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アイデアリズム idealism daydream

idealism=理想主義 daydream=白昼夢
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花の香り達人事件

2001年04月03日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
おつかれっすぅ!

春である。

全てがフレッシュな春である。

暖かな日差し、風に舞う花びら、柔らかな香り。

いいですわねぇ日本の春。

風流が日本人の心である、と言い張るなら、河川敷の桜並木の下にホームレス御用達みたいなビニールシートなンぞ敷いて発泡酒飲んでカラオケがなるような輩は日本人ではない。

むしろ桜が散り果ててから、「桜は皆の心の中に咲いている!」とか訳の分からない事をわめきながら力づくの宴「新緑の会」を強行するくらいの方が先行き不透明な日本らしいと言えはしまいか。

まあ当人が満足というか納得というか取り合えず諦めてくれれば、こういうものはそれでいいのだ。

ましてこちらが参加者ではなく、只の通行人であったなら尚更だ。

人は皆忙しいンだから、車座の30人なンか相手にしていられるか。

全日本金属情報機器労組大田地域支部セガ分会は一見花見風な気もするストライキを本社ビルエントランス前で強行したという。

要求は「一方的な転籍と辞令の撤回」。

スパッと言えば「座敷牢から出して」。

その行動は賞賛に値する。

値するけど効果があるかどうかはまた別の話。

300人ならともかく30人だもンな。

しかも不可欠な30人ならともかく、セガ的には使えない、つーかいらない30人だし。

まあ嫌味くらいにはなったでしょうか。

セガにも腹は立つが、どーなン!?

酷薄なやり方で叩き出して下さった会社で、まだ働きたいの?

仮に入れてもらえたとして、その先に何がある?

「使えないくせにゴネて居座ってる奴」というキャプションが付くのは目に見えている。

仕事で画期的業績を挙げて実力を認めさせる?

今日までそれが出来なかったから切られようとしてるンでしょうが。

明日になったからッていきなり状況が変わるものか。

真剣に努力すれば、報われる日は来る、とは思う。

しかし、その日までセガは待ってくれないと思うぞ。

「今出せ」というセガの要求に応えられない以上、出て行くしか無いじゃないか。

努力はよそでも出来る。

大体、人をアコギなやり方でせせら笑って下さる方達のために努力し、その成果をお渡しする、というのも業腹じゃないか。

1度こういうやり方に出たンだ。

2度3度、繰り返さない理由は無い。

ましてセガ的には極めて正当な事だし。

セガを見そこなった上に、労組にだまされてる。

使えない奴とあざけられるのはとてもくやしい話だが、ではそれをうらみ、言った奴のハナを明かすために働くのか?

多分相手はもう忘れてるぞ。

3日経ったら名前も覚えていないと思う。

せっかく先方が、

「もう君とは一切関係無いから、ま、元気で」

とか言ってンだし、関係無く、もう1度築いていくのも1ツの手かと。

それがむしろ当方にとっていい結果を生むかもしれない。

もうセガとは関係無いから安心して誇れるぞ。

そう、1からやり直すのだ。

「デジモンテイマーズ」なのだ。

そしてその時私は思った。

「やればできるじゃないか!」

劇場版第一作、第二作でつちかった作劇がついに実を結んだ、と言えましょうか。

詰め込みを避け、主人公とパートナーデジモンとの出会いまで、に絞っての第1話。

主人公を取り巻く状況をさりげなく提示していきながら、これからのナゾもそそる程度にカット・イン。

何といっても、最大のネックだった変な間が無い!

つーか普通あっちゃいけないと思うが。

コミカルなシーンもテンポよく進むから自然に笑わせられてしまう。

これまでならこちらから「あ、ここで笑うんだな」と積極的に笑いに行かなければならなかったところだ。

タカトくンをいきなりデジタルワールドに連れていかず、彼の目線においてはあくまでも今後の暗示にとどめた今回のエピソードは、充分に引きが効いている。

(なにしろパートナー・ギルモンがついに姿を現したところで来週!)

ギルモンの声が「ドラゴンボール」野沢雅子というだけで貫禄充分。

全国のファンが青年海外協力隊の如く注ぎ込んで来た努力のかいあって、今デジモンはようやく独り立ちしようとしている。

今、この芽を摘んではいけない。

途上国のデジモンのために、皆様の愛でワクチンを。

「POW・世界不幸機構」

ドラキュラ荘達人事件

2001年04月02日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
おつかれっすぅ!

