天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

ケガ

2020-11-13 15:03:33 | 日記

 コロナ時代を生きる年寄りの唯一の慰みである大相撲は、5日目までの序盤戦を振り返ると、新大関でも横綱でもなく怪我が主役である。横綱を倒せば金星が貰えるが、金星獲得数でいくと、逸ノ城の8個や北勝富士、遠藤の7個なんかより、怪我関の方がはるかに多いだろう。だが、高速道路を逆走した痴呆老人が正面衝突したより遥かに衝撃の強い力士同士の激突で負傷したお相撲さんをおちょくるつもりは毛頭なく、怪我を超越する気合いと神技に敬服しているのである。特に今場所は、照ノ富士と千代の国には驚嘆せざるを得ない。大怪我による辛酸を嘗めながら、入院加療によってでなく、厳しい稽古によって故障個所を補強し、まるで劇画のターミネーターのように復活し、ともに序盤の先頭を走っている。このまま優勝争いを駆け抜けてほしいと願う一方、どうか再び怪我をすることなく無事に土俵を務め終えていただきたいと祈るばかりである。
 怪我が少ないのは鍛錬の賜物であり、強運の持ち主でもあり、番付も順調に上に上がっていける。ケガ少ない菅首相などはその代表例とも言え、とうとう頂上に駆け上がった。
 毛ガニの美味しくなる季節となってきた。会社勤め時代に北海道は帯広に先輩を訪ねた時、当地の名物だと毛ガニを丸ごと一皿5匹盛りを居酒屋でご馳走してもらって、食べ切れずに参ったのを思い出す。違う産地では旬も異なるそうであるが、この強烈な体験により、毛ガニは寒い頃合いが旬と洗脳されている。もう今では1匹丸ごとなんてことはなく、恵まれれば正月にズワイガニの脚を数本、お目に掛かれる程度となった。
 怪我に効く温泉というのもある。会社退職後、悠々自適できないのでマンション管理人なんかをやって、やれ植え込みの植栽だ、道具運びだと力仕事をしているうちに、体のあちこちにガタがきて、ずうっと長期湯治療養を夢見てきた。現実は花王のバブで筋肉痛を癒している。しかし、お相撲さんと鍛え方が違うので、頭皮の毛の回復には一向に効かない。


2020-11-12 13:11:33 | 日記

 あーあ、正代はやっぱり5日目から休場かあ。大相撲も看板力士の横綱全2人と大関2人を欠くようでは、羊頭狗肉とは言わないまでも、「中相撲」と呼ばせてもらおうか。それでも、隆の勝や若隆景、琴勝峰、翔猿、霧馬山、豊昇龍といった最近メキメキ力を付けてきたニューパワーが溌溂と活躍しているし、古今東西角界随一のハンサム関取琴恵光や奇跡の復活の千代の国の相撲が見れるので、面白いことは面白い。ただ、そうした新鮮な力がどのように上位陣を切り崩していくか、というところにワクワクするのに、チャレンジする壁や山が無いとやっぱり物足りない。
 それに、プロ野球広島カープのジョンソン投手が今季限りで退団というニュースも淋しい。外国人に多い力任せでなく頭を使った巧みな投球が美しかった。かつてギャレット、ホプキンスのコンビが広島に親しまれ一時代を築き、ジョンソン、エルドレッドがカープ女子を誕生させる原動力となり、黄金時代を支えた。もう帰国したというが、何かサラリとし過ぎていないか、懐かしさがこみ上げる。
 もっと衝撃的に寂しいのが、近畿日本ツーリストの決算記事(親会社HD)である。コロナショックを受け今21年3月期の最終損益が170億円の赤字見通しといい、当面元通りの回復が見込めそうにないのか、グループ従業員約7000人の3分の1を5年かけて削減する計画を発表した。首切りほど痛ましい話はなく、人の命並みに身につまされる。コロナをまき散らすかもしれない GoTo キャンペーンなんか止めてしまえ、とは口が裂けても言い出せない。少々コロナが広まっても、首が繋がっているうちは体力で乗り切れ、と言いたい気持ちになる。今年9月中間期末の自己資本比率は1.4%とかで、口にするのもおぞましい債務超過すれすれではないか。半面、巣ごもり需要で潤っている業種もあるけれど、企業努力、経営手腕だけではどうしようもない逆境もあり、特に旅は神代の昔から人の必需品であるだけに、政府などが自助だけに任せない取り組みをするのが相応しいと思う。もっとも、コロナが東北にも広がったので、当地への予約を今になってキャンセルしたのが、誠に心苦しい。
 ガチンコ勝負や、めげない根性は大相撲にふさわしいけれど、大統領選後の米政局の往生悪さはどうなっているのか。投開票に不正があっていけないし、疑念の残らない開票処理は当然だけれど、開票済みの州の結果を積み上げると政権交代の勝負があったのに、1月20日までしか余裕のない政権移行に協力しないとは、もう一度、大統領弾劾裁判に問う事案に相当すると思われる。トランプ大統領が依怙地になっているのは性格から仕方がないのだろうけれど、ポンペオ国務長官までもが政権移行準備を報道人に問われ、トランプ第2期政権に向け進めると答えたのは、見苦し過ぎないか。世界政治のパクス・アメリカーナの終焉というより、没落を象徴すると感じざるを得ない。万一、現大統領の言う通り、投開票に不正が見つかり、選挙結果が逆転したとしても、それはそれで現行政治の根幹である選挙制度に不正と腐敗がはびこっていたということであり、健全性より没落を示すことになろう。「お前は終わっている」と捨てセリフを吐きたいけれど、その後にでかい顔をするのがもっと太々しいあの普通の神経でない御仁では、米国よしっかりしてくれ、と憎っくき被戦勝占領国であっても懇願したくなる。

