カイロからマドリードまで夢がゆく

エジプトで働きつつスペインのMBAで学び
卒業後は日本で働いています

「若者」「大学中退」「私服」という起業家のステレオタイプ

2019年01月21日 | 書籍紹介
今朝、BBCがポッドキャストで放送する"Click"というテクノロジー関連のラジオニュースを聞いていたら、興味深い特集がありました。
(BBCのClickは、私がMBA受験の勉強をしていた時から、英国訛りの英語のヒアリングに慣れるためによく聞いていた番組です。)

それは、テック業界では、年配の人が差別される傾向があるというものでした。
具体的には、成功した起業家像としてマーク・ザッカーバーグのような若くして成功した人物が注目されるあまり、テック業界では経験を積んだシニアが軽んじられている(とシニアな人々が感じている)、とのこと。

そのニュースによれば、マーク・ザッカーバーグのようなアイコンによって、成功する起業家は、若くて大学を中退していて、パーカーを着ているというようなステレオタイプイメージがあるそうです。
一方で、以前は(インターネット関連の産業が勃興する前は)アメリカの成功した創業者の平均年齢は45歳だったという調査結果も紹介されていました。(どこの誰調べかは不明)

このニュースは私にとって妙に納得することの多いものでした。
私がいま働いているのはBtoBビジネスなのでBtoCやCtoCとは違うという前提ではありますが、若い人よりも説得力のある経歴・経験、そして強力な人的ネットワークのある人物の方が、起業家として成功する確率は高いと思います。

ツイッターなどを見ていると、特に新興VC関係者や露出の多い若い投資家などの間に大学や大企業での経験を軽んじるような発言をしている人が多いです。
そしてそれに影響されて大学を中退することを誇らしく報告するツイートもちらほら見かけます。

大学を中退することは間違いなく起業して成功するための必要条件ではないし、そうしたステレオタイプに流される人が成功するには険しい道のりも待っているだろうと思ってしまいます。
また、それを煽る大人たちも、無責任だなと感じてしまうのです。

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