vsサガン鳥栖 2nd

2011-10-19 | J2
31節/札幌 0-1 鳥栖/札幌厚別8.674人

鳥栖はLSH金民友が負傷で代替に早坂が入る布陣。
札幌は負傷明けでDMFに宮澤復帰の4-5-1。

中盤で厳しく行く主導権争いの立ち上がり、札幌は藤田(鳥)のロングスローをクリアするがコボレにPA外から突入してくる岡本(鳥)を近藤がPA内でファウルしたとして厳しいPK判定を喰らい、コレを豊田(鳥)に決められてしまう。
金民友不在なのと先制したのとで鳥栖はキッチリ守って札幌の出方待ちにプランとなり攻めにくくなったのと、素人目には不要な笛が多く感じられたこの日のジャッジとで、攻勢は続くもののいまひとつ乗り切れない札幌。
前半は鳥栖PA付近での攻防からのクリアが純平に跳弾して鋭く鳥栖ゴールに飛んでいったがGK赤星(鳥)がセーブというのがもっとも得点に近い流れで前半終了。

低めのプレスポイントを超えたら前の3人が鬼詰め、残りは基本的にブロック要員という鳥栖のアタッキングサードにはスペースが無い状況下に、櫛引-河合-山下の3バックでSBが前進で攻撃参加を増員して打開を図る札幌。
11分には右の低い位置での札幌スローインを下がってきて受けたジオゴが巧く受けて宮澤→砂川とダイレクトに回って鳥栖のプレスを受け流し、砂川は逆サイドをフリーで上がる岩沼にパス、岩沼はドリブルで持ち上がって鳥栖CBの間をフル加速で突入する内村の前に放ったアーリーに内村は鳥栖DFを振り切って脚を伸ばしてシュートするこの日一番の有効打を見せたがGK赤星に阻まれてしまう。
1点リードという試合に巧く対応していた鳥栖は22分に札幌のディフェンスラインでの単調なパス回しを右で藤田に(鳥)出足鋭くカットされ、コボレが山下に入るが間髪いれず岡本(鳥)が寄り切って浚い持ち上がられて逆サイドをフリーで攻めあがってきたRSH秉析にポスト直撃弾を撃たれた。
堅く守りながらも虎視眈々と札幌の緩みを狙ってソレを体現した鳥栖の見事な場面で、鳥栖にはコレが実践できる攻撃力があるからこそ札幌も安易に攻めあがれない。
30分にはジオゴが黄紙2枚目で消滅、2枚とも相手にヒジ撃ちを喰らわせて発行されちまったモノだが、この日のジャッジがアレだったとはいえ、この2枚は致し方ないように見えた。
終盤にはCB岡山前線投入のパワープレイに出るもサガン鳥栖に逃げ切られて昇格圏内対決を逃した札幌。

鳥栖攻撃の要、金民友不在を活かす前にPKでビハインドになってしまったのは痛手だった。
それも近藤と絡んだとされる岡本のシュミレーションにしか見えないプレイでの献上点というのがなんともオモシロクネェのだが、鳥栖の試合運びは意思疎通も良く完成度が高かったなぁと思った。
この試合で宮澤が久しぶりに復帰したが要所で鳥栖のプレスに寄り切られる場面が散目され、室蘭での横浜FC戦を思い起こさせられた。
膝も完治ではないという情報もあるし試合勘も僅かに本調子ではなかったというところだろうか、せめて負傷箇所くらい「痛いの痛いの飛んでけー!」と願わずにはいられない。
PK負けという敗戦だったが今週より正念場の連戦となるのでしっかり切り替えて悪い流れを断ち切ってほしいところだ。
ガンバレSapporo!

vs横浜FC 2nd

2011-10-04 | J2
30節/横浜FC 1-2 札幌/横浜国立
59′内村(札)78′野崎(横)88′上原(札)

