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MSGマイケル・シェンカー・グループ東京公演第2日(11/17中野サンプラザ)でそれは再び起こりました!
シェイズは全員がこのコンサートを首を長くして待っていました。そしてついにあのシェンカーを見られる日がやってきました。
UFO時代から30年を超えるシェンカー・ウォッチング(リスニング)です。
今回の来日公演はすでに大阪、名古屋、東京(前夜)と順調に消化していたマイケルです。洩れ伝わる「セットリスト」も定番をずら~と並べた期待のもてるものでした。
我々は三々五々、サンプラザに集結。うちのギタリストはさっそくロビーでのシェンカー・グッズのコーナーに行き、MSGロゴのシャツをゲット。
定刻よりやや早めの開場になってまずは急ぎ足でステージ前へ直行。
もちろん機材チェックです。
マイケルの立ち位置には一曲だけ黒く塗りつぶされたセットリストのペーパーが床に貼られ、その脇には到底プロの足元とは思えないようなアマチュアっぽいコンパクト・エフェクター4台が雑に置かれていました。
マーシャルのスタックは2台。おそらく50Wでしょうがステージの間口に比べ、若干寂しい置かれ方でした。もちろんPAで拾われるわけですが、見た感じ、ステージ前の席の観客はそのストレートな生音でバランスを欠いたサウンドを聞かされるであろうことが想像できました。ベース用のアンプもマーシャル・スタック。見たところは何もいじっていない感じでした。サイドG&Kbはマイケルのそれとは若干パワフルさが上回っていると思われるスタックタイプ。予備ギターの数はマイケルの本数よりかなり多かったです。
メインPAはサンプラザ常設のものを使っていましたが、音の抜けが悪く初めからバランスも悪い平均点以下のサウンドでした。(ミキサー卓付近でバランスだけはさすがに良いかも?)
開演時刻を10分ほど過ぎてステージにライトが当たり、ついに御大の登場。
表情は多少暗く覇気がないように見えましたが特別何の問題もなさそうでした。が、すでにこの時から「異変」の伏線は引かれていたのです!
1955年生まれにしてはジジイな歩きっぷり。ギター・メーカー「ディーン」のキャップを深々とかぶってマイケルは我々の目の前に現れました。
いきなりバンド全員が自分の楽器を調整。あまりスマートとは言えませんね、こういう始まりは、なんて思いながらかたずを飲んで見守るうちに・・・
オープニングは名曲「Assault Attack」!
攻撃的なリフが印象的なイントロ。よくぞしょっぱなにもってきてくれた・・・感動の選曲ではあります・・・とボルテージが上がりかけたとたん、こちらの背筋がゾ~っとするようなマイケルの投げやりでしかもはずしまくりのギター・リフ。 どうした?ヘタじゃん! 曲を忘れた? これが第一印象でした。
不安がよぎりそれが現実のものになるのに時間はかかりませんでした。
この曲の一番美味しい中間部、非常に叙情的で美しい部分にさしかかった時、ショックで僕は固まってしまいました。ほどなくしてため息にも似た戸惑いの声が周囲の観客から洩れ始めました。
メロディーを弾くフレットを間違えている! 本人はそれに気づいたのか必死に本来のポジションをスライドで探しています。その間も音楽は先へ進み、バックメンバーは本来の小節数をオーバーしながらギターの復帰を待っているという感じになってます。
マイケルは完全に曲を忘れてしまっています。彼の頭の中は真っ白だったんでしょう。そのプレイはシロウト以下の醜さ。そのヘタさは会場2,300人中ギタリストが230人いたとしても堂々最下位に着けるプレイでしょう。僕とギタリスト相澤は顔を見合いました。「なんだこれ~、ヤバイんでないかい?」
もう一つの聞かせ所、「ミュートのアルペジオ」・・・完全にお手上げ状態!
おい、マイケル、どうした! オレが代わりに弾いてやろうか?
ヤベー!
