天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

詭計

2019-06-19 11:57:29 | 日記

広島県262.425人、沖縄県188.136人(沖縄地上戦)、東京都116.959人、長崎県75.380人、大阪府15.784人、愛知県13.359人、・・・太平洋戦争本土空襲などによる都道府県別死者数を見ると、やはり常々住むのは重要軍事施設に近い所を避けるというのは、戦争被害が生々しかった時からの生活の知恵であった。別冊太陽の『空襲で消えた「戦国」の城と財宝』を見ると、その生々しさが蘇る。犠牲者数に圧倒され、文化財はどうでもよくなるけれど、やはりツワモノどもが贅と粋を凝らした歴史的名城が戦火に焼失したのは創建からの宿命と言えても勿体無い。パッと思い浮かぶのは、尾張名古屋は城で持つ、名古屋城は金鯱を持つ、という囃子言葉である。薩長討幕にも生き残ったのに、ゼロ戦の腹いせか本丸、天守閣が爆撃焼失され、もう誰も本物を見ることができなくなった。中東がまた、きな臭くなっている。イスラム国家イランが仕掛けたような体裁になっているけれど、軍機の枢要を世人が判別できるわけがない。テメエが仕掛けたと責め立てられ、ならばとイランは西側との核合意を反故にしてウラン濃縮を増強してやるぞとか、サイバーテロに関わったとして米CIA秘密工作員を逮捕したり、悲愴というか懸命に対抗している。われら日本が辿った道を繰り返さないかと心配になる。情報戦で歯が立たないから、戦争になれば米が官軍、イランが賊軍と、世界メディアの大勢が色分けするだろう。出来れば矛を収めた方が良いのは分かっていても、ここ数カ月の金融商品市場の乱高下で、情報を操る側の戦費の貯えが十分なので、無理やり最悪の状況に追い込まれる詭計が無きにしも非ずだろう。われらは「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」の玉音放送に繋がった。それ以上の言葉をけった糞悪くて聞こうともしなかったけれど、今読むとやっぱり、他国を蹂躙するつもりなどさらさらなかったのに、との恨み節が見える。米英2国に宣戦したのは、日本の自存とアジアの安定を願ったためで、他国の主権を無視したり、領土を侵略するつもりは無かったと弁明している。ホームルームでは正しい議論がされても、統制の効かない奴が校庭の裏でカツアゲすることがよくあるように、世の中は勢いに向かってしまうけれど、人の命より自分の利益が大事なワル集団には時局を弄んでもらいたくない。

城燃えて 悲しむ謂はれ 無けれども
戦さを巧む やから討たばや