ドラキュラである。

吸血鬼である。

ロマン溢れるモンスターでありながら、やけに弱点が多いのはそれだけ人類側の研究も進んでいる、という事か。

それなら吸血鬼だって家の中でジッとしてる場合じゃない。

弱点を克服し、暴れ回るのだ!

長崎市民を恐怖のドン底に落とし入れるのだ。

そして、そんな吸血鬼と戦うのは教授でも学生でもなく、死神なのだ。

地獄の官公庁に勤める公務員の死神だ。

「闇の末裔」である。

美しき吸血鬼と戦うやけに美形な死神公務員。

怪奇にして耽美。

主人公を演じるは三木眞一郎、謎の敵は速水奨。

ああ声まで耽美。

制作陣はかのきらめく美形アニメーション「快感フレーズ」のスタッフ。

ああクリエイターすら耽美。

めまいがする程美麗な映像と、倒れそうな程華麗なセリフ回し。

これが女性ファンのハートを捉えてやまない世界なのか。

日頃私が慣れ親しんだ男の世界とは余りに異質な。

熱い男達が求め続ける偶然の出会いから始まる飛び切りキュートな5人のママ先生と幼馴染とクラスメイトと妹みたいな年下の女の子に囲まれた日々、そンな過剰な愛とは対極とすら言っていい。

美青年と美少年との禁断の愛。

ああ、世界には色々な形の愛があるのね。

少なくとも私を含めた1,270人の男達とは道を異とする愛である。

先方のやっぱり1,270人くらいの支持者がいるのだろうか。

オランダあたりでは国家をあげてそンな愛の形を支持しているという。

「パートナー制度」なる法律で禁断の愛が禁断ではなくなった。

永遠の愛を誓う事だけが全て。

ああ国中が耽美。

1日付けでの施行に合わせて、4組の愛がアムステルダム市長の媒酌で実を結んだという。

なンて美麗な市長。

そもそも首都アムステルダムの市民の約1割が潜在的同性愛者と言われる「耽美の都」だという。

10%だぜ諸君。

100万都市なら実に10万人だぜ。

5万組もの禁断の愛。

街の全てが耽美にして怪奇。

神もホトケも無いンでしょうか。

国中が死神も同然だな。

嫌だいそンな国。

だって私は女神さまっの国の人だもの。

声は井上喜久子さンでしょうか。

はにゃ~ん。

これで首都住民の10%が潜在的にひょんなことからちょっぴりお茶目な12人の妹達とのステキな出会いを求めていたら、オランダ辺りに負けるもんか。

あとは法改正と社会的コンセンサスの確立でたちまち世界のさきがけさ!

「耽美の都」に対抗して、「愛情過多の都」、ッつー事で。

鶴の恩返し達人事件

2001年04月01日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
おつかれっすぅ!

「RUN=DIM」である。

フルCGアニメの新番組である。

諸君も或いは見た事だろう。

私はゲームのムービーみたいなものかいなと思っていた。

そうだった・・・。

ドラマ・パートが終わって戦闘場面に移ると、コマンド・ウィンドゥが出て来そうだ。

リアルロボットアクションゲームとしては定番と言ってもいい導入のエピソードから始まった本編だが、続くのは戦闘パート、ではなく単に第二話。

うーむ、どうしてわざわざフルCGアニメーションなんだろう。

つい根源的な問いが頭を駆け巡る。

確かにこれまで幾つかあったフルCGアニメのお粗末さから比べれば格段の画面。

「ビジター」など目が悪くなりそうだったし。

成長期の技術の目覚しさだ。

それにしても、だ。

CG技術を見せびらかす以外に、あえてフルCGを採用した意義はどこ?

爆発等のいわゆるエフェクト効果やメカニカル描写ならいざしらず、人のドラマに関してはCGは重たいやぼったさがある。

これでは従来のアニメーション表現のほうがより多彩だ。

これもまた、一ツのハードルという事なのか。

ゲームのドラマ・パートをストレス無く見る事が出来る、と思えば結構オトクか。

ヌル・ゲーマー、つーかまあ私辺りではファースト・ステージの戦闘パートがクリア出来ないばかりに、いつまでたっても先のドラマが見られない危険が常につきまとう。

やっぱフルボイスでサクサク進んでもらわンと。

セガもゲーマーの声じゃなくってユーザーの声に耳を傾ければ良かったのに。

ゲーマーもユーザーももろともに切りやがって。

しかし切ったのはお客様だけではなかった。

ゲームを切り捨て。

お客を切り捨て!