続く2曲目「Are You Ready to Rock」
気を取り直して客席に手を振るマイケル。同時にボーカルのヤリが客席に挨拶。
レロレロのミストーン・プレイはさらに続きます。ソロの部分はもう全く弾けず、指を弦の上でスライドさせてごまかす始末。 あ~最悪、とちょっと腹立たしくなってきました。そうしたらあろうことかマイケルはステージをおりてしまい、バックメンバーも彼を追うように姿を消してしまいました。残ったボーカルが客を煽って時間稼ぎをしましたが、ここまできて客の大半は以前このサンプラザで起きたあの事件が再現されつつあるのを肌で感じていました。
会場内があきらめムードに包まれた約5分後、マイケル再び登場。我々もなんとか持ちこたえるつもりか、と半信半疑で成り行きを静観していると、
3曲目の名作「Let It Roll」がスタート。
全くまともにギターが弾けないままソロに入るとMSGはギターレス・バンドになってしまいました。マイケルはギターを床に投げつけ二度と観客に顔を見せなかったのです。
バックバンドはそれでも最後まで演奏し終えました。マイケルのソロパートを細々とキーボードが弾いて、ベースもドラムもあたかもマイケルがいるように全てをうまくこなしました。
僕はこの時のバックメンバーが味わった怒りと惨めさを想像しただけで気の毒に思えてなりません。バンドをやっている人間はよく分かりますよね。スター・プレーヤーのこんなわがままに振り回される気持ちを。今回のリズム隊はほんとに楽しみにしていたメンバーだったのでこちらの思い入れもいつもより強く、その彼らが惨めな気持ちをもちながらこの1曲を演奏し終えたのは涙モノです!
そして一生懸命(たった3曲でしたが)やったバックメンバーもステージを去りました。
1998年4月のUFO、サンプラザ公演の悪夢が再び・・・・!
場内はライトを落としたままです。 きっとステージ裏では大騒ぎになっているでしょう。観客は「マイケル!マイケル!」人によっては「マイクル!マイクル!」と巻き舌で連呼しています。周囲から聞こえるささやきは怒りというよりあきらめの言葉で満たされていました。
僕は思います。ここまで彼(シェンカー)を甘やかしてはいけないと。
日本の聴衆は我慢強いです。でも料金を払って、時間をさいて、交通費を使って、みんなここに来ているのです。
プロのステージがこんなありさまでいいのでしょうか?
怒ってもしかたがないけれど、怒りなさい、ファンの諸君!
まだ3曲目だというのに客席は「アンコールを待つ」手拍子状態です。すでに見切ったのか、数人の客が席を立ちはじめました。 手拍子と声援は力無く続きます。
そしてついにダメ押しの瞬間が訪れました。スポットライトに主催者が現れたのです。
もちろんコンサート中止の謝罪のMCのためです。なんと彼の目にはうっすらと涙が光ってました(双眼鏡で確認)。さぞ無念だったでしょう。そして恐怖の事後処理が彼を苦しめることになるでしょう。
「オ~」という低いどよめきとともにライトは会場全体をフラットに照らしだしました。
「10日以内に主催者WEBページで今後の処置をお伝えします」というお詫びでした。
おそらく僕らのチケット半券は「金券」に変わり払い戻しを受けるためもう一度購入プレイガイドの窓口を訪れなければならなくなるでしょう。
ざわつく会場はすでに半数近くの観客がロビーへと歩いていきました。そこへ弱いながらも拍手が起きたので、なんだ~?とステージに目をやると、そこにはバックメンバーが沈痛な面持ちで勢揃いしていました。ピックをばらまいたり、客に手を伸ばし握手をしたり・・・そしてロッカーには珍しく大変丁寧な英語を使って謝罪と再会を約束していました。僕はあのメンバー全員が友人のように好きになりました。
さて、マイケル。 今回のプロモーターはザックという事務所です。大手、例えばウドーのような所が手を引いたマイケル公演。 彼らは知っているし過去をけっして忘れていないのです。
マイケル・シェンカーを呼ぶ(招聘)するということがいかにリスキーなビジネスであるかを。
想像ですが、もうシェンカーはわが国でコンサートを開くことはできないんじゃないでしょうか。
お客(ファン)はどこまでも彼についていくでしょうが、プロが絶対やってはいけないこのような突然の演奏拒否には社会が許さないというか、きわめてヤクザちっくな呼び屋さんの世界が今後彼を許さないと思われるからです。
今回の一方的キャンセルによってマイケルはまた再び損害賠償などの諸問題をクリアするための労力と時間、そして借金を背負うことになるでしょう。
ギター・バカはギターさえ弾いていれば問題なく生きていけるのに、なんと自分を大切にせず、そしてファンを大切にしないアーティストなんでしょうか!
