今まで聴いてきた膨大な量の音楽の中でも特に大好きでかつ思い出深く、そして自分の音楽スタイルやライフ・スタイルに少なからず影響を与えた曲を一曲づつ紹介していくシリーズの20回目。
あの記録的猛暑があっという間、手のひらを返したようにおさまって今度は一転、肌寒いような気温と雨。まったく節操がない天候にはほとほと疲れます。
さてそうは言っても涼しいのは大歓迎。暑い最中にはあまり聴く気になれなかった音楽や面倒くさかった映画鑑賞など再び元気に楽しめそうです。
先日何気なくネットをのぞいていた時、昔(30年も前)大好きでしょっちゅう聴いていたバンドの名前が出ていて、それから一気にそのバンドの今昔を調べ始めました。
そして数年前にどうしても聴きたくなって探したこのバンドのある曲が収録されているアルバムが発売されていない(CDで再発されるもすぐに廃盤)ことを知って再び聴けることをあきらめて今まで来たということも同時に思い出したのです。
それが先日の検索で輸入盤で再発売されていることを発見し、秒単位の素早さでそのアルバムの注文をネット・ショップに出したのでした。
それが今日取り上げる曲です。リミックスで最良の音質に蘇った30年も前のアルバム。
数年来ずっと再発売を期待していたものだったので二日後に手元に届いた時のうれしさは格別のものがありました。
アトランタ・リズム・セクション 8作目、1979年リリースの「Under Dog」から
「While Time Is Left」
アトランタ・リズム・セクション(以下ARS)が知名度、音楽的洗練度、ライブでの極めて優れた演奏力等々がピークに達していた頃の文字通り彼らの最高傑作アルバムとなったこの「アンダードッグ」には名作「Do It or Die」とか「Spooky」といったヒット作が収録されているのですが、それらには目もくれずに聴きまくっていたのがこの曲です。
このところずっと僕の部屋にヘビー・ローテーションで流れているARSの「While Time Is Left」
クラシックを思わせるイントロとコード進行(Dパープルの「バーン」のソロ部のような)をベースに、一つの音を中心軸にした転調と多彩なリズム・チェンジが目もくらむような鮮やかなアレンジで淀みなく流れる快感。
それは、オーソドックスな4拍子8ビートからスローな3拍子、ワルツ風の速めの4ビート、なんの違和感もなく元の4拍子に戻るそのリズムの多彩さには<お見事!>の一言なんですよ。
まったく僕の好みのツボを知っているかのような作曲法。
さらには感情豊かで聴き易いミドルレンジのボーカル。
鍵盤はクラシカルでリリカルなバロック調の雰囲気としなやかでダンサブルな取り回しの混合されたバッキング。
そして中心となるギターは昔のギブソン・レスポールのあの泣きのギター・トーン。
安定度抜群のギター・ワークは哀愁感100%で耳ざわりも意外とよくて大好き。
そしてベースは?というと巨漢ポール・ゴダートの太くしなやかなリッケンバッカーの音の迫力と、聞けば聞くほど繊細なフレージングのオンパレード。
なんでこんなちょっとの隙間にこんな美味しいフレーズをチラっと入れられるんだ!という驚き。
この人は隠れた名ベーシストだと確信し続けて早30年!にもなります。
最後に、絶妙な間合いで全体のリズムやテンポを見事に統率しているドラム。けして派手さはないもののドラマーとしての基本中の基本を派手なドラムセットに座りながらやってます。
アメリカのロック・バンド(このバンドは一応サザンロックとカテゴライズされているが)では通常聴けない繊細なフレージングのオンパレード。
さすがは名うてのスタジオ・ミュージシャンの集団だと感心することしきり。
学生時代に夢中になって聴いていた時期があったこのバンド、当時よりもずっと耳が肥えた今、あらためて聴いても舌を巻くような音楽的センスには圧倒されます。
実はこの曲、ずっと「この曲が好き」のカテゴリーにエントリーしようと思ってはいたんです。
でも音源がLPしかなく、しかもそのレコードは家の倉庫の奥の奥にあって出してくるのが困難、ということもあってCDで聴けるようにやっとなった今にまで採用が遅れてしまっていたのです。
あらゆるロック音楽の中でもこの曲は僕にとっては特別なもので、曲の持つ不思議な力とクラシカルな哀愁感、ジャージーなリズム運びと慎重な音選び、どれをとってもきわめて納得のいく音楽として一生大切にしていくことでしょう。
整腸薬の宣伝はないですが「人には人の・・・特別な音楽」つまりその人のツボにはまり刺激を与え続ける音楽があるということなんでしょうね。
参考までにアルバム「Underdog」の中からヒット曲「Spooky」を聴いてみてください。ここから。
あの記録的猛暑があっという間、手のひらを返したようにおさまって今度は一転、肌寒いような気温と雨。まったく節操がない天候にはほとほと疲れます。
さてそうは言っても涼しいのは大歓迎。暑い最中にはあまり聴く気になれなかった音楽や面倒くさかった映画鑑賞など再び元気に楽しめそうです。
先日何気なくネットをのぞいていた時、昔(30年も前)大好きでしょっちゅう聴いていたバンドの名前が出ていて、それから一気にそのバンドの今昔を調べ始めました。