連戦大詰めの横浜FCはDMF高地とCB中野が累積拘束の出場停止を受けてCB森本、DMFに前節累積拘束明けのカイオ、RSHに荒堀、2トップに難波とカズと5人の面子変更で4-5-1から4-4-2にシフトしてきた。
札幌はFWジオゴOMF内村SH近藤-砂川DMF河合-岩沼SB日高-純平CB櫛引-山下GK 昊乗。

絶賛大量失点中の横浜は連戦大詰め、試合間隔で有利な札幌は室蘭の借りを返してやるのにも追い風だなと妄想したが、立ち上がりから札幌の組み立ては摘まれがちで相手の攻撃はなかなか切れないという、ある意味札幌らしい展開となる。
岩沼のコーナーキックの鋭さ以外になかなか見所が作れないばかりか15分にはバイタル左で横浜の3選手が絡むダイレクトパスでPAに突入された流れから放り込まれカズヘッドをGK昊乗が弾くとか21分にはジオゴへのパスカットでカイオ(横)が持つものの誰もプレスしないまま、ポジションに捉われず自由に動き回るLSH野崎(横)にパス、ここでも誰も寄せないままなので野崎にフリーでミドルを強振されゴールマウス右角直撃という危険な一撃を喰らったりと結果的なオフサイドや枠外弾も含めると前半だけで有効打を4発ほどヤラれる札幌。
それでも21分には左で日高の内村への縦パスが成立しPA突入から速弾クロスでファーのジオゴが合わせきれなかったシーンは最初のパスを出した日高がそのままPA中央まで入ってきていたので折り返せていたら…とか37分に右で純平の放り込みをPA内でキープした近藤がPA右角に侵入する純平に戻しシュートするもGKブロック、少しコボれて内村が詰めるも取れなかったシーンがもう少し大きくコボれていれば…とかタラレバーな場面も出るが得点に近いシーンは圧倒的に横浜で前半終了。

後半3-5-2で対策した札幌。
前半よりもDMFで落ち着かなくなり攻めにくそうになった横浜の廻しにワリと詰められるようになった6分、RSH荒堀(横)のトラップを狙った櫛引が出足鋭く球奪し左の砂川にパスして放り込んだアーリーに、前半はCB朴(横)に押さえつけられていたジオゴが頭で合わせるがGK関(横)の守備範囲内に消えるものの有効打が出始める札幌の14分。
右にダイレクトで展開してきた横浜はLSH野崎がハーフウェーライン付近左で持ち、中央のDMFカイオへのパスをイメージした横パス、しかしかなりマイナスに出たパスは横浜バイタルにいたジオゴに入ってしまう痛恨のパスミス。
これを受けて中央を縦走するジオゴとファーを並走する内村のカウンター発動、前がかりだった横浜は右へのドリブルをカバーするDMF藤田、ジオゴの前にはCB森本、内村の右前にはCB朴が戻りながら対応するがジオゴはCB間を斜めに通すスルーを内村に出す、コレが朴が僅かに届かない絶妙なコースで通り、朴はこの弾道を阻止しようとした動きの分だけ受け手の内村に詰められず、見事にライン裏に抜けて受けた内村にはGK関が猛進するが内村は高速移動しながらも左脚アウトサイドで見事に撃ち込み札幌先制!
ここで横浜は前節でも存在感を発揮した「マジシャン」フランサ投入で攻勢に出る。
31分にはDMF藤田とLSH野崎のパス交換でPAに深く入られたところを山下のオフサイドアピールも通らずその背後に早い浮き球を入れられFWエデルに突っ込まれるもギリで合わずに流れた球をRSB柳沢に強振されるも枠外に助かったが、その直後に左でLSB宮崎から入った縦パスをバイタルでLSH野崎が受け、反転で櫛引が交わされてPA突入を許し、山下の寄せよりも早く撃ち込まれて被弾してしまう札幌。
37分にはRSH荒堀の左から入るクロスをPA内ファーポスト際で待ち構えるフランサが頭でマイナスのスペースに丁寧に落として走り込むカイオがフリーで撃ち込む致命的ピンチが出たが「好調札幌」、「不調の横浜」を象徴するクロスバー超えのアリエナイ枠外弾で命拾いをする札幌。
<ピンチノアトニチャンスアリ。>
40分に砂川がCB朴にプレスをかけ左に蹴らせた球を古田が出足鋭くカットしてそのままサイドラインを疾走、カットした球は岡本が収めてPAに向け横浜DF3人に囲まれながらも単騎突破で仕掛けFKをゲット。
これを砂川が枠内に強烈なFKを撃ち込むがGK関が弾いてCK、ファーにポジションするジオゴと山下、そしてジオゴの背後にポジションした上原が砂川の右CKが放たれる瞬間に中央に走りこみゴール正面の着弾点にフリーで跳ぶ、横浜の大柄選手がニアとファーに分散し、ど真ん中に単騎突入で飛び出してきた上原には反応できず唯一、藤田が遅れながらも寄せるが完璧に横浜PA上空を制した上原の頭弾炸裂で再度突き放す札幌。
その後は河合の足が攣って交代した守備陣だったが懸命に横浜の猛攻を跳ね返し続け、横浜はラストプレイで左からのクロスを朴が当てるが枠外に散り札幌勝利。

