バンマスの独り言 (igakun-bass)

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食材偽装に思うこの国の衰退

2013年11月10日 | 社会・政治
みなさん、ご無沙汰です!
休筆中にも日本にはいろんなことが起きましたね。

まず強烈に感じたのは、日本という国は世界でも指折りの自然災害国家だということです。
地球の高温化によるものでしょうが、過去にはあまり経験が無いほどの気象災害が頻発しましたね。竜巻・突風の類はもちろん過去にもあったでしょうが、それらの被害の模様がこれほど多くの映像に残され、しかもF2だF3だなどとアメリカ中西部(トルネード街道)でしか聞いたことのないようなコトバまで出るような、恐ろしいことが頻発する国になってしまいました。
加えて大雨や土砂崩れ、台風の多さ、地震などなどこの国に歴史的街並みや景観が欧州などに比べて少ないことの理由が分かるような気がしています。

さてそんな日本ですが、人の心も何が理由なのか、どんどんと荒廃しているような気がします。
また、お金お金の拝金主義で昔の日本人が持っていた「人としての優しさや謙虚さ、目立たない気配り」がなおざりになってきたように感じます。
今日はそれを語る上で最近の例をあげます。

食材の偽装問題です。

あるホテル・チェーンで、おそらく内部告発なのでしょうが、メニュー表示と実際の食材に偽装が見られました。そしてこれを皮切りに、ご存知のように、毎日のように「実はわが社も、当店も」と自白する飲食関係者のお詫びが報道されています。

これらの基本はどれも「どうせ客には分からないだろう」という当事者の「詐欺」の心があると思えます。さらには身の程知らずな金もうけ主義と過当競争とでこの厳しい世の中で生き残るという戦略が見えてきます。

正直言って、言われなければ食材の違いを見分けられない消費者がほとんどなのでしょう。
高い値段の付いたものは良い物という昔から人々の中に巣くう錯覚がこれほどの広範囲な偽装問題を助長してきたのです。偽装してきた業者は記者会見場で頭を深々と下げつつも心の中では「(客は)違いも分からなかったくせに・・・」と思っているはずです。

そしてほとんどの当事者が横一線にこういう感じです。

   「認識が甘かった」など偽装は認めず、ひたすら「誤表示」と言い張る。

このことの罪深さといったら、もう開いた口がふさがらないのです。


ここに問題の悪質さがあります。 
業者が客をなめていたのか客が無知だったのか、どちらに多くの非があるのかが問題なのではなく、関係者が人としての良識を失いつつあることが今後の日本にとって問題なのです。

新聞やテレビでもこの食材偽装はかなり多くの場で問題視されていますが、今回表立ったレストラン(飲食店)の問題以前にも実に多くの産地偽装や食品の不安というものが過去に多く存在したではないですか。


これははっきり言って行政の大きな怠慢であり失敗であり、業者寄りの甘い監視体制のせいであります。
今回の偽装問題も監督官庁が行政指導しておしまい、としたら悪の根本は何も解消されないでしょう。
エビの名前を変えたとか、ネギの産地、生肉方法、市販のジュースの転用、そんなことは健康被害がすぐに出るような問題ではないでしょうが、そういうことを何とも思わずやってしまうその心が食品の腐敗より先に腐っていたということです。

行政はこういう偽装をなぜ「詐欺」と言わないのでしょうか。そしてこういうサービスを提供した業者をなぜ営業停止あるいは強制的に廃業させないのでしょうか。
事は人間社会の信頼関係を大きく傷つける重大な問題です。
ぜったいに厳罰が必要です!


日本という国は古来の日本人の美徳を失いつつあります。
一つの例として、意外だと思われる方もいるかとは思いますが、あのオリンピック招致での女性タレントが言った一言。「お・も・て・な・し」

日本の報道および国民が、良いことを言ったと絶賛したのを僕は驚きをもって見ていました。
本来、日本人のもてなしの心というものは対価を求める行為ではないのです。
それにも関わらず人前でさも当たり前のように「おもてなしをします」という発言は、「だから皆様どうぞ来て下さい、お金をうんと使って下さい」という下心が見えていやらしく感じました。
もてなしの心は人に見えなくても存在するし、それを表に出し行なうのは単なる接客です。
だったらあのタレントは「目一杯サービスしますよ~」と言えばいいのです。
これは言葉の偽装に他なりません。

さらにオリンピック招致では他ならぬ総理大臣までが偽装の発言を世界に対して行ないました。これを聞いた時も僕はひっくり返るようなショックを受けました。
原発の汚染水問題です。

当事者の東電も言っていないような「完全にコントロール下に置かれています」という根拠のない安全宣言。いくらオリンピックを呼びたいからといってこんな偽装はないでしょう!
この大きな嘘、飲食業界での小さなウソの積み重ね、こんな話が世の中にはいっぱい転がっています。

人の心がすさんでいるのです。
個人的には大嫌いですが、たとえばみのもんた。この個人への過剰なバッシングは一体どこから来る怒りなのでしょうか? これはみのを使った行き場の無い今の社会への不満の表れなのではないでしょうか。
最近の日本人(その代表と勘違いしているマスコミも含め)は社会からはみ出してしまった個人や団体を必要以上に攻撃することが多くなったと感じています。

これも経済一辺倒で成長してきた国家のありようなのでしょうか。人が優しくないです。
ヘイトスピーチなど到底まっとうな人がする発言ではありません。確かに隣国の女性大統領の言動にはさすがに腹も立てますが、だからといって今どき、人種差別的な行動は厳に慎まなければなりません。


僕は休筆の沈黙の中、ずっとこれらのことに言いようのない怒りや悲しみを感じてきました。そしてその罰がこの国の自然災害の多さを作っているのではないか、などという全く根拠もない感情にとらわれていました。

日本びいきの外国人の友人から何気ない雑談メールが届いた時、彼はこう書きました。
「最近、日本って壊れ始めていない?」
小さいウソも首相レベルのウソも・・・「ウソはばれるまではウソではない」(ナチス:ゲッペルス)・・・などという態度・生き方では絶対に明るい未来は来ないと思っているのです。


さてここからはおまけです。この一言多いのが僕の欠点でして。

これも食材偽装か、という問題提議です。(ちなみにネットでも多く語られています)

飲食店でよく見かける表示:「おふくろの味」(男のコックが作っているにもかかわらず)
             「~(地名)風・・・」(地名との具体性が問われる)
 
食品の製品名:「ごはんですよ」(ご存知、海苔の佃煮)
       「柿の種」(説明の必要なしですね)
       「こんにゃく畑」(同上)
       「きのこの山」「たけのこの里」
       「カップ焼きそば」(お湯でゆでているだけ)

みなさんも思い浮かべる品物がたくさんあるでしょう?
おもしろいので集めてみますが、今日はきりがないので書き出すのをやめておきます。



さてさて、
またブログの更新を再開します。どうぞよろしくお願いします。

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