彼と僕は同じ歳です。今回の原因はアルコールでしょうか? ドラッグでしょうか?
精神が異常をきたしているんでしょうか?
今回、ロック史上、永く言い伝えられるであろう瞬間をシェイズ全員が目撃しました。
入場料¥7500・・・ 生のシェンカーを観て、二度と聴けないだろう本人によるアマチュアですら恥ずかしがる演奏を聴け、バックメンバーの哀しみと真摯な態度を目撃し、そしてコンサートの中止の現場に居合わせ、加えて、おそらく「払い戻し」を受けるという想定外の経験はある意味とてもラッキーだったと言えなくもないのかもしれません。
この夜サンプラザ周辺の飲み屋さんは持って行きようの無い怒りや無念さをじっと胸にしまった善良なるシェンカーファンで時ならぬ「特需」が起こったと思われます。
(すごい人数のファンが夜の8時前にサンプラザから放り出されたのですから!)
僕らシェイズも会場近辺でビール&焼酎を飲みながらこの悪夢のような体験をじっくりと検証したのでした。
今日(18日)MSGは札幌公演を予定どおり開催するとのことです。
東京から関西から北陸から九州四国から、入場券より高い旅費を使って多くのシェンカーファンが北の地を踏みます。
僕らそして彼らはステージ放棄の理由を「体調不良」などという言葉では片付けてほしくはありません。シェンカー君には自分の宝物はいったい何かということを真剣に考えてほしいと切望します。 熱心で辛抱強いファン・サポーターがいるからこそキミはギターを弾いていられるのですよ!
MSG公演の話題は今後の進展(振替公演の可能性もあるらしい)によっては続編としてこのブログに書き込むつもりでいます。
シェイズは全員がこのコンサートを首を長くして待っていました。そしてついにあのシェンカーを見られる日がやってきました。
UFO時代から30年を超えるシェンカー・ウォッチング(リスニング)です。
今回の来日公演はすでに大阪、名古屋、東京(前夜)と順調に消化していたマイケルです。洩れ伝わる「セットリスト」も定番をずら~と並べた期待のもてるものでした。
我々は三々五々、サンプラザに集結。うちのギタリストはさっそくロビーでのシェンカー・グッズのコーナーに行き、MSGロゴのシャツをゲット。
定刻よりやや早めの開場になってまずは急ぎ足でステージ前へ直行。
もちろん機材チェックです。
マイケルの立ち位置には一曲だけ黒く塗りつぶされたセットリストのペーパーが床に貼られ、その脇には到底プロの足元とは思えないようなアマチュアっぽいコンパクト・エフェクター4台が雑に置かれていました。
マーシャルのスタックは2台。おそらく50Wでしょうがステージの間口に比べ、若干寂しい置かれ方でした。もちろんPAで拾われるわけですが、見た感じ、ステージ前の席の観客はそのストレートな生音でバランスを欠いたサウンドを聞かされるであろうことが想像できました。ベース用のアンプもマーシャル・スタック。見たところは何もいじっていない感じでした。サイドG&Kbはマイケルのそれとは若干パワフルさが上回っていると思われるスタックタイプ。予備ギターの数はマイケルの本数よりかなり多かったです。
メインPAはサンプラザ常設のものを使っていましたが、音の抜けが悪く初めからバランスも悪い平均点以下のサウンドでした。(ミキサー卓付近でバランスだけはさすがに良いかも?)
