バンマスの独り言 (igakun-bass)

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危なっかしいゾ

2007年07月09日 | 社会・政治
今日はちょっとお堅い話題を・・・。


普段はアタマが痛くなるのでほとんど目を通すことはない「首相官邸公式サイト」。

この中には政府の活動についてのさまざまな報告があるのですが、「知的創造サイクル専門調査会」というところがこういう危険極まりないことを水面下で検討している、ということを最近知りました。

題して「著作権の非・親告罪化」です。

現在の日本の法律では「著作権」は親告罪、つまり著作権者の訴えがない限り罪にはならない、ということなんです。

分かりやすく言うと例えばパロディーなどに著作権侵害の疑いがあっても、権利者が「このくらいのこといいですよ」「面白いから私は気にしません」と考えれば取締りの対象にはならないのです。
ところが今回検討されている法改正は、そこを、権利者の訴えがなくても警察が自由に著作権侵害を取り締まることができるようにしようというものだそうです。

名目は「海賊版の摘発強化」・・・これなら、別にいいんじゃない、と考える人もいるだろうと思います。
今回の改正案が「海賊版」を限定しての警察の自由な摘発を認めるものだとしても、いったん法の枠組みを変えることを容認すれば、その制限を後から外すことなど簡単だ、とある識者が語っていました。

僕もこれはかなり危なっかしいと思っています。

出版の現場にいる人の話では出版物には著作権的にグレーなものが多数存在しているとのこと。確かにそうですね。

そんな中、まず第一に「引用」か「使用」かの判断が難しいわけです。
このような状況下で「著作権の非・親告罪化」が成立したらどうなるか・・・・。

著作権侵害を理由にした言論統制はきわめて容易になるのです。
加えて「著作権侵害」はちゃんと「共謀罪」の成立要因になっているのです。

怖いでしょう? 

この国はどういう方向に進むのでしょう?  と、今日もまた強く言いたいのでした。

(実際、国民はこんな細かいところまで積極的に知らされることはないんでしょうね)

実に危なっかしい(国)です!



危なっかしい、といえば僕のPCがまたまた不安定になりはじめました。怖い!

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