全てを切り捨てーたッらッ、次は社内。

本社内の余剰人員、平たく言って使えない奴を子会社に転籍させ始めたという。

出向ではなく、転籍である。

出向ならセガ社員待遇だが、転籍は子会社の社員、例えば(有)セガ食堂とかの社員となる訳だ。

当然給与等の待遇も違ってくるし、体のいい厄介払いであることは明白だ。

そりゃないぜ。

で、抗議をする人々も現れた。

そしたら下の者の声をきちんと聞く優良企業セガは希望を聞いて転籍を解除、本社勤務の辞令を出し直したさ。

配属先は人材調整本部付。

勤務内容は、曰く。

「当面仕事は無いからさァ、待機してて。あ、勤務時間は従来通りだから」

人々は午前9時から午後5時45分、ずーーーッと待機。

あ、じゃあ仕事しないでマンガとか読んでていーンだ

「言い忘れたけど、私物の持ち込みは禁止ね。

 あと、外出には事前に人事部の許可が必要だから。」

・・・、お昼とかは?

「へー、仕事もしないでメシだけは一人前に食べるンだァ、なーンてウソウソ! 

 お弁当用意してくるといいと思うよ」

ぐぐぐ、・・・、トイレとかは?

「話聞いてなかったのかなァ、許可取れば部屋は自由に出ていいから」

ちなみに部屋には窓も無い・・・。

気分は座敷牢。

仕事も無く、部屋に閉じ込められる日々。

楽でいーじゃン、と、諸君の中には或いは思ってしまう者もいるかもしれない。

確かに仕事しないで部屋に入ってるだけで給与が発生する、それだけなら結構とも言えるかもしれない。

が、恐らくそれだけでは済まない。

空気というものがある。

想像してみ給え。

本部付の私が、諸君が出勤してくる。

皆が「おはよー」「おいッスぅ」と挨拶を交わす中、自分だけ無視される。

上司と会うと、

「あれー、大将まだいたンだあ」

と笑顔で言われ背中を向けた途端、「ふーッ!」とタメ息をつかれる。

他部署の、当面立場が危うくない連中とすれ違うと、

「いーなー大将は仕事しないでカネもらえて」

と聞こえよがしな声がする。

一つ一つは取るに足らないが、連続過重で空気が形作られると、本来本部付側に内心同情的だった人達も引きずられて、全体として排除の方向へ流れて行く。

これに逆らって居座るには並の神経では間に合わない。

大体、今更仮に風向きが変わったところで、そンなあこぎなところで働いてられるかよ。

セガは言う。

「てゆーかァ、皆はちゃンと転籍してくれてるワケ。
 あいつらだけ何かしらンけど希望出すから、こっちはちゃんとそれを組んで本社に置いてやってるワケさ。
 でも、彼等に振れる仕事が何しろ無いから、待機してもらってるンよぉ」

まだ取り繕ってるな、セガよ。

率直な会社はもっとダイレクトだと思うぞ。

「会社ッてのは業績あげてなンぼだから。使えない奴はいるだけで損失になるンだから。ね?
 これを切ってッちゃうのはしょうがないッていうか当然だよね」

これくらい言っちゃうと思うぞ。

「残りたいとかさ、がんばりますとかさ、口先だけなら何とでも言えるけどさ、仕事は結果が全てだから。
 結果出せてない以上意味無いよね。言っちゃ悪いけど、見てるともう限界みたいだし」

これくらいも付け加えちゃうと思うぞ。

本部付12人達も、使えない、とみなされたからには、一応数値的かつ客観的な評価において、本社に残った連中よりも劣る事になるのだろう。

能力が劣るのでは、くやしいが、本当にくやしいが、それでもやはりどうにもならないンだろうなあ。

確かにセガのやり方には情が無い。

しかし、企業の論理に情実の入る余地など本質的にあるはずもなく、逆に、情実の入らない評価を下すからこそ公平とも言える。

切られる方はたまったものではないが。

しかし、企業として、また誰かが企業人として私を、或いは諸君を処分する、というなら、納得しないまでも、理解するしかない。

「まあ、残念なのかもしれないけど、結局使えないのはしょうがないよね」

しょうがないよね、ッて、まあこちとはしょうがないとか言ってられないけど、そちらさン的にはしょうがないで済ンじゃう話ではある。

だって、潜在的損失を排除したのだから、相対的プラスとして望ましい結果とすら言えるもの。

セガ本部付12人には、これまでで一番会社に貢献するチャンスを与えられた、とは思えないか?

