カイロからマドリードまで夢がゆく

エジプトで働きつつスペインのMBAで学び
卒業後は日本で働いています

大晦日イブ

2018年12月30日 | 日記
大晦日前日の今日は、家でのんびりと過ごしています。
今年一年を振り返ろうとするとすぐに、今お仕事をさせていただいているクライアント様向けの具体的な打ち手について考えてしまい、ああそうだ、あれもやろう、これもやろうとなってしまいのんびりできなくなってしまうため、なかなか振り返れません。

家族で美味しいものを食べながら、来年の今頃もこうして家族と美味しいものが食べたいなぁと考えると、やはり今の目の前の仕事をきっちりこなしていかなければならない、という結論に落ち着きます。

家族や仲間と美味しく食べるため、飲むために仕事をすると考えると、突然仕事が手段でしかないように感じられてしまいますが、その仕事自身が楽しみであり、目的でありたい、と思うわけです。

スタートアップに来てから、そこの仕事を楽しむという部分の重要性がよりビビッドなものとして感じられます。
なぜなら、楽しんで仕事をしていないと、お客様に、我々に仕事を任せたいと思っていただけないからです。

既得権益がある大企業であれば、社員が仕事を楽しんでいるかどうかという点が疎かであっても、仕事は続くかもしれません。
しかしながら、特に創業初期のスタートアップの場合には、社員が仕事を楽しめているかどうかが、収益と直結していると思います。

特にBtoBサービスを提供するスタートアップにおいては、お客様の方が規模が大きい企業であることが多いです。
そうした企業からお仕事をいただくということは、一部には、お客様から応援していただく、という側面を有していると考えます。
「あの企業、応援したいな。」と思ってもらうための要素は多岐にわたりますが、そのうちの一つが、スタートアップ側の社員が楽しんで仕事をしてくれているかどうかだと思うのです。

これが、今年一年の振り返りといえるかもしれません。

年末年始

2018年12月29日 | ビジネス構想
昨日に仕事納めをして、今日から年末年始休暇に入った人が多いのではないかと思います。
年末年始は、仕事関係のみならず、家族を含め、これまでの人間関係を振り返り、忘年会や新年会を通じて懐かしい人と顔を合わせる絶好の機会でしょう。

久しぶりに人と会うと、その人が以前よりかなり変化したな、と感じることがあります。
そう感じるたびに、人との関係についても絶対のものはないのだから、たとえ自分にとって望ましくない方向に変わったと感じても、「あいつは変わってしまった」とか言って関係を切ってしまうのはもったいないことだと思います。

自分がこれまでに出会った尊敬する経営者たちに、「来るもの拒まず去る者追わず」というポリシーを持っている人が多かったのは、そういうことをご存じだったからではないかと思うのです。

少し話は変わりますが、昨日IE Global MBAの同級生から連絡があり、彼のチャレンジに一つの転機が訪れていることを教えてくれました。
こういう連絡をしてくれる彼との関係を、今後も大切にしていきたいと思います。

計画を立てて実行するということ

2018年12月28日 | ビジネス構想
誰かに対し、「あいつは期待した成果を出せていない」と憤慨する人がいる。
それに対して「でも彼は頑張っていると思いますよ」と答える人がいる。
憤慨する人は「あれで頑張っていると言えるのかよ。俺は認めないね」と吐き捨てる。

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二人の男による上記のやり取りを、今日見ていました。
それを見ながら、この議論はどこにたどり着くのだろうか、とやりきれなくなりました。

おそらくどこにもたどり着けないでしょう。
憤慨の対象の人がどれだけ頑張っているかについて議論したとしても、憤慨者が納得することはないでしょうし、憤慨者が何か納得し怒りが収まったとしても、客観的な状況は何も前進していません。

この会話を聞いていておかしいと感じるのは、会話をしている二人の間では、仕事の成果が「頑張り」という抽象的なものの多寡に依存しているという前提認識がある点です。

「成果」が出るためには、それを出すための適切な戦略の設定、リソースの確保など多様な準備が必要です。
むしろ個人の「頑張り」などというものに依存する前提では成果はでない。

適切な戦略の設定、リソースの確保には、あらかじめ設定された目的・目標に基づいた計画が必須です。
上記の会話で憤慨している人は、憤慨対象と事前に「期待する成果」について十分に話し合い、その達成のための計画について合意に達したのでしょうか。
おそらくそんな合意はしていないと思います。

期待する成果がなんなのか、その成果をだす責任をおった人物がたてている計画が十分に合理的なのか。
こうした吟味をサボっていたにもかかわらず、自分勝手に怒りをぶつける行為は、プロフェッショナルがしていいものではありません。

事前に目的・目標を共有し、その達成のための計画について合意し、その進捗を共にモニタリングする。

これが成果をだすための必須ステップでしょう。

稼げる創業者

2018年12月25日 | ビジネス構想
昨日の米国の株価下落と、本日の日経平均株価の下落により、今日の私のツイッターのタイムラインは、景気の先行き不安に関する呻くようなツイートが溢れかえっていた。

その中で興味深かったのは「これまで生意気だったVC界隈の若造たちも、これでもう終わりだ。」とか「資金調達でキャッシュフローを維持していたスタートアップたちはどん詰まりだろう。」といった、これまであまり耳にしてこなかった、VC業界、スタートアップに対する嘲りの声が複数、印象としては結構多く見かけられたことだ。

こういう風にVC、スタートアップを見ている人が結構いたのだな、と新鮮な驚きがあった。
一方で、資金調達でキャッシュフローを維持するモデルが、景気に大きく左右されるものであることを、改めて意識させられた気がした。

「やはり営業キャッシュフローが大事。」
こう書いている人もいた。

この言葉だけだと当然のこととして取り立てていうほどのことでもない。
ただ、スタートアップにて働くようになって感じるようになった「創業者は、営業キャッシュフローをたとえ一人になったとしても作り出せる技量が必要だ」という考えを、再確認させてもらった気もした。

スタートアップというと、チーム戦のイメージがあるし、実際複数人が得意分野を持ち寄って戦わないといけない。
ただ、創業者または創業メンバーは、その一団だけでも営業キャッシュフローを作り出せる構成になっている必要があると思う。

優秀な仲間を増やしていく過程で、その営業キャッシュフローをいかに大きくしていけるかが実際の勝負どころではあるが、ミニマムラインとして、創業者または創業メンバーが稼げる存在であることは、スタートアップを始める必要条件だと感じている。

アウトプットスタイルを定型化する

2018年12月24日 | ビジネス構想
昨日の記事にて、いつでもどこでも決断できる環境を整えるために、インプット、アウトプットがどこでもできるように気を配るべきではないかと述べました。

そうした「インフラ」が整ったら、次はアウトプットスタイルを定型化することが重要だと思います。
すなわち、考えたこと、決めたことをいつ見返してもわかるように、そして次の思考、決断に活かせるようにすること。

具体的には、メモの取り方にルールを設けるということです。

この点において、紙媒体上よりも電子上の方がアウトプットルールの徹底がしやすいので、電子上で思考をアウトプットするスタイルを定型化すべきと思います。