開演時刻を10分ほど過ぎてステージにライトが当たり、ついに御大の登場。
表情は多少暗く覇気がないように見えましたが特別何の問題もなさそうでした。が、すでにこの時から「異変」の伏線は引かれていたのです!
1955年生まれにしてはジジイな歩きっぷり。ギター・メーカー「ディーン」のキャップを深々とかぶってマイケルは我々の目の前に現れました。
いきなりバンド全員が自分の楽器を調整。あまりスマートとは言えませんね、こういう始まりは、なんて思いながらかたずを飲んで見守るうちに・・・
オープニングは名曲「Assault Attack」!
攻撃的なリフが印象的なイントロ。よくぞしょっぱなにもってきてくれた・・・感動の選曲ではあります・・・とボルテージが上がりかけたとたん、こちらの背筋がゾ~っとするようなマイケルの投げやりでしかもはずしまくりのギター・リフ。 どうした?ヘタじゃん! 曲を忘れた? これが第一印象でした。
不安がよぎりそれが現実のものになるのに時間はかかりませんでした。
この曲の一番美味しい中間部、非常に叙情的で美しい部分にさしかかった時、ショックで僕は固まってしまいました。ほどなくしてため息にも似た戸惑いの声が周囲の観客から洩れ始めました。
メロディーを弾くフレットを間違えている! 本人はそれに気づいたのか必死に本来のポジションをスライドで探しています。その間も音楽は先へ進み、バックメンバーは本来の小節数をオーバーしながらギターの復帰を待っているという感じになってます。
マイケルは完全に曲を忘れてしまっています。彼の頭の中は真っ白だったんでしょう。そのプレイはシロウト以下の醜さ。そのヘタさは会場2,300人中ギタリストが230人いたとしても堂々最下位に着けるプレイでしょう。僕とギタリスト相澤は顔を見合いました。「なんだこれ~、ヤバイんでないかい?」
もう一つの聞かせ所、「ミュートのアルペジオ」・・・完全にお手上げ状態!
おい、マイケル、どうした! オレが代わりに弾いてやろうか?
ヤベー!
続く2曲目「Are You Ready to Rock」
気を取り直して客席に手を振るマイケル。同時にボーカルのヤリが客席に挨拶。
レロレロのミストーン・プレイはさらに続きます。ソロの部分はもう全く弾けず、指を弦の上でスライドさせてごまかす始末。 あ~最悪、とちょっと腹立たしくなってきました。そうしたらあろうことかマイケルはステージをおりてしまい、バックメンバーも彼を追うように姿を消してしまいました。残ったボーカルが客を煽って時間稼ぎをしましたが、ここまできて客の大半は以前このサンプラザで起きたあの事件が再現されつつあるのを肌で感じていました。
会場内があきらめムードに包まれた約5分後、マイケル再び登場。我々もなんとか持ちこたえるつもりか、と半信半疑で成り行きを静観していると、
3曲目の名作「Let It Roll」がスタート。
全くまともにギターが弾けないままソロに入るとMSGはギターレス・バンドになってしまいました。マイケルはギターを床に投げつけ二度と観客に顔を見せなかったのです。
バックバンドはそれでも最後まで演奏し終えました。マイケルのソロパートを細々とキーボードが弾いて、ベースもドラムもあたかもマイケルがいるように全てをうまくこなしました。
僕はこの時のバックメンバーが味わった怒りと惨めさを想像しただけで気の毒に思えてなりません。バンドをやっている人間はよく分かりますよね。スター・プレーヤーのこんなわがままに振り回される気持ちを。今回のリズム隊はほんとに楽しみにしていたメンバーだったのでこちらの思い入れもいつもより強く、その彼らが惨めな気持ちをもちながらこの1曲を演奏し終えたのは涙モノです!
そして一生懸命(たった3曲でしたが)やったバックメンバーもステージを去りました。
1998年4月のUFO、サンプラザ公演の悪夢が再び・・・・!