情実を排除したところでの処理だと思えばこその理解だ。

それは「当社とキミとの間には一切のウェットな関係は無いけんね」という表明でもある。

よーくよッく理解しよう。

理解したからこそ酷薄なセリフも黙って受け止められるというものだ。

石でも棒切れでもない、腹も立てばこぶしも震える人間だけど、理性的に黙っておじぎをする訳さ。

だから。

情実抜きの論理で清算した以上は。

「新しい仕事決まったら連絡してね。そうやってがんばる事がまた恩返しになるものだろうしさ。体には気をつけてね」

社交辞令とはいえ、よくそンな情実的なセリフが言えるなぁ。

別にうらみに思ったり、つーか殊更うらみに思ってあげたりなンかしないけど、だからッて、こちとにお愛想を要求するのは余りに恥知らずだろ。

厚かましい。

スキーロッジ達人事件

2001年03月31日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
おつかれっすぅ!

私は今、プライベート・ゲレンデに隣接したスキーロッジのリビングでこの事件を綴っている。(気分だけ)

大雪じゃないかッ。

上野のお山にも桜が咲いてるッてのに、どーなッてやがンだまったく。

花見だなどと浮かれている人間共に冷や水を浴びせるかのような雪である。

ナイスタイミング!

人はホイホイはしゃぎ騒いでいてはいけない。

その影で、どンな恐るべき陰謀が動き出しているか分からない。

そう。

「中華驚異のメカニズム」!!

人の科学が求めてやまない夢、ロボットの開発。

アメリカ・ロシア・そしてもちろん我等が日本の科学者が日々努力を続けているこのジャンルを、何と中国が制したというのか!?

日本なンか、莫大な資金と人員を投入して、いまだロボットみたいなものがダンスみたいなものを踊るのが精一杯だというのに。

「それだけでもどれほど凄い技術か分からないのかキミはッ!?」

それは作り手の都合であって、観客に逆ギレしてどうする。

なにしろ、「目指せアトム!」と言い切ってしまっただけに、道の遠さにめまいがしてくる。

そンなに苦労してるのに、中国の片田舎でサクッと開発してしまったとは!?

「国防」という事は軍事目的かもしれない。

中国人の底力がついに現れたというのか。

世界で一番大勢いるのはインド人だが、世界各地に大勢いるのはやはり中国人だろう。

なにしろ、中国人が増え過ぎた人口を世界に移民させるようになって、半世紀なンてものじゃない。

世界各地に建設されたチャイナタウンは中国人の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んで行った。

さあ、北京からだいぶ離れた都市長砂が「中華公国」を名乗り、独立戦争を仕掛けてきたらどうする?

敵はもちろん新兵器、「先行者」を投入、化学兵器をも使用した電撃戦を敢行。

この数ヶ月余りの戦いで、双方は世界の中国人の3分の2を死に至らしめるかもしれない。

これはもう、世界中の人々はその行いに恐怖するぞ。

大陸が荒れても、世界にはチャイナタウンが存在する。

もし諸君が西日本在住ならば、ここは神戸に走るべきだろう。

その時、私はもちろん京浜東北線に飛び乗り、横浜へとひた走るさ。

街が平和でも油断するな。

港に不審な艦船は寄港していないか。

港へ向かってダッシュ!

しかし、時既に遅いかもしれない。

耳をつんざくエンジン音とともに降下してくるあの姿は!

3機の先行者ッ。

火を吹く先行者マシンガン!

爆発する雑貨屋ッ。

横転する屋台ッ。

逃げ惑う観光客!

たまらず突っ伏した諸君の前に、或いは一冊のブ厚いファイルが落ちているかもしれない。

さらに目の前のトレーラーには初めて見るタイプの先行者がッ!?

「う、動くのか・・・?」

公国の先行者は驚くことだろう。

「そ、曹長ッ、人民解放軍の先行者が動き出しましたッ!」

「何ィ!?」

「い、いや、まだよく動けんようです、やりますッ」

迫る先行者!

何か武器はないのかッ?

