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古事記の世界

2010-10-10 | 読書

関係ないですが、最近デジカメ不調です…
日本で最も古い書物、古事記。この国がまだ形も無かったことから脈々と続く神々の物語です。
小学校?中学校?の歴史の時間にその名前は日本書紀とともに聞いた覚えがありますが、正直内容はよく知りませんでした。

が、なぜだか最近気が向いて、古事記の世界を知りたくなりました。読書の秋だからでしょうか?(笑)
私のような素人がいきなり難しい本を読んでもわからないだろうと、わかりやすい入門本は無いかと調べてみると三浦佑之訳のものが良いと言う意見が多かったので、それを買おうと書店へ。しかし残念ながら在庫が無く、代わりにまんがで読破というもの買ってみました。

マンガの方はホントにサラッとさわりだけ、という感じなので結局その後三浦佑之訳の本も購入。三浦さんの訳は、語り部の老人が、話し言葉で語っていくというスタイルで、読みやすいです。また、注釈の解説が大量にあるのですが(それが無いとちんぷんかんぷん)、これも堅苦しくなく、結構時間はかかりますが素人でも読めました。また、マンガ版と解釈の違うところも多く、いろんな読み方があるんだなあと思えたのでマンガを先に読んだのは良かったかも知れません。


古事記を読んでみると、意外なほど神々は生々しく、不完全で、人間味(?)あふれる振る舞いで物語を盛り上げます。なるほどこれは小中学校で内容を取り上げないわけです(←?)

混沌から神様が次々生まれる天地開闢(かいびゃく)から、イザナキ・イザナミの国生み、三貴神(アマテラス・ツクヨミ・スサノオ)の話、天の岩戸の話、ヤマヤノオロチ退治、因幡の素兎…なんとなーく聞いたことあるような言葉が出てきて、「こういう話だったんだ~」と、とても新鮮です。
また出雲、熊野、伊勢、諏訪などの地名もいろいろ出てくるので、有名な神社にはこんな神様が祀られているんだな~などと考えると、お伊勢参りもちょっと楽しくなる?ような気がします。


内容についてあんまり書くとキリがないのですし、まとめたサイトがたくさんありますのでそちらに譲ります。が、びっくりしたことがあるのでひとつだけ…

えっと、天皇家のご先祖さま、サメなの?
※初代天皇は天武天皇で、名前はカムヤマトイハレビコという方です。
その方の祖母にあたるトヨタマビメという方がもともとワタツミの宮(竜宮城のように海の中にある宮殿)のお姫様で、その夫(天武天皇の祖父)はホヲリという方なのですが、出産の際トヨタマビメから「出産する姿を見ないで!」と言われていたのに、ついつい覗いてしまうと、八尋のワニ(=大きなサメ)の姿だったというのお話です。その後トヨタマビメは恥ずかしく思い、海に帰ってしまったとさ…


…ま、まあこんな風にいろんな発見があります(笑)
「古事記を読む」なんて言うとまるで歴史を勉強するために読むみたいですが、そういうんじゃなくて、せっかく日本に伝わる神話があるのだから、それを楽しむののも悪くないと思います。けっこう面白いですよ、古事記。(^o^)


買った本
口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)
古事記 (まんがで読破)
参考サイト
古事記の世界
→実はこのサイトをはじめに読みました。要点がまとまっているのでわかりやすいです。
【前編】やる夫で学ぶ日本神話 ―天の巻―
【後編】やる夫で学ぶ日本神話 ―天の巻―
→独特の脚色(笑)が入っているので本を読んだ後でないと読みづらいかもです。前編は前置きがやたら長くて、24あたりからやっと始まります。なおこれは古事記と日本書紀とを元にまとめなおしてあるので、「古事記の訳」というわけではないですが、それぞれの違う点などにも言及していて面白いです。ふざけているようで、まじめな内容なんです(笑)

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