野崎のパスミスをキッチリと仕留めた一撃や、上原の得点に繋がるまでの過程は見事だったとはいえ前半の出来は酷く、昊乗の神守や「不調横浜」の拙フィニッシュに救われた。
横浜のポジションに捉われず複雑に動き続ける陣容にはマークが曖昧になりプレスが巧く機能しなかったが収まりどころを巧く潰し続けた河合の巧守は素晴らしかったなと思う。
ここまでも数々の相手にプランを体現されつつも勝ち積み上げてきているとはいえ、今節は札幌の攻勢に歓喜する場面よりも致命的なピンチに唸らされる場面の方が多く、その内容も正直「ヤバかった」印象だった。
采配的中で横浜を沈めたのは素晴らしかったが、押されながらも勝っちまうという、この所のイキオイっつーのは凄いもんだね。
毎試合が正念場な団子状態の順位だが、今節も好調札幌は勝ち点3を持ち帰って来た。ThanksSapporo!

vs徳島ヴォルティス

2011-09-27 | J2
29節/札幌 0-0 徳島/厚別公園競技場10,215人

休養十分な徳島はCBエリゼウについで三木まで負傷で前節よりCBには橋内の陣容変更。
地獄の3連戦で大詰めの札幌はジオゴ1トップで岡本OMF、SH近藤-古田でDMF河合-純平、ディフェンスラインが上原-櫛引-山下-日高でGK昊乗の4-5-1、岩沼が戦線離脱で東京戦勝利の代償は大きいと痛感。

開始からガツガツこない徳島に、「連戦で燃料切れが早そうな札幌には後半勝負じゃ。」的なつもりなんだろう?コラ徳島―!とか妄想しながら見ていたが、立ち上がりからジオゴで収まり攻勢に出る札幌。
15分には徳島のCKをクリアした球がジオゴに入りゴリッと縦走、纏わり着くDMF斉藤が黄紙と引替えにファウルで止めるしかなかったコントロールを見せた。
エリゼウと三木の常用CBから橋内と乗振の代換CBにはつけ込めるかと思いきや、「アレ?なんか硬いんですけどこの人達?」ってなカンジで巧く対応されてしまい決定機に繋がらない札幌。
そうこうしているうちにDMFとCBに圧殺されはじめジオゴで収まらなくなると流れは徳島に傾き36分には徳島陣営からのFKを蹴ったGK承訓(徳)の球は札幌PAライン際に着弾、山下と競ったFW佐藤(徳)が巧く落としてそこに走りこんできていたFW津田が浚って決定的なシュートするが櫛引が体ごと突っ込むスライディングで徳島のビッグチャンスを間一髪ブロック、そのまま徳島ペースを巧く切れないまま前半終了。