旅無くて
西行芭蕉
世に在らず
巡る楽しみ
湯に恋に歌




金独占

2020-11-08 10:36:15 | 日記

きょうは世界一のパワースポット、京都伏見稲荷大社で火焚祭が行われる。全国から奉納される火焚串十数万本を焚き上げ、罪障消滅、万福招来をお願いする、昔で言えば国家的な行事である。また、宵闇の午後6時からは笙、篳篥など古来の楽器が奏でられる中、厳かに人長舞が披露される。一生に一度は覗く価値がある。

一生に二度目の東京五輪まであと257日に迫った。是非とも開催に漕ぎ着けてもらいたい。現今の世界情勢を俯瞰するに、日本が絶対的に有利な状況に置かれている。私は以前、米大統領選に関し、It's the coronavirus, stupid. と投稿しておいた。米GDPが33.1%と急回復しようが、ダウ、NASDAQ、S&P500が堅調を持続しようが、結局は絶対有利な現職のトランプ大統領は再選されなかった。ビル・クリントンがIt's the economy, stupid. と本質を衝いて父ブッシュ現職大統領を打ち負かした。しかし、人間世界は生き物であって常に動いている。その時に的を射ていても、いつも外さない訳ではない。小遣いさえ与えていれば、妾は黙って従うと安心していると、その金を若いツバメに貢いでいたということはしょっちゅう起きる事である。心を繋ぎ止めておくには、時々刻々と変わる情勢に柔軟に対応しなければならない。今の世間の常識は、It's the economy. でなく、 It's the coronavirus. なのである。私が10数年前にロンドンに旅した時、風邪気味だったけれど、何かを企む黄色人種と疑いを掛けられ、いきなり襲われることを心配してマスクを着用しなかったものである。それが今や、ロンドンっ子もニューヨークっ子も普通にマスクを着けているではないか。それほど新型コロナウイルスの蔓延の再拡大が恐れられている。そんな時に欧米は元より、南米、アフリカから来年7月の東京オリンピックに何人の選手が参加してくれるだろうか。ゼロの可能性もあり、そうなれば日本勢は断然有利となる。金メダル一人占めどころか、金銀銅メダルが総取りできる千載一遇のチャンス到来である。万難を排して東京五輪のトーチを灯そうではないか。ただし、本日から女子ワールドカップが中国で開催される卓球の東京五輪に中国が参加してくれば、その分だけメダル数が減る覚悟はしておかなければならない。これくらいの国際性では、全米テレビ局の視聴率が少し落ちるかもしれない。IOCに放送権料の値下げを要求するだろう。そうなると、IOCの収入ががた減りになる。きっと、日本政府に補償を求めてくるだろう。「全く問題ない」が官房長官時代からの決めゼリフだった菅総理なら5000億円から1兆円くらいなら、軽く飲むだろう。そんな端た金なら、消費税を5%程度引き上げれば簡単に捻出できる。いよいよ豪腕首相の本領発揮である。
米大統領選はバイデン勝利のマスコミ判定が下っても、トランプ大統領は諦めず、不正糾明の訴訟に持ち込む姿勢という。しかし、勝敗を引っくり返すくらいの数百万単位の不正票を見付けだすのは困難とみられ、最終的に勝ち目はないのでないか。あと4年の顧問弁護料のあてが外れた関係者の最後の荒稼ぎのために、全米と海外に点在するトランプ・タワーが食い荒らされようとしているなら、バイデンより手強い敵となろう。
 
