●一服(いっぷく) 内服 外服 頓服(とんぷく)
●一服(いっぷく)
◆いっ ぷく 【一服】
( 名 ) スル
①茶やタバコを一回のむこと。また,その一回分の茶やタバコ。
②(タバコなどをのんで)ひと休みすること。 「ここらで-しよう」 「 -入れる」
③粉薬や茶・タバコなど,一回飲むだけの量。 「粉薬-」
④毒薬ひと包み。 〔副詞的用法の場合,アクセントは[0]〕
[句]
一服の清涼剤 ・ 一服盛る
◆いっぷく【一服】
《名・ス他》茶やタバコ(や粉薬)を一回のむこと。また、そうする分量。特に、.
タバコをのんで、その間休むこと。広くは、喫煙に限らず、ひとやすみ。
「ここらで―しよう」
薬では毒薬を指すことがある。
「―盛る」
◆デジタル大辞泉の解説
いっ‐ぷく【一服】
[名](スル)
1 茶やタバコを1回のむこと。また、その量。
2 茶やタバコをのんで、休息すること。ひと休み。「ここらで一服しよう」
3 粉薬1回分。「朝夕一服ずつ服用」
4 取引相場で、相場がしばらく安定した状態を保つこと。「一服感」
◆
一服の清涼剤
清涼剤のように、気持ちをさわやかにしてくれる事柄。「子供の笑顔が―になった」
一服盛る
毒薬を調合する。毒薬を飲ませる。
いっぷくいっせん【一服一銭】
室町時代、路傍で煎茶(せんちゃ)一服を銭1文で飲ませたこと。また、その商人。
◆中国語で薬、茶、タバコなどをのむ回数を「服(fu)」で表します。これが語源でしょう。序でながら、仕事の手を休めて茶やタバコをやることを休憩の意味で使います。
一服する、一服入れる。
◆ 「一服」の語源
「ちょっと一服しようか」なんて使い方をする言葉だね。タバコを吸って「一服」する人もいれば、お茶を飲んで「一服」する人もいるよね。つまり「休憩する」みたいな意味で使われる事が多い言葉だよね。でも「服」は身につけるものだから、タバコもお茶も全然関係ないような気がするけど、どうしてタバコやお茶が「一服」になるんだろうね?
「一服」という表現を使うものには実はもう1つあって、薬も「一服」って言うよね。あんまりよろしくない表現だけど、「一服もる」と言って内緒で薬を飲ませたりするような事を言ったりするよね。実は、この「服」という文字には「のむ」という意味もあるって知っていたかな?タバコも昔は「のむ」って言ってたんだ。だって「喫煙」の「喫」という字は「のむ」っていう意味があるんだよ。それに、お茶もタバコも最初は薬として日本に伝えられたものだから、両方とも飲むときは薬と同じ表現で「一服」って言うんだ。
◆【いっぷく】は【熱い緑茶】に使ってももちろんかまいません。
古く【薬は服(の)まず】というような言い方があり、そこから【薬一剤】を【一服】というようになったのが、【いっぷく】の起源ではないでしょうか。
やがて【一剤を飲む】のを【一服する】と言うようになり、さらに我が國ではただ【一休みする】場合にも言い、またとくに【毒薬一剤】をも指すようになったと想像します。
この経緯からすると、【いっぷく】は【薬(茶・煙草も含みます)】の場合に用いるのが伝統的な使い方であると思われますが、すでに【一休み】するという意味に使われている以上、いづれ「試験が終わったら海外に【いっぷく】しに行」ったり、「食後、ラーメンで【いっぷく】して太る」人が出るのも時間の問題かも知れません。
◆飲み薬を内服薬といい
薬を飲むことを、服用といいますが、
なぜ、服という字を使うのですか。
「服」は、したがう、と言う意味があります。
『山海経』(せんがいきょう)春秋戦国時代に書かれた書。
植物や鉱物の薬効が記載されています。
この本では、身体の外側に薬を「衣服」のようにまとって病気のもととなる邪気の浸入を防ぐことを外服、薬を体内で効かせるために飲むことを内服と呼んでいます。
今日の内服という言葉の語源です。
「服」という漢字は「着る物」を表します。
つまり、ぴったりと「身につける物」です。
この「身につける」というのは身体の内外から行なわれます。
■身体の外から身につけるのは「服」です。衣類がそうです。
■身体の内側から身につけるのも「服」です。薬などを飲む行為です。
単なる水には使われません。
何らかの内容が入っていることが必要になります。
<薬>だけではありませんよ。