後半、札幌が流れを少し戻して攻撃も見られるが、なんとなく得点に近い攻撃は徳島という流れだった65分、右でLSH柿谷とFW津田との壁パスで柿谷が中央にスルーを送るが合わずに逆サイドの上原(札)まで流れる、コレを上原は上がった柿谷(徳)の後ろのスペースに走った古田へダイレクトで斜めに放り込み古田は少し中に絞りつつ縦走、PAライン際のジオゴにポストして戻りを強振するが徳島DFにブロックされてしまう。
しかしPA左際にコボれ、コレを持った上原がコースブロックの衛藤(徳)と対峙、僅かなフェイントモーションで縦に抜けて放ったシュートは「フォワード上原」を象徴するマグナムショットで枠内に撃ち込んだがGK承訓のブロックに弾かれてしまう。
84分には右で純平から内村への縦パス、内村は縦走から中に絞ってキープで釣ってから逆サイドをPAに突っ込む砂川にパス、そのまま少し外に流れながら撃ったシュートはスライディングブロックで突っ込んでくるCB乗振(徳)の股は抜いたがGK承訓の股は抜けずに、またも阻まれてしまう。
徳島はロスタイムでFW津田→杉本と交代しラスト1プレイで杉本のスピードで右を突破されたが事無きを得ずスコアレスドロー。

個人的に凄く見応えを感じた試合でした。
お互いに主力欠けを抱えながらも持ち前のプランのぶつかり合いといった印象でなかなかの緊張感を感じられた一戦だった。
徳島の交代策は途中投入でFW徳重やMF島田など層の厚さを感じた、終盤に投入された杉本がもっと早い時間帯だったならば杉本のスピードに対して、連戦で疲弊している札幌は巧く対応できただろうかと杞憂してみたり、一人別次元のLSH柿谷(徳)を徳島が巧く活かせてるようには見えなかったのは札幌がそこを巧く分断したからかなのか、それともの押谷(岐阜)のようにレベル差に起因する周りとの噛み合わせがイマイチなのかとか邪推してみたり。(笑)

札幌も宮澤と岩沼が戦線離脱な上に内村と砂川もベンチスタートと総力戦で開幕から上位をキープして来た徳島を迎えたが、札幌にくらべ休養十分な徳島がゴリ押しに来なかったのは意外だったなぁと素人妄想していた一戦でした。
地獄の3連戦を2勝1分の負け無しで乗り切ったのは素晴らしかった、ThanksSapporo!


vs東京ヴェルディ

2011-09-23 | J2
5節/札幌 4-2 東京V/札幌ドーム11,368人
2′古田(札)4′河野(東)61′近藤(札)77小林(東)88′89′ 岡本(札)