「ヘヘヘ、おびえてやがるぜ、この先行者はよ!」

思い切って体を起こせ。

動力パイプをひきちぎれ!(無いかもしらんけど)

「おいッ、3号機のところまで飛べるか!?」

「補助カメラが使えます、何とかッ!?」

敵が逃げるぞ。

反撃だ!

無防備に背中を見せた先行者を腰から両断だ!

爆発する先行者。

い、いかん、街も壊してしまったッ。

このままでは空気が変わってしまうぞ。

「おのれ、よくも!」

もう一機が突進してくる。

今度は爆発させずに仕止めなきゃ。

狙うは右胸、コクピットだ。

「うおおおおおーーーッ!!」

「ヤァァァーーーッ!?」

崩れ落ちる先行者。

おおッ、諸君はついに街を襲った先行者を撃退したのだ!

しかし、そのころただ一機脱出した先行者は沖合いの母艦に帰還し、人民解放軍の新兵器について報告しているかもしれない。

仮面をつけた敵指揮官は不敵に笑うだろう。

「フフフ、解放軍のV作戦、ついにキャッチしたぞ!」

この日から、この男と諸君との長きにわたる戦いが始まってしまいそうだ。

 

えー、もう1度スペックを確認しておこうか。

身長140センチ、体重20キロ、人間同様で会話もこなす・・・。

えッ!?

等身大?

人、乗れないの?

使い道が違う!?

そうかそうか、軍事利用などという高度な技術が一朝一夕に確立するハズもなかった。

歩くことすら大変なのだぜ。

もっと身近な、それこそ家事レベルのこともこなせないで戦えるものかよ。

もっと普通の事を教えよう。

で、今は何やってるンだ?

「ハイ、廊下掃除です!
 お世話になった研究所の皆さんにお礼をしようと思って、研究所全部をピカピカにお掃除してるンです!」

くぅ~、けなげなものじゃないか!

しょうがねぇなぁ、オレも手伝ってやるよ。

いいか、モップてなぁこう使うんだ。

「どぉ~りゃぁ~~~!!」

「ハイッ、どぉ~りゃぁ~~~!!」

偉いッ。

風になびく緑の髪からのぞくセンサーはダテじゃない!

アタマなでてあげよう。

感動しつつ、ふと思う。

長砂国防科学技術大学は、「版権」という言葉を知っているだろうか!?

総合病院達人事件

2001年03月24日 | 掲示板のバックアップ (ロアノーク氏の達人事件)
おつかれっすぅ!

天変地異である。

諸君の中にも或いはいるかもしれないが、私もかつて広島県方面に潜伏していた経験がある。

この度の大惨事には大いに胸を痛める次第である。

関係各位の冥福をお祈り申し上げます。

なーむー。

今回の事件はそこら辺を加味した上で、しめやかに語られる。

関係各位も遠いお空の向こうから見守っていて欲しい。

あーやれやれ。

しかし、お空の向こうへ行くまでまだ間がある時は、病院のお世話になることもあるだろう。

それなのに今回お世話になったのは、殿堂・九段会館である。

九段会館。

その場所の名を特別な感慨を持って噛み締めるおたく者は多い。

厳密なリサーチを行うと多くないかもしれないが、まあ誰も聞き取り調査などしなそうだから取り合えず言い切るのだ。

私にとっては必殺イベント人としての第一歩を華々しく踏み出した場所である。

諸君の中には或いは九段会館を知らない者もいるかもしれないが、ザッ、と言えば200メートル歩いた先には武道館が、更に100メートル歩けば靖国神社があるというロケーションである。

人によっては「聖地」とまで呼ぶ場所が集結している。

そして九段会館に集結した男達は、ただこのためにやってきた。

「KSS・春のうららな大宴会」。

「こみっくパーティー」TVアニメ化と、「HAPPY・LESSON」OAV化記念イベントである。

開始15:00、入場13:30、整列12:30だというのに、11:30には既に50人近くが会館正門前にたむろし始めている。

正門すぐ脇の交番のお巡りさんの目が、不審人物を見るマナコになっている。

どうなっているンだ!?

怪しすぎるぞ皆!?