<お茶>もそうです。
<煙草>もそうです。
「一服する」というふうに使われます。
それどころか<毒>もそうですね。
「服毒自殺」と言いますね。
「服」には身に着けるという意味のほかに
薬やお茶を飲むという意味もあるからです。
なお「服用」を薬を飲むという意味に用いるのは
本来日本語特有のの用法でしたが、
近代になって中国語にも逆輸入されたようです。
『大修館新漢和辞典改訂版』『小学館中日辞典第2版』を参照しました。
◆ないふく【内服】
( 名 ) スル
薬を飲むこと。内用。 ↔ 外用 「風邪薬を-する」
◆服用(ふくよう)/服薬(ふくやく)/内服(ないふく)/内用(ないよう)
◆
関連語
一服(いっぷく)
頓服(とんぷく)
[共通する意味]
★薬を飲むこと。
[英]
to take (medicine)
[使い方]
〔服用〕スル
▽この薬は食前に服用すること
〔服薬〕スル
▽一か月間、服薬を命じられた
〔内服〕スル
▽この薬を日に三回内服しなさい
〔内用〕スル
▽内用の薬
[使い分け]
「服用」が最も一般的な語。
[反対語]
▼内用⇔外用
[関連語]
◆(一服)スル タバコ、茶、薬などを一回飲むこと。「一服の清涼剤」「一服入れる(=ちょっと休む)」◇「一服盛る」のように、毒薬の一包みをいうこともある。
◆(頓服)スル 薬の飲み方の一つ。症状がでるごとに薬を飲むこと。また、その薬。「頓服薬」
◆口の内に「服む」という意味で、内服だと思います。
口の外に「服む」というのは、理論的におかしいですよね。
塗ったり貼ったりは「服む」ではないと思いますし
外服という言葉自体が無いのでは。
◆内服薬とは消化管で吸収された栄養物を肝臓へ運ぶ門脈という血管を通過する場合をいう。外用薬はそれ以外。と聞きました。ニトログリセリン舌下錠、トローチ、坐薬などは内服薬に該当するのでしょうか?かなり専門的なことですがよろしくお願いします。
「トローチは内服薬」って書いてましたね。
miisimaさんのご指摘の通り「外用」です。ごめんなさい。
ニトロペンは確かにmiisimaさんのおっしゃる通り「頓服(とんぷく)」かも知れませんが、「内服扱い」です。
「頓服」というのは投与経路からの分類ではなく、いつ飲むかの分類になります。発作が起きたときや、症状が著しくその改善の為に定期的に飲む処方薬とは別に処方されるものです。
ちなみにこの頓服。「内服薬」の場合は「頓服」、「外用薬」の場合はしいて言えば「用時使用」。「注射薬」の場合もしいて言えば「ワンショット」とでも言うのでしょか…。
分類は本当にいろいろあって、糖尿病薬とか抗狭心症薬とかその疾患によって使い分ける分け方などがあります。
一般向けにも「おくすり110番」などの簡単な説明を載せたサイトもありますので、お暇な時にでも見てみてね。
おくすり110番は
http://www.jah.ne.jp/~kako/
◆内服薬と外用薬の特徴
一概に薬、医薬品と言っても、飲む、貼る、塗るなど様々な用途に合わせて、使用法も異なります。
例えば、内服薬と外用薬の違いを見てみましょう。
内服薬は飲んで、体の内側から症状を緩和する働きをする薬ですが、口から摂取しても外用薬な薬が存在します。
メジャーなところで言うとトローチ、多くの方が咳止めの治療薬として、処方された事があるのではないでしょうか?
実は消化管で、吸収された栄養物を肝臓へ運ぶ門脈という、血管を通過する場合のみが内服薬となります。
従ってトローチは、喉の咳止めとして消化官で、吸収されているわけでは無いのです。
また、座薬も肛門から内側に投与しますが、栄養物を肝臓に運んでいるわけでは無いので、結論からすると外用薬となります。
単に打ち身で貼る湿布や塗る薬は外用薬、では目薬は?
答えはもう解りますね、外用薬です。
どちらにも属さない頓服薬というのもあります、定期的に飲む処方薬(内服も外用も含む)の分類とは異なりいつ飲むかで変わる薬です。
医師からは、各々の症状に合わせて処方されています、今度注意深く処方箋に目を通してみましょう。
想像とは異なる、医薬品があるかも知れません。
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