バンマスの独り言 (igakun-bass)

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携帯(電話)を止められた日に

2010年09月23日 | 日常
多くの気象情報で異口同音に語られた<今年の猛暑の最後の日> それが昨日9月22日だったようです。

すでに何日も前から空を見上げれば間違いなく秋の気配を感じ、地上からは秋の虫の声が聞こえて、ゆっくりと季節の移行が始まったなとは感じていました。
が、その季節の変わり目がたったの一日で行なわれてしまうことにあまりに唐突な気がして、それこそが<異常気象>なんだなと思わせます。

基本的には上空の偏西風が日本の上空で北の方へ大きく蛇行し、そのせいで暑さを運ぶ夏の高気圧が日本の上で居座ったということが猛暑の原因なんでしょう。台風でさえその高気圧のへりを回るという形で本土上陸が北陸地方になったという珍事も起こりました。

そんな強烈な暑さを運んだ太平洋高気圧がついに南へ下がってそのかわりに北からの冷えた空気がどどっと入り込んできて今日(秋分の日)は気候的には一気に秋の気配となってます。
(10度以上の気温の低下と雷雨はちょっと節操がなさすぎ!)

昨日は最後の夏日と言われ、そのとおりかなり暑い日になりましたね。
大嫌いな暑さも今日が最後、今日が最後、と自分に言い聞かせながら働いた暑い一日。
祝日前ということでいつもの2倍の量の荷物を積んでいる中でアンラッキーなことに車のタイヤがパンクしてしまいました。

実はこの日、僕の携帯電話が朝から止められてしまっていたんです。料金未納が原因。
いつもは車に携帯を持ちこんではいるもののあまり利用することはないのですが、(僕は携帯をいつも肌身離さず身につけているようなユーザーではないのです)この日はパンクのせいもあって取引先に遅延の連絡をしなければならず、そんな時に限って携帯が使えないという猛烈な不便さが身にしみました。

僕は携帯電話のヘビー・ユーザーではないと書きましたが、それでも使用歴はかなり長いのです。
現在のように端末がポケットに入るような小型になり始めた初期からのユーザーで16年以上の利用歴があります。
その間、けっこう便利に利用していた「ポケベル」もなくなり、どこにでもあった公衆電話も極端に少なくなって、今や携帯なくしてはどうにも不便で仕方が無いという状況です。

ウチの場合、ネットと家の電話(IP電話)と携帯電話が一つの契約なので、一度未払いなどが発生するとまるで陸の孤島にいるように情報のやり取りが全くなくなる<沈黙(眠り)>の世界に入ってしまいます。これは静かでちょっと憧れる世界でもあるのですが、現実にはそんなことは言っていられません。
家族で4台の端末を使っていますので、まず息子・娘から「困る~~~」とクレーム。
妻も「友達に連絡が出来ない~」とクレーム。僕自身もこの日に限って携帯が必要な状況に陥り・・・結局この日の午後には元のように<開通>となったのですが、夜しみじみと考えました。

過去(昔)、携帯電話が無かった時代にどれほどの不便を感じていたんだろうか?ということです。
無ければ無いで生きてこられたですよね?
便利というものはありがたいことですが、毎月毎月携帯電話料金などという新たな出費が生まれる生活になっています。
電車に乗ると乗客の半分以上は携帯をのぞき込んでいます。昔は本を読むか外を見ているか目をつむっているかでした。その光景は携帯中毒というかいつも誰かとつながっていないと不安だ、という感じにさえ見えます。

実に便利な携帯電話ではありますが、メールなどを含め現代社会の最重要コミュニケーション・ツールであることが逆に恐怖にも思えます。
第一に若い人を中心に「人と直接会って(面と向かって)意思疎通を図る」ことが苦手になってはいませんか?
メールを出したらすぐ返信が来ないと不安ではありませんか?


人と人とはお互いの顔を見合って、声の調子を聴きあって、話をしていくのがあたりまえです。
文字だけとか表情が見えない状態での正確な意思疎通にはそれなりの努力と相互理解が必要です。
そして基本的に相手をいたわり合いつつ進行させていかなくてはなりません。

そんなわけで携帯だけですべてをうまくやっていくというのは危険ですよね。

それでも今、僕は自分のこの端末を手にして「学生の頃にこれがあったらどんなによかったろうか」とか「彼女をご両親を通さずに電話口に呼び出せることの気楽さ」をついつい想像してしまう、ちょっと情けない自分がいることを告白します。

こんな便利な時代に何の感動もせずあたりまえのように携帯を使うのはバチがあたるってもんですよ。
それと・・・世間から隔絶されるのが怖い方は・・・料金未納には気を付けましょう!

とりとめもない話、失礼しました。

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4 コメント

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たしかに (ねこっち)
2010-09-24 21:30:05
こんばんわ
携帯電話を持つ前(ポケベルを持つ前)は「必要かな?」って思ってましたね。
恋愛も不便だからこそ良い部分もあったりして(笑) 

通信の便利さは確かに怖いな、と思います。
メールだと、自分の言いたいことやニュアンスが伝わりきらない事がありますよね。
温かみも伝わりにくい事もあるし。。。
自分も、相手のメールをどこまで読み取れてるかなと悩んだりもします。

こんな悩み、昔はありませんでしたね。
女子は直筆の気持ちが溢れんばかりのお手紙をしょっちゅう書き合ってましたしね(笑)

なんだか懐かしいです。



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いきなり秋が来ちゃいました! (バンマス@発行人)
2010-09-25 11:42:16
>ねこっち さま

急に<寒く>なりましたがお元気にお暮らしですか?

ほんと僕らの青春時代の恋愛は今と比べるとまどろっこしくて、すれ違いばかり。
メールなんて無いから「ラブレター」、これ意外とドキドキものでしたよね。

相手に気持ちを伝えるのに今よりずっと努力をしないといけませんでした。
デートの待ち合わせで時間に遅れたり、場所違いだったり・・・そんな全てが携帯で解決できる便利な時代です。

昔は駅に「伝言板」なんてあって、どこどこで待つ、といっぱい書かれていましたね。

相手に秒単位で連絡を取れるなんて・・・僕が経験した多くの失恋はこの携帯で救われたかもしれないとさえ思いますよ。
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Unknown (ねこっち)
2010-09-25 11:59:20
そうですね(笑)携帯があったら違ってましたよね(笑)
私も彼氏とケンカして、連絡がとだえたある日!
短大の門の前に彼氏が出待ちしてた事がありました!(笑)
女子短大だったんで すごく恥ずかしかったです(笑)
携帯があったら・・・
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うんうん (バンマス@発行人)
2010-09-25 21:06:27
>ねこっち さま

過去の恋愛話を書き始めたら、みなさんの多くが(もちろんねこっちさんも)うんうんとうなずいてくれるようなことばかりでしょうね。

携帯(電話&メール)というのは恋人たちには今や絶対必要不可欠なものなのでしょうね。

そうでしたか、ねこっちさんは学校の門にまで彼氏が来て待ってましたか!
甘酸っぱい思い出ですね。
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