マラニョン累積拘束で飯尾が代替の東京V.
札幌は前節の負傷から宮澤が戻れず前節とは岩沼DMFで日高LSBに陣容変更。

双方球際に厳しく行く立ち上がり、東京の左の攻めを潰して札幌の自陣スローインをヘッドで前に送った内村はそのまま縦走開始、内村のパスをしぶとくキープした近藤が内村との縦の位置関係でコースブロックの土屋(東)を消し内村へパスを通す、内村は中央を並走する古田に向け詰める中谷に引っかからないコースでパスを通すとGK1vs1、古田のファーストコントロールは大きいかと思われたがGK柴崎が速詰めに来なかったため球際で古田の方が速く、GKを見切った一撃を開始2分で撃ち抜く。
しかしマラニョンを欠くとはいえリーグ断トツの得点力はダテじゃない東京はその2分後に東京のスローインを佐伯(東)がダイレクトで前に送るが岩沼がカット、しかし菊岡(東)にコボレ、山下が詰めるがソレよりも速く既にフリーランニングしている河野(東)の前のスペースにダイレクトパス、スピードに乗った河野にPAを斜走され被弾してしまう。
その後は、マラニョン不在をモノともしない東京のパスワークと走力に防戦色が濃くなる札幌、DMFも下げられセカンドも拾えなくなり好機を作られるが最終防壁でしのぎ続けると、いつものように札幌ブロックに引っかからない相手の一撃は枠外弾で、危険な一撃はGK昊乗が阻み、ゴールポスト神も降臨し札幌の堅守を体現した。
スピード感溢れる東京の攻撃は小柄な選手が多くCK時は脅威が薄い、その辺の事情もあるのか、東京の攻撃は中に絞ってくるものが多く、PA内で空中戦に持ち込むような放り込みは極端に少ない。
そんな東京に石さんは3-5-2で中に一人置く策に出る、この陣容変更あたりから東京は札幌ゴールから少し遠くなるが札幌も有効に反撃できているわけではないものの前半よりも少し失速してきたか東京?という印象を感じ始めていた58分、左の狭いエリアでの攻防のコボレを拾った砂川がドリブルで単騎突入からGK柴崎の直前で打ち込むも弾かれるがソレを拾った古田がPA左際で仕掛け、対峙する森(東)を切り返し一発で欺き高速のグラウンダークロスをニアに横走する内村の前に送るが合わせられなかった惜しい攻撃を体現した。
その直後に東京に右を押し込まれるが東京も札幌3-5-2を前半のようには攻められず、焦れて放り込んでみるものの山下ヘッドであっさりクリアされ右の日高に渡る、東京の前がかりで薄くなった東京バイタルで近藤無双フラグが立っているのを確信した日高は一気に近藤の前のスペースにロングボールを着弾させると富澤(東)と土屋をブッチぎった近藤は着弾点で落ち着いたモーションからGK柴崎の半端なポジショニングを逃さず見事なループシュートをキメて東京を突き放す。
しかし東京も札幌3-5-2対策で前線の飯尾を平本に代えてサイドアタックから放り込みの選択肢も増やし、攻撃の推進力を少し取り戻した32分、札幌陣左での攻防で森にPA左際を深く入られ引っ張られた後ろのPA左角のスペースをDMF小林に入られて渡されてしまい、フリーで強振され被弾してしまう。
その後も東京の攻勢は驚異だったが堅守の札幌が弾き返し続けた38分には東京の攻撃を奪って反撃に出ようとした山下は太股に富澤のスパイクを喰らい悶絶するがノーファウル、この酷いファウルを審判は見逃したがサッカーの神様は見逃さなかった。
2分後に内村→岡本、そしてその直後に昊乗の東京ゴールまであと20mの位置まで飛ばしたFKに競る土屋と上原、空中で上原が土屋の体制を少し押し込み意図とはズレた形で土屋の頭にヒットした球はGK柴崎が戻りながらジャンプした守備範囲を超えてファーポスト直撃でPA中央に跳ね返る、コレに東京PA内で誰よりも速く反応した岡本が強振で撃ち込み三度突き放す札幌。
その2分後には札幌の攻撃を啄ばみ左から組み立てようとした東京、その組み立てにプレスする河合はパスで交わそうとする東京の球回しにも見事な追い込みを見せ球奪しPA中央に切れ込み東京CBを交わして岡本にパス、岡本は足元に入りすぎたがPA内でキッチリ持ち直しトドメの一撃を撃ちこみ東京を沈める。

