ふるさとは誰にもある。そこには先人の足跡、伝承されたものがある。つくばには ガマの油売り口上がある。

つくば市認定地域民俗無形文化財がまの油売り口上及び筑波山地域ジオパーク構想に関連した出来事や歴史を紹介する記事です。

藤田小四郎の父・藤田東湖について 勝海舟の評価 

2023-09-11 | 茨城県南 歴史と風俗

   

藤田小四郎の父・藤田東湖について 勝海舟の評価 
  勝海舟は『氷川清談』の中で
 水戸天狗党の首領である藤田小四郎の父・藤田東湖について、『氷川清談』の中で
下記のように評価している。
  これは、茨城県の県民性の一側面かも?
  「ご高説を説くが、赤心がない」
   

藤田東湖は、
 おれは大嫌ひだ。

あれは学問もあるし、議論も強く、また剣術も達者で、
一廉(ひときわ)役に立ちさうな男だつた。
本当に国を思ふ赤心がない。

 若し東湖に赤心があつたら、あの頃水戸は、天下の御三家だ、
直接に幕府へ意見を申出づればよい筈ではないか。
 それに何ぞや、
彼れ東湖は、書生を大勢集めて騒ぎまはるとは、実に怪しからぬ男だ。
おれはあんな流儀は大嫌ひだ。

 兎角実行で以て国家に尽くすのだ。
毎度いふ事だが、彼の大政奉還の計を立てたのも、つまり此の精神からだ。

 併しながら実際におれの精神を了解して、この間の消息に通じて居るのは、西郷一人だつたよ。
榎本でも大島でも、昔おれを殺さうとした連中だが、
今になつては却って、頭を下げておれの処へ来るのが可笑しい。

 併しおれも 『皆さんゑらくなつた』 と云つて置くのさ。

 此間は二十年ぶりで慶喜公にお目にかかつたが、
その時おれは
『よい事は皆御自分でなさつた様にわるい事は皆勝が為た様に、世間にはお仰い。』 と
申しておいたよ。

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