場内はライトを落としたままです。 きっとステージ裏では大騒ぎになっているでしょう。観客は「マイケル!マイケル!」人によっては「マイクル!マイクル!」と巻き舌で連呼しています。周囲から聞こえるささやきは怒りというよりあきらめの言葉で満たされていました。
僕は思います。ここまで彼(シェンカー)を甘やかしてはいけないと。
日本の聴衆は我慢強いです。でも料金を払って、時間をさいて、交通費を使って、みんなここに来ているのです。
プロのステージがこんなありさまでいいのでしょうか?
怒ってもしかたがないけれど、怒りなさい、ファンの諸君!
まだ3曲目だというのに客席は「アンコールを待つ」手拍子状態です。すでに見切ったのか、数人の客が席を立ちはじめました。 手拍子と声援は力無く続きます。
そしてついにダメ押しの瞬間が訪れました。スポットライトに主催者が現れたのです。
もちろんコンサート中止の謝罪のMCのためです。なんと彼の目にはうっすらと涙が光ってました(双眼鏡で確認)。さぞ無念だったでしょう。そして恐怖の事後処理が彼を苦しめることになるでしょう。
「オ~」という低いどよめきとともにライトは会場全体をフラットに照らしだしました。
「10日以内に主催者WEBページで今後の処置をお伝えします」というお詫びでした。
おそらく僕らのチケット半券は「金券」に変わり払い戻しを受けるためもう一度購入プレイガイドの窓口を訪れなければならなくなるでしょう。
ざわつく会場はすでに半数近くの観客がロビーへと歩いていきました。そこへ弱いながらも拍手が起きたので、なんだ~?とステージに目をやると、そこにはバックメンバーが沈痛な面持ちで勢揃いしていました。ピックをばらまいたり、客に手を伸ばし握手をしたり・・・そしてロッカーには珍しく大変丁寧な英語を使って謝罪と再会を約束していました。僕はあのメンバー全員が友人のように好きになりました。
さて、マイケル。 今回のプロモーターはザックという事務所です。大手、例えばウドーのような所が手を引いたマイケル公演。 彼らは知っているし過去をけっして忘れていないのです。
マイケル・シェンカーを呼ぶ(招聘)するということがいかにリスキーなビジネスであるかを。
想像ですが、もうシェンカーはわが国でコンサートを開くことはできないんじゃないでしょうか。
お客(ファン)はどこまでも彼についていくでしょうが、プロが絶対やってはいけないこのような突然の演奏拒否には社会が許さないというか、きわめてヤクザちっくな呼び屋さんの世界が今後彼を許さないと思われるからです。
今回の一方的キャンセルによってマイケルはまた再び損害賠償などの諸問題をクリアするための労力と時間、そして借金を背負うことになるでしょう。
ギター・バカはギターさえ弾いていれば問題なく生きていけるのに、なんと自分を大切にせず、そしてファンを大切にしないアーティストなんでしょうか!
彼と僕は同じ歳です。今回の原因はアルコールでしょうか? ドラッグでしょうか?
精神が異常をきたしているんでしょうか?
今回、ロック史上、永く言い伝えられるであろう瞬間をシェイズ全員が目撃しました。
入場料¥7500・・・ 生のシェンカーを観て、二度と聴けないだろう本人によるアマチュアですら恥ずかしがる演奏を聴け、バックメンバーの哀しみと真摯な態度を目撃し、そしてコンサートの中止の現場に居合わせ、加えて、おそらく「払い戻し」を受けるという想定外の経験はある意味とてもラッキーだったと言えなくもないのかもしれません。
この夜サンプラザ周辺の飲み屋さんは持って行きようの無い怒りや無念さをじっと胸にしまった善良なるシェンカーファンで時ならぬ「特需」が起こったと思われます。
(すごい人数のファンが夜の8時前にサンプラザから放り出されたのですから!)