リーグトップの攻撃力vsリーグ2位の堅守は札幌の勝利だった。
東京Vの攻撃は高機動力なうえに擦り合わせも高レベルで手を焼かされた印象だった。
しかしここまで幾多のチームに持味を体現されようがシュートをバカスカ撃たれようが最終防壁で跳ね返し決定率の高い反撃弾で勝利を積み上げてきた札幌が勝利をモノにした。
3点目は上原と岡本という途中投入による2人のプレイで得点に繋がったものだった、おそらくああいう得点の形を意図したわけではないだろうが、貴重な得点だったことは間違いない、ジオゴ欠場での2試合だったが7得点と絶好調なのも心強い。
一方、東京は前節で横浜FC相手に7得点をキメた攻撃力を存分に見せつけた、札幌は多くの時間を自陣に貼り付けられる猛攻を喰らうわけだが東京の攻撃を2点止まりに押さえ込み逆に4点ブチ込んでやった。
その猛攻な東京は自前のプランを体現しながらも負けてしまったのは、研ぎ澄まされた鬼の一撃の攻撃で突き崩せなかったときの代替プランの柔軟性や幅が無かったのも一因かと妄想する、終盤に菊岡→巻という全く機能しなかった采配などは象徴的で、あの攻め以外は薄いのかなと。
しかし本来はマラニョンという前でキープも出来る駒もあるんだから驚異的である。
確かに東京の攻撃は見事で迫力十分だったが、京都だって千葉だってスゴかったけど、札幌はそれらも撃破してきて今がある。
試合後、川勝さんの負け惜しみ的なコメントには、己のプランを体現できたのに結果的に勝ち点を積み上げられなかったことで今後選手がブレないようにとの配慮を感じた。

反撃から2秒でシュートまで持ち込もうが、予測できない弾道のブレ球を撃てようが、1試合で50本シュートを放とうが枠に決まらなければ意味が無い、試合に勝ったほうが強いのだ!
まさに激闘だった今節、平日ナイターにも拘らず1万人超えのサポーターの前で激勝を魅せたコンサドーレ、見事でしたThanksSapporo!

東京V戦展望

2011-09-21 | J2
東京Vの前節は

東京V 7-2 横浜FC

7-2て。
もう得点多すぎて詳細とかメンドイからザックリとした素人妄想で。
切り替えの速さとキックオフから出し惜しみしない運動量、高速なパス回しとランニングで好機を引き寄せ続けた東京V。
この試合は河野とマラニョンが横浜にとっては無双モードで、そこのケアに追われているうちに後続の押し上げにやすやすと侵入を許し、最終ラインも歪まくって失点を重ね続けた横浜。
河野と菊岡の両サイドのアタックにマラニョンが絡む縦走攻法が軸なのだが、これに面白いように横浜DFが慌てふためきプレスもレイトもオフサイドも仕掛けられず被弾しまくる試合で、本職DMFが怪我欠とはいえ横浜はあまりにも酷い失態を晒した。
後半途中からにフランサ投入で2失点してるが、フランサの個人技は素晴らしかったが東京は経験値狩りの若手投入で緩んだ状況だったのは否めずイマイチ参考にならない失点だった。
サイドバック裏のスペースを狙ってマラニョンが開いて受けたり河野が縦走したりして開いておいてから薄まった中央に菊岡やら阿部やらが突入、展開によってはサイドバックもPAに突入してパスを待ち構える推進力を見せる東京V。
東京Vのスピード感抜群な球廻しにはファウルしてしまうことが懸念されるが、この日もFKで3点目を決めたフリーキッカーの菊岡のFKは25mくらいの距離ならば精度が高いようで要注意と思えた。
RSBの森は攻撃的に効くと思えたが諸刃の「気性難」でこの日も副審に食って掛かってつまらない黄紙を貰う相変らずな一面も見せた、近藤との局地戦が見たいね。
前節爆勝でノリノリであろう東京。
一方、北九州相手にジオゴ不在でも3-0で完勝して見せた札幌だって3連勝中でノリノリである。
リーグ得点多数1位の東京Vとリーグ失点少数2位の札幌の対決は運動量が要求されるタフな試合となりそうです、ガンバレSapporo!