権威を見せ付けて 役人の不正を糺さざるを得ない事情 「水戸黄門漫遊記」は、数ある時代物のうちでも、人気の衰えない話であるが、『漫遊記』自体は、それに喝采した近世後期の人びとの夢想である。 実在の水戸藩主である徳川光圀は、水戸藩初代藩主頼房の第3子で江戸時代初期の名君の典型とされた。光圀は国史編纂 (『大日本史』) のために史局員の儒学者らを日本各地へ派遣して史料蒐集を行っているが、光 . . . 本文を読む
藤田小四郎の像(筑波山神社)筑波山挙兵 1864(元治元)年3月27日、藤田小四郎らは水戸町奉行田丸稲之衛門を総帥として筑波山に挙兵した。 陣容は、田丸を総帥に藤田小四郎が中軍将、斉藤左次衛門を輔翼、藤田小四郎、竹内百太郎、岩谷敬一郎(新治郡宍倉村)を総裁と称し、 天 . . . 本文を読む