僕らシェイズも会場近辺でビール&焼酎を飲みながらこの悪夢のような体験をじっくりと検証したのでした。
今日(18日)MSGは札幌公演を予定どおり開催するとのことです。
東京から関西から北陸から九州四国から、入場券より高い旅費を使って多くのシェンカーファンが北の地を踏みます。
僕らそして彼らはステージ放棄の理由を「体調不良」などという言葉では片付けてほしくはありません。シェンカー君には自分の宝物はいったい何かということを真剣に考えてほしいと切望します。 熱心で辛抱強いファン・サポーターがいるからこそキミはギターを弾いていられるのですよ!
MSG公演の話題は今後の進展(振替公演の可能性もあるらしい)によっては続編としてこのブログに書き込むつもりでいます。
MSGを聴かなくなってから随分経ちますが、
今回の来日では「元気になって演ってるんだな」
と思っていました。
その場にいたら、僕は怒るのだろうか。
それとも、それでも愛せるのだろうか。
見た目に全く合わない、素敵なメロディアスな
ギターを、もう聴くことはないのだろうか。
この人は天才です。だから社会性は欠如してます。
この人が生んだ数々の美しいメロディー(作品)はロック界の宝です。
この人がいなかったらこれらの宝は無かったわけです。
だからこういう人は困るんです。
貴重な存在だけど、大多数の普通の常識で生きているひとには迷惑者でもあるんです。
もう彼も51歳。いつまでもこんなことをやってると過去に生きるただの化石となるでしょう。
引き際を考える時期は間近なような気もします。
とても残念で口惜しかったですよ。
彼の第一線での芸歴は軽く30年を超えて、トラブルだらけの人生だけど多くの人の忍耐と作品に対する愛情でここまでこられました。
その彼が再びサンプラザで起こした事件を目撃できたことは、ある意味大変貴重な経験となりました。
コメントありがとうございます。
過去にあなた様とは面識がありますか?
確かにザックには「一か八かやっちゃえ!」とあの夜は思ったんでしょうね。
そしてギリギリまで公演中止を決断できなかった。
マイケルはこの手の事では「前科者」
もう少し、慎重な観察と運営が必要だったですね。
ザックには仕事上の知人がいるのですが、何度かつぶれかかったりして大変らしいので、多少のリスクに眼をつぶっても確実に動員が見込めるMSGを呼んだのでしょう。
さあ、気を取り直して名盤"ASSAULT ATTACK"でも聞きますか!…_| ̄|○
当夜のアクシデントは帰路途中、223氏に電話で伝えました。キミはライブ中だと思っていたのでね。
ザックさんを知っていたんですか! ヤバイって?
今回のことが経営に響かない(わけはないけど)ことを祈りつつ、懲りずにMSGをまた呼んでくれることを期待しちゃいます。
さっき僕も気を取り直して「アソート~」聴いていましたよ。やっぱり50過ぎてあの血気盛んなころのテクニックを再現するのはちょっと大変じゃないか、と同情したりして・・・。
今回のMSGのライヴで伝説の途中放棄があったとのことを耳にしましたけど、こんな状況だったとは・・・
私もUFO時代のMichael Schenkerが大好きだったので私もこの状況は悲しいです。
今年のWacken Open AirではScorpionsの記念LIVEではUli jon Rothとともに良いステージだったのに・・・
とても、とても残念です。
コメント、ありがとうございました。
シェンカーというプレーヤーは気分や調子にムラがあるんだと思います。
悪い時は最悪今回のような具合になるし、最悪とまではいかなくても気分が乗ってなかったりすると、聴かない方がよかったなんて思ってしまいます。
ただし、ここが問題なのですが、調子のいい時・・・そんな時にステージを観たら完全にノックアウトですよ!
実に困ったもんです。
セイラさんはUFOのシェンカーがお好きだとか・・・かなり彼の音楽を知っている人のセリフです。すごい!
僕もセイラさんのブログに行きましたよ。
女性らしくグルメなどの話題もあってたくさん読ませていただきました。
今後ともよろしくお願いします。