バンマスの独り言 (igakun-bass)

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ハリケーン、ニューヨークを直撃!

2012年10月31日 | 自然/自然現象
強力なハリケーン「サンディ」がニューヨークを直撃した。

このブログ内でも連載したように僕とニューヨークとの思い出は尽きない。想えば、僕の精神・肉体共に最高に充実していた時期に、この地で数年間生活をしていたことになる。
多くの現地の友人がいるし、あの911テロによって崩壊したワールド・トレードセンター内でも働いていたことがあったくらいだ。

そんな全米第一の大都市ニューヨークをハリケーン(正確にはハリケーン崩れ)が先日直撃した。
聞くところによるとこの街にこのような大きな嵐が来たことはなかったのではないだろうか。

昨夜現地マンハッタンに住む数人のニューヨーカーに電話してその状況を聞いてみた。
彼らの話を総合すれば、今日あたりの日本の報道にもあるように生活そのものが困難であるという。
あの便利な地下鉄も無残に止まったままだ。ライフライン、特に電力がダウンしその恩恵を受けているほとんどの機器が作動しない状態だという。
洪水で発電機能がマヒしている状況はどこかフクシマを思わせるけれど、それはともかく彼らニューヨークの人々がいまだかつて経験したことの無いようなとんでもない災害が襲ったことは現地の友人の悲鳴にも似た恐怖や不便さを語るのを聞けば、天災・自然災害と年中向き合っている我々日本人には痛いほど想像できる。

トップの写真を見てほしい。この強力に発達した積乱雲の恐怖・・・以前にここで多くの写真を使ってお話したものと同じ恐怖をみなさんも感じただろう。

これはハリウッド映画ではない。ハリケーンにほとんど縁の無かったニューヨークという大都市が新たに経験した大混乱。これは人ごとではないように思える。

とにかく最近の自然災害のパワーは昔に比べ増している、という気がしている。
よくいわれるところの「温暖化」(実際はこんな穏やかな表現ではなく高温化と呼ぶべき)がなせる技ではないのか?
大気現象というものは熱と密接な関係を持っていて、多くの場合この熱は災害を引き起こす荒天のエネルギー源である。

今回の「サンディ」のスケールは日本ではそう珍しいほどのものではないらしい。台風の国、日本でこのくらいの台風が上陸したからと言ってはたして今回のニューヨークのような大きな被害が出たかは疑問だとする識者のコメントを聞いた。

僕はこのニューヨークという街の様子をよく知っている。
その上で、強烈な雨が降れば地下にある施設はノックアウトするだろうことはたやすく想像できる。
巨大な岩盤の上に栄えた都市だけに地震には縁遠い。しかし今後ますます巨大化すると想像される自然災害にはおそらくそのシステム上の弱点を露呈することも増えるだろう。

今の時期、ニューヨークは観光のベストシーズンを迎えている。おそらく多くの日本人観光客が滞在していたことだろう。
僕が住んでいたアパートメントも一部浸水し、地下室は水没したそうだ。


政治的にはオバマがその度量をアピールする格好のチャンスともとれる。オバマは最大限の災害対策、被災者救援をするだろう。ロムニーに大きく水をあけられる大きな好機がやってきた。


今、ハリケーン「サンディ」に関する偽写真がネット上に出回っている。
例えばそのうちの一枚。



かなりショッキングな画像だが現在日本のTwitter上でも出回っている。2004年にMike Hollingshead 氏の撮影による写真をPhotoshopで加工した画像である。以前ここで紹介した写真と見比べてほしい。雰囲気は理解できるが合成写真である。注意が必要だ。

トップの写真はサンディの衛星写真。その大きさには驚かされるが、風の強さ、降雨量など日本人が驚くほどのスケールではないというのが、にわかに信じられないが・・・。


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