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IDE Lab.

北海道大学大学院教育学研究科井出研究室(福祉臨床心理)のブログです。

リサーチ研究会#1

2016-11-21 16:37:59 | 静岡子ども臨床研究会
日曜日に静岡子ども臨床研究会のイベントとしてリサーチ研究会を開催しました。
教育や福祉に関わる方たちとお話をしていると,「自分なりの実践,研究のテーマがあって,そのことについて話したいけれどそういう場がない」「研究をどんな風に進めればいいか意見を聞きたい」「お尻を叩いてほしい」という話になることがありました。
そこで,普段,ゼミの学生とやっているゼミを拡大するイメージで現場の方たちにも参加していただき,研究についての研究会をやることにしました。



今回はゼミの学生たちもミニ卒論(3年生)と卒論(4年生)を発表しました。
また児童養護施設の心理職やケアワーカー,特別支援学校の先生,児童相談所の職員さんなどいろいろな領域から参加して頂き,学習支援の取り組みから,職場環境の整備,全国規模の調査までいろいろな研究計画や進捗状況を報告して頂きました。領域が違うとなかなかわからないこともありますが,領域が違うからこそ,新しい視点も生まれるのですね。お互いの刺激になったり,リソースを提要し合ったりする有意義な時間でした。

今度はもう少し研究や実践が進んだ半年後頃に第2回の研究会を開きたいと思います。
4時間の長丁場でしたが,私にはあっという間の時間でした。

「大切な人と死別した子どもたちとともに~子どものグリーフ・ケアを学ぶ~」

2016-11-13 22:57:44 | 静岡子ども臨床研究会
11月12日(土)にこどもグリーフサポートふくおか(CGSF)の田口寛子さんを招いて,グリーフを抱える子どもへのサポートについての研修会を持ちました。医療機関や教育現場などで子どもに関わる専門職の方や学生さんなどいろいろな立場の方にご参加いただき,10時から17時までみっちりグリーフのことについて学び,考えました。

午前中は理論を中心に,午後はグリーフを抱える子どもとの遊びを念頭に置いた関りにおける実践(ワーク)を中心に行いました。
グリーフ(悲嘆)と聞くと,人との死別に関連することを想像しがちですが,実はお友達との別れ,ペットとの別れ,先生が退職してしまうことなど,私たちの身近には多くの別れがあり,そこに様々な形でグリーフがあるということを改めて認識しました。
でも,「死」というとどうしても構えてしまうこともあり,なかなか扱いにくいテーマであることは間違いありません。おとなが自分の中にあるグリーフに目を向け,向き合うことが大事なんだなと思いました。

実は今回の講師である田口さんは大学院の後輩です。
修士課程を修了した後,自分でグリーフ・サポートの団体を立ち上げ,運営してきました。
そんな彼女が講師として話をしてくれている姿を見て,(ちょっとこそばゆく感じるところもありましたが)格好いいなぁと思いました。








研究のための研究会

2016-11-04 13:33:58 | 静岡子ども臨床研究会
静岡子ども臨床研究会では「研究をしたいなぁ」「でもどうやったらいいんだろう…」「研究のアイデアに意見がほしいなぁ…」という方たちのリクエストにお応えして,研究のための研究会(リサーチ研究会)を開催することとなりました。



普段は学⽣を対象にしている静岡⼤学教育学部での“井出ゼミ”を拡⼤し,開催するというイメージです。「論⽂を書いてみたい」「学会で発表したい」「会社の中で報告しなきゃ」「⾃分のやっていることをもっと学術的に検証したい,伝えたい」など研究をしたい,研究をしなきゃという⽅はどうぞ,ご参加ください。

≪研修会の詳細≫
⽇時︓2016年11⽉20⽇(⽇) 13:00〜17:00
場所︓静岡⼤学井出研究室
参加費︓無料(飲み物,お菓⼦の持ち寄り⼤歓迎です)
参加資格︓臨床⼼理⼠や教師・保育⼠,施設職員等,⼦どもに関わる仕事をしている専⾨職,またそうした仕事を⽬指している学⽣さん,NPOなどで⼦どもの⽀援に関わっている⽅。

詳細はこちらをご覧ください
チラシ

【研修会のご案内】子どものグリーフ・ケアを学ぶ

2016-10-03 17:21:03 | 静岡子ども臨床研究会
静岡子ども臨床研究会の企画として『大切な人と死別した子どもたちとともに ~子どものグリーフ・ケアを学ぶ』という研修会を企画しました。



大切な人やものをなくしたとき,こころやからだ,行動など様々な変化や反応を経験します。このことをグリーフ(grief)といいます。今回はこうした子どもたちをサポートする活動を立ち上げ,子どもたちを支援したり,サポーターの養成に関わってこられた田口寛子さんをゲストにお招きして,子どものグリーフ・ケアについて考えます。

田口さんはハワイのグリーフ・ケアのセンター(Kids Hurt Too Hawaii)やThe Dougy Centerといった著名な施設での実習も経験されています。個人的には日本とアメリカとではどんな違いがあるのかな?というようなことも知りたいなと思っていますが,とても気さくな(九州の方なので,お酒も大好きです)方なので,いろんなことをお話ししてくれると思います。

夜は交流会も計画したいと思っていますので,興味のある方はぜひ,ご参加ください。

PDFはこちらからダウンロードできます。

家族療法の勉強会

2015-08-01 17:00:09 | 静岡子ども臨床研究会


今日は「家族療法の基礎を学ぶ」という研修会を開きました。
福祉の現場で親や子どもの支援をする時,いわゆる家族療法はできなくても,家族療法の理論や技法を知っておくと理解や支援の幅が広がります。
個人的にはクライエントさんに対する関わりにも役に立ちますが,施設や学校といったコミュニティで臨床をする際,そのコミュニティがどのようなシステムを持っているかを理解する時にとても役立つなぁ,と感じます。