天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

雨の日

2019-06-15 16:00:38 | 日記
雨が降り、長崎美柚・木原美悠ペアがジャパン・オープン準決勝で中国ペアを追い詰めながら惜敗した日は気が滅入る。憂さを晴らすにはアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズを聴くしかない。本当は情熱的でダイナミックなマルタ・アルゲリッチの繊細なタッチの演奏を聴きたいけれど、贅沢は言ってられない。ショパンの曲そのものが素晴らしい。であっても、わだかまりから抜けきれない。一番お気に入りの演奏から突如引き裂かれた事由の整理がまだ付いていない。きょうの演奏は、縁者名はど忘れしたけれど、律動感を際立たせるよりは、何か日本の感性を盛り込んだかのようにしっとりとした味わいがあり、胸に染み込んだ。それにつけても、ショパンとともにリストは、「ゆく川の水は絶えずしてしかも元の水に非ず」と観相した鴨長明と対を成すかのように、人間生理というか人間原理に完全にアジャストした永遠不朽のピアノの完成者であったとの印象を深めた。

雨の日は アルゲリッチの ピアノ聴く
スピアナートの 心地せぬまま