そして数年前にどうしても聴きたくなって探したこのバンドのある曲が収録されているアルバムが発売されていない(CDで再発されるもすぐに廃盤)ことを知って再び聴けることをあきらめて今まで来たということも同時に思い出したのです。
それが先日の検索で輸入盤で再発売されていることを発見し、秒単位の素早さでそのアルバムの注文をネット・ショップに出したのでした。
それが今日取り上げる曲です。リミックスで最良の音質に蘇った30年も前のアルバム。
数年来ずっと再発売を期待していたものだったので二日後に手元に届いた時のうれしさは格別のものがありました。
アトランタ・リズム・セクション 8作目、1979年リリースの「Under Dog」から
「While Time Is Left」
アトランタ・リズム・セクション(以下ARS)が知名度、音楽的洗練度、ライブでの極めて優れた演奏力等々がピークに達していた頃の文字通り彼らの最高傑作アルバムとなったこの「アンダードッグ」には名作「Do It or Die」とか「Spooky」といったヒット作が収録されているのですが、それらには目もくれずに聴きまくっていたのがこの曲です。
このところずっと僕の部屋にヘビー・ローテーションで流れているARSの「While Time Is Left」
クラシックを思わせるイントロとコード進行(Dパープルの「バーン」のソロ部のような)をベースに、一つの音を中心軸にした転調と多彩なリズム・チェンジが目もくらむような鮮やかなアレンジで淀みなく流れる快感。
それは、オーソドックスな4拍子8ビートからスローな3拍子、ワルツ風の速めの4ビート、なんの違和感もなく元の4拍子に戻るそのリズムの多彩さには<お見事!>の一言なんですよ。
まったく僕の好みのツボを知っているかのような作曲法。
さらには感情豊かで聴き易いミドルレンジのボーカル。
鍵盤はクラシカルでリリカルなバロック調の雰囲気としなやかでダンサブルな取り回しの混合されたバッキング。
そして中心となるギターは昔のギブソン・レスポールのあの泣きのギター・トーン。
安定度抜群のギター・ワークは哀愁感100%で耳ざわりも意外とよくて大好き。
そしてベースは?というと巨漢ポール・ゴダートの太くしなやかなリッケンバッカーの音の迫力と、聞けば聞くほど繊細なフレージングのオンパレード。
なんでこんなちょっとの隙間にこんな美味しいフレーズをチラっと入れられるんだ!という驚き。
この人は隠れた名ベーシストだと確信し続けて早30年!にもなります。
最後に、絶妙な間合いで全体のリズムやテンポを見事に統率しているドラム。けして派手さはないもののドラマーとしての基本中の基本を派手なドラムセットに座りながらやってます。
アメリカのロック・バンド(このバンドは一応サザンロックとカテゴライズされているが)では通常聴けない繊細なフレージングのオンパレード。
さすがは名うてのスタジオ・ミュージシャンの集団だと感心することしきり。
学生時代に夢中になって聴いていた時期があったこのバンド、当時よりもずっと耳が肥えた今、あらためて聴いても舌を巻くような音楽的センスには圧倒されます。
実はこの曲、ずっと「この曲が好き」のカテゴリーにエントリーしようと思ってはいたんです。
でも音源がLPしかなく、しかもそのレコードは家の倉庫の奥の奥にあって出してくるのが困難、ということもあってCDで聴けるようにやっとなった今にまで採用が遅れてしまっていたのです。
あらゆるロック音楽の中でもこの曲は僕にとっては特別なもので、曲の持つ不思議な力とクラシカルな哀愁感、ジャージーなリズム運びと慎重な音選び、どれをとってもきわめて納得のいく音楽として一生大切にしていくことでしょう。
整腸薬の宣伝はないですが「人には人の・・・特別な音楽」つまりその人のツボにはまり刺激を与え続ける音楽があるということなんでしょうね。
参考までにアルバム「Underdog」の中からヒット曲「Spooky」を聴いてみてください。ここから。
お互い猛暑をなんとか乗り切れたようですね。
涼しい風と秋の雲が身体にとっても新鮮でうれしいです。
カブ男くんのお話を聞いて2カ月弱。成虫で現れたようですから、けっこう頑張ってくれましたよね。
ちょっと寂しい夏の終わりのお話です。
ねこっちさんが「Spooky」をかっこいい、と言ってくれたのはちょっと驚き、そしてうれしい気分になりました。「参考まで」と書きましたが彼らのサウンド傾向は分かっていただけたと思います。
いい季節の到来です。仕事の方は気持ちよくやれていますか?
このところ更新をさぼっていたので、近況報告が出来なかったのかもしれませんね。
ごめんなさい。
またいろいろお話してください。
「Spooky」、聴いてみました
私は音楽は詳しくないのですが(すいません)
・・かっこよかったです!
先週、カブ男がお星さまになりました。
猛暑最終日でした。 本当にひと夏。。。ひっそりと。
その日に限ってカブ男に一声かけずに仕事に行ってしまいました。
帰っても一声かけずにキッチンへ。。。
お礼を言って、なでてあげて、家のポストの根元に埋めてあげました。
なんとなく、帰るとポストから「おかえりー」と言ってくれてる気がします。
もしかして、いつかまた会えるといいな、と思ってます。