人の持つ
罪と穢れを
焼き払ひ
福をもたらす
木串いたはし
 




赤房

2020-11-07 18:27:54 | 日記

 ステイホームを10カ月も続けていると、楽しみは晩酌と相場だけになる。それに、やっと明日からはお大相撲テレビ観戦が加わり、年寄りの生き甲斐が増える。賜杯は至誠一貫の新大関正代か、はたまた相撲愛と正義に一生懸命の先輩大関朝乃山か、予想も楽しい限りである。場所前の練習で正代をバッタばったと投げ捨て、大横綱完全復活を期待させた白鵬ら両横綱が意外にも休場となり、寂しい限りであるけれど、隆の勝ら活きのいい新鋭がどんどん出てきているので、埋め合わせて余りあると思う。ハッケヨイ、怪我無く、コロナなんか吹き飛ばす勢いの、厳しい相撲を見たいものである。

赤房と
青房垂るる
両国に
またも柝の音の
響く嬉しさ




fumigate再録

2020-11-05 16:44:59 | 日記

 米大統領選開票、まともに進めばヤバいと感じたトランプ大統領は投開票に不正があったと法廷闘争に持ち込む様相となっているらしい。こういう楽しい場面がきっと見られると期待して、7月22日付のわが日誌に、ペロシ下院議長によるホワイトハウス『燻り出し』作戦が起きる、との話を書いたことがある。当時、1日1語の英単語ボキャブラリー習得に挑んでいて、当日は何かの英紙に「 fumigate 」という単語に初めてお目に掛かったので、取り上げた。小学館のプログレッシブ英日辞書によると、「いぶす」「燻蒸消毒をする」という意味だそうである。トランプ氏が選挙に負けてもホワイトハウスに居座ろうとしたらどうするか、の課題にペロシさんが出した解答が「 fumigate 」だったのである。アメリカ政界を代表する両個性派巨頭を取り持つ言葉として、やや痴呆性が出てきたわが脳裏にも鮮明に刻印され、忘れ得ぬ1日1語となったので、その部分を以下に再録したい。

***今日の英単1日1語は、「煙でいぶす」意味の《 fumigate 》にした。使ったのは米民主党議員のナンシー・ペロシ下院議長。米下院議長と言えば、大統領が職務不能となれば、副大統領に次いで大統領権限を継承する超重要ポスト。党派的に当然であるけれど、トランプ大統領に極めて厳しい姿勢を取るところは男勝り。毎年恒例の議会で行う大統領一般教書演説で今年、トランプ大統領が読み上げた後、渡されていた教書コピーを下らないと破り捨てた武勇伝を持つ。トランプ氏が再選を目指す今秋の大統領選で、コロナ騒動を受け感染防止のため、各州によって郵送による投票を採用する動きがある。これに対しトランプ大統領は、投票場で本人確認して投票しなければ不正が起きる恐れがあると反対している。このためメディアの気の早い関心は、11月3日投票の大統領選でトランプ氏が敗北した場合、結果を受け入れるかどうかが焦点となっていて、拒否して居座るのではないかとの憶測もある。そんなややこしい事態になればどうなるのか、ペロシ議長はきっぱり;
There is a process. It has nothing to do with if the certain occupant of the White House doesn't feel like moving and has to be fumigated out of there because the presidency is the presidency.
---米ニュース専門放送局MSNBCのインタビューに、このように答えている。「粛々と進む。ホワイトハウスの現住者が引っ越したくないと思っても関係ない。任期は任期なのだから、そこから燻り出すしかない」とニベも無く、辛辣な物言いである。「 fumigate 」なんて初めてお目に掛かった英単語なのでニュアンスは分からないけれど、辞書によると、ゴキブリ駆除のため燻蒸消毒する際などに用いるとあるので、「立ち退く」「引き払う」といった一般的な意味の《 vacate 》より、お邪魔虫感が強いと思われる。
 「 fumigate 」に似た単語に「 fugitive 」がある。米テレビドラマ『逃亡者』の原題、『 The Fugitive 』として覚えている。妻殺しの疑いを掛けられた医師キンブルが真犯人を求め、執拗な刑事ジェラードの追跡から逃れながら、真相を追究する人気番組だった。主演のデビッド・ジャンセンがいつも内向きに困ったような顔をして渋かった。映画も見たけれど、こちらはハリソン・フォード主演に、刑事役がトミー・リー・ジョーンズと、日本ファンにもお馴染みの顔触れだった。同じ困った顔でも、きりりと引き締まったハリソン・フォードだと結局はうまく切り抜けられるだろうという安心感が漂う一方、伏し目がちのデビッド・ジャンセンはあんなに弱っているのだから見逃してやってよというハラハラ感が強く、ジャンセンに軍配を上げたい。
 そんな「逃亡者」のようなハラハラ感が再現されるのか、、秋の米大統領選の結果がドラマ並みに日本においても楽しみである。***

秋薔薇の
赤は鮮やか
惜しむらく
青い薔薇には
棘が鋭し