徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

日本の物流を支える男 上圷茂氏(from プロフェッショナル)

2014-04-21 23:23:22 | テレビ番組

 今日の主人公は、港のガンマン上圷茂氏(かみあくつ しげる 47歳)。

 (ガンマンとはピストルを撃つ人ではなく、「ガントリークレーン」という大型のクレーンを操作する人のこと)

 横浜港南本牧ふ頭のエース。地上50mの高さから、畳二畳ほどのスペースで運転。運転室の床は当然ガラス張り。

 安全にかつ速く。使うのは主に2つの左右のレバー。左手は前後に運転席を、右手は上下にクレーンを。

 速くて一人前。やさしくて一流。大きなコンテナ(20t)を四隅にある直径10cmの穴に正確に置いていく。コツは20cmの地点で一度止めて、ゆっくり下ろすこと。

 神奈川相模原の生まれ。負けず嫌い。高卒で港に。

 70kmの荷物を1日中使うバン詰めからスタート。すごい所と面食らった。

 その時のあこがれはガンマン。ガンマンになるには、港の全ての機械を操作できないといけない。

 やっと、10年後にガンマンに。しかし、そこで事故に!

 2004年3月。死亡事故を後輩が起こして、自分もその現場でデッキマンとして責任が。

 辞めようかと思った。しかし、 「自分が戻らないとやつ(後輩)も戻れない」

 「仕事を辞めて逃げるのではなく、(事故による)一つの命を一緒に背負っていく

 戻りはしたが、レバーを持つ手がふるえる。8年かかって、やっと自信を取り戻す。

 「慰めの言葉よりも変わらないで接してくれた仲間に感謝」それを仕事で返す。

 技術が目指すものをずっと問い詰めている

 2月14日はすごい雪。でも物流は止まらない。金曜日は一番貨物がおおい。でも、夕方までにコンテナを積み出港させなければならない。

 10:15から開始する。「よろしく!」「よろしくお願いします!(デッキマン)」

 雪で下が見えにくい。また、雪のため、積み込むためのトレーラーが現れない。でも、あせりを顔に出さない。それは、トレーラーを思ってのこと。いつもよりさらにていねいにコンテナを載せる。一本一本確実に。しかし、雪は激しさを増す。淡々とした集中力が必要だ!!!

 「攻めてこそ、うまくいくことがある

 17年間、常にできることを追求してきた。

自分の持っているものは全て出し切れ

できることを淡々と追い求めていく」のがプロフェッショナル

 そのすごい男の趣味は6年前に始めたバイクでのツーリング。休憩時間は何も考えずにリラックスらしいが、集中力の背後にはそうした逆の動きが必要なのだと思った。

 また、この番組の素晴らしいところはこうした、普段あまり目にすることがない人に光を当てるところ。12mもあるコンテナを13m幅のヤードに納める技術。それは、後継者がそう簡単に育つものではあるまい。でも、こうした人がいてくれるおかげで、日本の物流は支えられているのである。感謝!感謝!

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