様々な事を都合良く棚上げしている内に整列の時間はやってくる。

例えどんなに早くから来ていようと、招待状の整理番号は絶対だ。

5番目に到着した男でも、1,270番だといったら1,270番なのだよなんてこったい。

ところで、「こみっくパーティー」に関しては18禁パソコンゲームとして空前の大ヒットを飛ばしたタイトルとして記憶に留めている者も、或いはいるかもしれない。

ふとしたきっかけで同人誌の世界に首を突っ込んだ主人公が、やけに都合良く可愛いい女の子達と必要以上に仲良くなりながら過ごす日々をコミカルに描いた傑作である。

諸君はプレイしたか?

私は、あー、すいません早急に取り組みます、つーか難しいなこのゲーム。

だいたい瑞穂と仲良いならもうそれでいいじゃないか、何が不満で更に出会いを求めるんだッ。

いかんいかん、並んでいる内から興奮するな。

「HAPPY・LESSON」に関しても、諸君の中には或いは大いに熟知している者もいるかもしれない。

「電撃G'sマガジン」企画から誕生したこのタイトル。

テーマは「ママ」である。

ここで、間違ってものび太君のママとかスネ夫君のママとかを想定してはいけない。

ジャイアンのかァちゃンなどもってのほかである。

「血のつながらない若くてステキなママ」なのである。

幼くして天涯孤独となった主人公仁歳チトセは、そんな境遇にもめげずスクスクと育ってとある高校に転校してきた訳だ。

そこで出会ったキュートな先生達がいたく同情した上一方的に母親役を買って出て家まで押し掛けてきたからさあ大変!

チトセは5人のママ先生に囲まれて、更に幼馴染や同級生や妹分にまで取り巻かれて、すっかり愛情過多の日々が始まった!

えらいものが始まったものである。

私など時代は「妹」か!? などとようやく対応を始めた矢先に、実は世界はもう「ママ先生」だったのである。

なんてこったい。

皆はもう知っていたのか。

私が慌てて駆け付けた時にはもう1,270番。

1,269人は、もう「ママ先生」の愛にメロメロだったのだ。

トレンドに付いて行くのはとっても変。

イヤ、とっても大変。

イベントは「こみっくパーティー」第1話上映からスタート。

冒頭からググッとハートを掴んでる、つーか掴まれたさ!

見終わった頃には皆「同志!!」(読みは、どぅおーーーぅしッ!!)

発音は本編放送時に各自確認するように。

私は見る。

見るぞォ。

上映後は出演声優と監督のトーク。

コミケ独特の隠語に苦労した、という話題に会場からいや~ンな笑い多数。

やはりファン層がコミケ者とスルドく被るのか。

そして、オープニング曲のミニコンサートを経て第1部終了。

第二部は「HAPPY・LESSON」ドリームキャスト版映像上映からスタート。

「こみっくパーティー」もドリームキャスト版フルボイスでリリースというからもう、ドリームキャストッたら捨て身な上にウハウハだネ!

更に、ラジオでお馴染み、「かほる&きみきみハッピーレッスン」のスタイルで笹島かほると古山きみこ両パーソナリティーが、他の出演声優と共にコーナーを進めて行く。

「ねーねーかほるン」

「なーにーきみきみィ」

「あのー、うんとー」

「あっと、えっと、」

こーんなムードでステージは進む。

シュガーボイスでちょっぴり甘えン坊さンのキャラも悪くない、つーか嫌いじゃない、つーかすいません大好きです。

しかし飽くまでもそれは絵があって、キャラを想定しての話。

生身の人間にえんえん甘さ特濃ハチミツトークを展開されると、人より短い導火線があっけなく燃え尽きる。

うああ、誰か話をまとめてリードしないか。

身悶えしそう。

名司会神谷明ッて素晴らしい。

花組の舞台はこンなのとは比べ物にならないぞ。

ママ先生の愛に満ちたステージにすっかりノボせそう。

本日不在の井上喜久子ママ先生からはビデオレターが。

「皆さんこんにちは! 井上喜久子17歳です!
 私が演じます三世院やよいさンは、日本的な素敵な女性なんですね。
 お茶でおようかんを食べたりするのがよく似合う人なんです。
 おようかんは、「はなまるマーケット」でやってましたけど、とってもヘルシーなお菓子なんです。
 ですから、皆さん、おようかん一杯食べて下さいネ!」

何の宣伝してるンだこの人は。

とめどないままに各キャラクターソングのミニコンサートへとなだれ込み、なし崩し的にイベントは閉幕。

ママ先生の愛情に満たされたコミケの同志(どぅおシッ)1,500人は、かくして野に放たれたのだった。