魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

第二回北総里山フェスタ その2

2010-02-16 17:25:20 | Weblog
千葉県千葉ニュータウン周辺の里山のシンポジウムの午後の部の報告です。

午後は印西市長と白井長の挨拶から始まりました。
印西市長さんは最初、紙を読まれたのですが、その後、ご自身の想いをご自身の言葉で発せられました。
映画“命の食べ方”や“未来の食卓”の感想や、菅原文汰さんとの対談の話をされ、
農家所得が問題で農家を見直して欲しいとのべられました。
次に、白井市長さんはみんなで、よくしていきましょうって、ご自身の言葉で語られ、両市長の里山への想いが感じられました。

あんまくどなるどさん(国連高等研究所所長)は、外国人から見た日本の里山について、たくさんの写真を見せて頂きながらの講演でした。
〓日本の特徴
・各地域において歴史の土台がある(現代は過去の産物である)
・地域地域で多様である
・先祖から貰ったもの(土地)に対しての意識が高く、それが美しい警官に繋がった

〓事例紹介
・石川県では、里海プロジェクトがあり、県・市の農林水産部・環境部・地域振興部・国交省系、漁業関係者、ダイバー、大学など、たくさんの方が集まって取り組みを行っている。
・宮城県で農業用水を考えるフォーラムを緑ネットが開催
・塩づくりのために森林を作っている地域がある
・宮城県大崎市は、水田をラムサール湿地登録をした
・焼き畑には、100年という長期的な時間軸が存在している

〓まとめ
・陸の人間の活動が海へとつながるように、全部繋がっていることを忘れてはいけない
・子供たちに何を伝えていくのか、何を伝えていきたいか。

嘉田さんは、“どうすれば里山を保全できるのか”という、みんなが一番知りたいことを題として講演されました。

〓現状
・“里山”とは25世紀かけて整備された2次林
・人々の関心が“里山”から“都市”に移ってしまい里山の崩壊が起きている。
・棚田が耕作放棄され、水が張られなくなると、乾燥しクラークが入り、地滑りが起きる。そうなると災害防止のため、公共工事が入る。7反で10億円かかったそうです。10億円あるば2000年間の棚田の整備費になるが、そういう考えにならない。

〓里山をどうすれば守れるか
・“みんな”で対応
・経済的・社会的“持続性”が必要。
・生物多様性に関心がない人に伝えるためには、生物多様性の可視化が必要
・持続可能な資源利用の道筋
・里山の新しい利用の開拓
・政策の見直し
コメント (1)
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