迷悟在己

痴呆寸前が巷間を漂いながら日々の雑感を書きます

レジ袋有料化について

2019-07-01 07:33:04 | 日記


大町の八百屋ににアイスクリ-ムを食べさせてくれるコーナーが出来たというので、
母親とおそろいのよそゆきを着て食べに行った記憶がある。
何歳のころか覚えていない。
東宝で怪獣映画「ラドン」が封切りされたころではないかと思う。
一円札を持って菓子を買いにいった記憶もかすかにある。

銀製のアイスクリーム皿に、玉子の黄身ほどの白いのが乗っかって、50円だったと、なぜか値段を記憶している。
食べたことのない味だし、美味しいに決まってるのだが、美味さを表現できない。

あのころは釜石沖に停泊したアメリカの軍艦から艦砲射撃を受けて、ただでさえ疲労困窮した私たちをさらに殺戮、
グラマンが飛来して、逃げ惑う女性や子供を狙って機銃射撃を繰り返されてからまだ十年ほどしか経っていない時分である。

さて当時の商店は、野菜は八百屋、魚は魚屋、肉は精肉店、と、はっきり専門が決まっていた。
駅通りのつきあたり、みせっこに行けば、晩の献立が決まっていなくても、
「奥さん今日はサバのいいのが入ってるから安くしとくよ」なんて掛け合いで、
晩のおかずが決まったりしていたものだが、もちろんそのころはレジ袋なんてものはない。
魚や野菜は新聞紙にくるんでくれて、それを買い物かごに入れて帰るのだ。
だから、買い物に行くのに手ぶらで行くなどということはない。夕方になれば、奥さん連中はみな買い物かごを提げて町に行った。

何時ごろからレジ袋なんてものが出てきたのかは知らないが、それは少なくとも私たち消費者が望んだものではない。
売り手が勝手に作って蔓延させたものだ。
安易に私たちが利用するからこういうものが蔓延(はびこ)る。
使わなければよいのである。手で持てるものは抱えて出ればよい。
沢山買う場合は昔母親たちがそうしたように、買い物袋やかごを持っていけば良いではないか。

消費者が少しは賢くならなけりゃいけない。

※ 画像は、角にそば屋の村軒がなくて、ジャズ喫茶のジョニーが写ってるのでずいぶん新しい写真だと思われる



ネットで当時の写真らしきものを見たので拝借した。珍しい写真。左の商店が村夏だと思う。車はオースチン? 未舗装道路でした。