数多いお気に入りテレビ番組のなかでも特に好きな番組はNHKBSプレミアム「新日本風土記」だ。
昔「新日本紀行」というこれまた素晴らしいNHKの番組があったが、これとコンセプトを同じくする「新日本風土記」は大切に見ていきたいと思っている。
この新旧二つの番組に共通するのはテーマ音楽が素晴らしいことである。
「新日本紀行」は言わずと知れた富田勲の流れるような郷愁を誘うメロディが本編への期待を高まらせた。
今、それと同じくらい良質で、それを聞くと一気に日本の原風景を見るような気持ちにさせてくれる、テーマ音楽としては最高の効果を与える曲に入れ込んでいる。
「新日本風土記」のテーマ(ソング)、朝崎郁恵の「あはがり」だ。
歌詞の内容は正直言ってよく分からない。島唄のような極端な方言の歌詞だ。
それでも心にやたらと引っかかる。
このおばちゃんの歌声がこの番組の映像とオーバーラップすると、不思議に自分が日本人だと意識してしまう。
******
「あはがり」
作詞:朝崎郁恵
曲 :沖縄民謡
浮世・・・仮島に何時(いてぃ)がでぃむ 居らりゅむぃ
情けあれいよ 仮那(かな)くぬ世ば うさむぃれぃがでぃ
節や水車めぐりあわそ
てぃきぬあはがりし たましゃうどぅてい
いきしゃん くとぅあてぃむ 天と大地や
てぃきぬあはがりし たましゃうどぅてい
(意訳)
この世は神様からいただいた仮の世
いつまで留まっていられましょうか
命を敬い 生きていきなさい
この世の生をなし終えるまで
時は巡る 水車のように だからまた巡り会える
月明かりの下で 人々は喜び 魂が踊り明かす
どのようなことがあろうとも 天と大地の間
月明かりの下で 人々は喜び 魂が踊り明かす
******
僕はいろいろなジャンルの音楽を聴く。そしてそれらに対して一切の偏見を持たずに奥深く理解しようとする。
この「あはがり」もなんだかとてつもなく力強く深淵な音楽の一つだ。
アジアン・テイストを感じさせるのは当然だが使われている音階がカンボジアの伝統音楽と酷似していることに気が付いた。
ただしあの国の伝統音楽を語るのは荷が少々重いので辛いのだが、その音楽のエッセンスみたいなものを聴ける音楽がポピュラーの世界には存在する。
その音楽こそがパット・メセニーのアルバム「シークレット・ストーリー」に収録されている「Abobe the treetops」だ!
このアルバムについてはいつの日にかアルバム・レビュー・カテゴリーで詳しく書きたいと思っているのだがあまりに思い入れが強く、原稿書きは難航が予想される。
しかし今日はこのアルバムの中から1曲だけという紹介で、「あはがり」との聴感上の共通点を指摘したい。
カンボジアと奄美大島の音楽がこれほど似ているという点が今さらながら面白い。
(後日加筆:「シークレット・ストーリー」のアルバム紹介)
昔「新日本紀行」というこれまた素晴らしいNHKの番組があったが、これとコンセプトを同じくする「新日本風土記」は大切に見ていきたいと思っている。
この新旧二つの番組に共通するのはテーマ音楽が素晴らしいことである。
「新日本紀行」は言わずと知れた富田勲の流れるような郷愁を誘うメロディが本編への期待を高まらせた。
今、それと同じくらい良質で、それを聞くと一気に日本の原風景を見るような気持ちにさせてくれる、テーマ音楽としては最高の効果を与える曲に入れ込んでいる。
「新日本風土記」のテーマ(ソング)、朝崎郁恵の「あはがり」だ。
歌詞の内容は正直言ってよく分からない。島唄のような極端な方言の歌詞だ。
それでも心にやたらと引っかかる。
このおばちゃんの歌声がこの番組の映像とオーバーラップすると、不思議に自分が日本人だと意識してしまう。
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「あはがり」
作詞:朝崎郁恵
曲 :沖縄民謡
浮世・・・仮島に何時(いてぃ)がでぃむ 居らりゅむぃ
情けあれいよ 仮那(かな)くぬ世ば うさむぃれぃがでぃ
節や水車めぐりあわそ
てぃきぬあはがりし たましゃうどぅてい
いきしゃん くとぅあてぃむ 天と大地や
てぃきぬあはがりし たましゃうどぅてい
(意訳)
この世は神様からいただいた仮の世
いつまで留まっていられましょうか
命を敬い 生きていきなさい
この世の生をなし終えるまで
時は巡る 水車のように だからまた巡り会える
月明かりの下で 人々は喜び 魂が踊り明かす
どのようなことがあろうとも 天と大地の間
月明かりの下で 人々は喜び 魂が踊り明かす
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僕はいろいろなジャンルの音楽を聴く。そしてそれらに対して一切の偏見を持たずに奥深く理解しようとする。
この「あはがり」もなんだかとてつもなく力強く深淵な音楽の一つだ。
アジアン・テイストを感じさせるのは当然だが使われている音階がカンボジアの伝統音楽と酷似していることに気が付いた。
ただしあの国の伝統音楽を語るのは荷が少々重いので辛いのだが、その音楽のエッセンスみたいなものを聴ける音楽がポピュラーの世界には存在する。
その音楽こそがパット・メセニーのアルバム「シークレット・ストーリー」に収録されている「Abobe the treetops」だ!
このアルバムについてはいつの日にかアルバム・レビュー・カテゴリーで詳しく書きたいと思っているのだがあまりに思い入れが強く、原稿書きは難航が予想される。
しかし今日はこのアルバムの中から1曲だけという紹介で、「あはがり」との聴感上の共通点を指摘したい。
カンボジアと奄美大島の音楽がこれほど似ているという点が今さらながら面白い。
(後日加筆:「シークレット・ストーリー」のアルバム紹介)
ご訪問、ありがとうございました。
この番組は本当に見ていて心が和みます。その音楽はさらにその上をゆく奇跡的にすばらしい世界がありますね。
いっしょに楽しんでいきましょう!
コメント、ありがとうございます。
この番組用に「西洋音楽家」のアレンジが採用されていますが、見事な編曲がこの音楽を世に出して多くの共感を得ていますね。
こういう音楽に感動できる感性はすばらしいと思います。日本の原風景を見せる番組にふさわしい邦楽の宝とも言える一曲ですね。
またこちらへおいでください。
ありがとうございます。カンボジアの曲と似通う点がーー
つながっていますよね!
はじめまして!
頂いたコメントは「あはがり」の意味ですか?
ありがとうございます。
このページはエントリーして時間が経っていますがいまだに毎日20-30名の検索からの訪問者様がいらっしゃいます。
NHKの「新日本風土記」ご覧になっていますか?この曲とベストマッチの番組だと思います。
コメント、ありがとう!
確かに平均律などに慣れた耳には<オンチ>に聞こえます。でもそれは西洋音楽圏で生きる者のおごりだと考えます。
半音の半音(=クオーター・トーン)による音の流れにアジアの民族の消せない血を感じ、それが不思議に心を惹きつけるんでしょう。
「Secret Story」・・・お任せを!
西洋音階に慣れた耳にはときおり音程を外したように聞こえますが、不思議に心を惹きつける音階です。
すごい人がいるものですね。
「Abobe the treetops」もよい曲ですね。「シークレット・ストーリー」購入したくなりました。