰ゆえに登ってくることが多いという特色があるのです。
そんな名山の最も美しく空気も澄んでいる秋の紅葉の時期、それも快晴の土曜日のお昼近くというとんでもないタイミングで事前に予知できなかったような大噴火が起こったわけです。
猛烈な熱を伴う噴煙は強烈な上昇気流を局地的に起こし短時間雷雨を発生させたらしく、避難者の多くが火山灰と雨のミックスされた泥状のものに覆われ、しかもヘアードライヤーを当てられたかのような熱風と視界0mという地獄の暗闇の中で退避するその恐怖も人生初のものだったろうと推察します。
そしてあの美しかった稜線も登山道も有名なコマクサの大群生地も小さないくつかの池も何もかもが薄汚い汚泥と灰色一色の世界に塗りつぶされてしまったらしいです。また3000mを超えるハイマツ帯には希少動物ライチョウが生息しています。彼らの事も心配です。
御嶽山のコマクサ群生地
御嶽山のライチョウ
とにかくショックです。
でも我々の多くが、特に最近の流行で山ガールや山ボーイになったような人たちは意外と自然の脅威に鈍感なのではと思われるフシもあります。
日本という国は世界でも際立つ自然災害の多い国なのです。そして火山国であることは活火山の近くに住んでいる人たち以外はピンときていない人が多いと思われます。
今回のように噴火の前兆のない「水蒸気噴火」は近づく者にとっては奇襲攻撃となるようです。対して「マグマ噴火」というのもあってこちらは高温と強烈な溶岩などでその激しさは一段と強烈なものになるようで、今回はそれではなくて少しは幸いだったかもしれないのですけれど、それでも最高の天候の下でランチタイムを頂上で迎えられた「その瞬間まで幸せだった」方々はこれから登頂する人、すでに下山しかかっていた人に比べ「その後の不幸さ」は半端じゃないものになりました。
まさに人生一寸先は闇であります。
頂上付近にいた登山者の数十名は心肺停止状態だとか。これって犠牲者となってしまったということなのでしょうか。
いずれにしても大災害になりました。
さらに行方不明者、御嶽山に登っていたかどうか分からない身内の方を持つご家族など大きな不安と心配の中におられる方々の心痛を思うと気の毒でなりません。
御嶽山は神の山。神様がなんでお怒りになったか知る由もありませんが、僕など時々、世の中には神も仏も無い!と思う時があります。
宗教者の方々、こういう自然災害をどうお感じになり、どうご説明していただけるのでしょうか?
前回エントリーした時から20日以上経ってしまいましたが、あの時が今シーズン聞いた最後のセミの声でした。今は声の大きさからかなり成長したと想像できるエンマコオロギの美声が、おそらくこれももう終わりに近づいてきたのでしょうが、元気に鳴いています。
ここ数日穏やかで爽やかな日が続いて気分も良かったのですが、昨日は仕事を終えて帰宅した頃、とんでもないニュースが飛び込んできました。
御嶽山噴火!
昔、僕はこの山に2度登っています。結局のところ僕は本格的な山ボーイにはならなかったけれど「日本百名山」(深田久弥 著)のいくつかの頂上を過去に制覇していて、この山はその中でも数少ない複数回登った山として特に印象が深いのです。
3000mを超える山(国内全21山)なのですが不思議と登りやすい山です。しかしたくさんの見どころがあって登山者を全く飽きさせない懐の深い山でもあります。
膨大な山塊は独立峰(百名山では他に富士山など少数)として気高く孤立していて深田曰く「この山は別格である。北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している」・・・言わしめたほどなのですよ。
さらにこの山はロープウエイによってかなりの高さまで簡単に行けることで一般登山客にも人気なのですが、基本的には信仰登山の歴史の濃い山なので極端な話、登山に興味を持っていない人もその信仰ゆえに登ってくることが多いという特色があるのです。
そんな名山の最も美しく空気も澄んでいる秋の紅葉の時期、それも快晴の土曜日のお昼近くというとんでもないタイミングで事前に予知できなかったような大噴火が起こったわけです。
猛烈な熱を伴う噴煙は強烈な上昇気流を局地的に起こし短時間雷雨を発生させたらしく、避難者の多くが火山灰と雨のミックスされた泥状のものに覆われ、しかもヘアードライヤーを当てられたかのような熱風と視界0mという地獄の暗闇の中で退避するその恐怖も人生初のものだったろうと推察します。
そしてあの美しかった稜線も登山道も有名なコマクサの大群生地も小さないくつかの池も何もかもが薄汚い汚泥と灰色一色の世界に塗りつぶされてしまったらしいです。また3000mを超えるハイマツ帯には希少動物ライチョウが生息しています。彼らの事も心配です。
御嶽山のコマクサ群生地
御嶽山のライチョウ
とにかくショックです。
でも我々の多くが、特に最近の流行で山ガールや山ボーイになったような人たちは意外と自然の脅威に鈍感なのではと思われるフシもあります。
日本という国は世界でも際立つ自然災害の多い国なのです。そして火山国であることは活火山の近くに住んでいる人たち以外はピンときていない人が多いと思われます。
今回のように噴火の前兆のない「水蒸気噴火」は近づく者にとっては奇襲攻撃となるようです。対して「マグマ噴火」というのもあってこちらは高温と強烈な溶岩などでその激しさは一段と強烈なものになるようで、今回はそれではなくて少しは幸いだったかもしれないのですけれど、それでも最高の天候の下でランチタイムを頂上で迎えられた「その瞬間まで幸せだった」方々はこれから登頂する人、すでに下山しかかっていた人に比べ「その後の不幸さ」は半端じゃないものになりました。
まさに人生一寸先は闇であります。
頂上付近にいた登山者の数十名は心肺停止状態だとか。これって犠牲者となってしまったということなのでしょうか。
いずれにしても大災害になりました。
さらに行方不明者、御嶽山に登っていたかどうか分からない身内の方を持つご家族など大きな不安と心配の中におられる方々の心痛を思うと気の毒でなりません。
御嶽山は神の山。神様がなんでお怒りになったか知る由もありませんが、僕など時々、世の中には神も仏も無い!と思う時があります。
宗教者の方々、こういう自然災害をどうお感じになり、どうご説明していただけるのでしょうか?
活火山は怖いということを、登山者は思い知ったことでしょうね。
噴火の前日に登った人は、紅葉の始まる美しい大自然に酔いしれたことでしょうが、翌日にはまるで月面のようなモノクロの殺伐とした光景に激変するなんて、神様はご存じだったのでしょうか?
この山は独立鋒なので見た目も素晴らしくロープウエイによって比較的簡単に(山小屋も多く)楽しめるのが人々の気を緩めさせたのでしょうか。実際僕なんかも何の恐れもなく登ったのです。
こんなに恐ろしいことになるなんて絶句です。
土曜日の昼、ニュース速報でびっくりしました。
私も先月は「カムイ・ミンタラ(神々の山)」大雪山系旭岳へ、今月24日は同十勝岳中腹で北の国からで五郎さんと宮沢りえさんが入浴し有名な、吹上(ふきあげ)温泉へと続けて活火山のヤマへ出向きましたが水蒸気は昇っていても、とても穏やかでした。
御嶽山が何の前兆もなく爆発したとは・・
奇しくも土井たか子氏がお亡くなりになり、安倍内閣の憲法解釈に怒り狂っているよう・・「山が動き始めた?」