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ECR33ブレーキ流用

2009-05-17 | Z32の話-ブレーキ関係
兄のミラに触発されて?HRD号にもブレーキ移植をしてみました。
日産車はいろいろ流用が利くことで有名ですが、Z32も例に漏れずポン付けできるパーツがいろいろあります。というか、ブレーキなど、どちらかというと流用される側ですね。Z32は純正から前後対抗ピストンのアルミキャリパーという贅沢な構成になっていますが、ローター径は純正アルミが16インチというのもあってかF:280mmとおとなしめ?です。この時代は16インチの50扁平でも大径低扁平の部類ですから、18、19アタリマエの現代とは隔世の感があります。

さてさて、今回利用したのはECR33のフロントブレーキ一式です。
ローター径はZ32よりもひと回り大きい296mmです。16インチの純正アルミを愛用する身としてはこのくらいが限界サイズということになります。
選択肢として、もう一回り大きいER34(310mm)もあります。ぎりぎり16インチがはける様ですが、
・Z32純正ではスペーサーが必要になりそうなこと(未確認、BNR32アルミはOKらしい)
・中古部品の流通値段がかなり高くなること(ECR33比2~3倍?)
・ネジサイズが違う(Z32,R32,R33あたりはM12、R34,Z33などはM14)のでナットキットなどの併用が必要なこと
などなど、少し敷居(というか金額?)が高くなります。

と、いうことで手軽なECR33用で行ってみることにしました。
入手は某オークションを利用してキャリパ・ローターセットで安価に用意できました。また、今回ECR33を選んだのは今後市販のブラケットを使った80スープラ用324mmローターへのステップアップを視野に入れ、その布石でもあります(ほんと?)



まずはキャリパーOH&塗装

例によってオークションで入手したキャリパは使用距離も年数もわからない代物ですのでOHしてから使います。ついでにちょっとキレイにおめかししてみようと思います。
4ポットはピストンを抜くのがちょっと手間です。エアを吹き込んで抜くわけですが、4個のピストンを同時に抜くにはちょっとコツが要ります。今回は使い古しの要らないパッドにタイラップをかけてピストンの飛び出しを均等にする方法で行いました。手がフルードまみれになりながらの作業なので写真は無しで(^-^;)

キャリパーはアルミのキャスティング(鋳物)です。どうもECR33は鋳肌が凸凹です。これじゃあ色を塗っても映えないので、まずはスキンケア!表面を少し削って整えました。「SUMITOMO」とかモールドされてますがそのへんも削っちゃってます。
「NISSAN」の文字は磨き出しにしようと思うのでここもあらかじめ平滑化しときました。



シリンダ部分のマスキングは古いダストブーツを使うと楽チンでキレイにできます。マスキングテープを適当に貼って、ブーツを被せたらOK。あとは脱脂して塗装です。このアイデアはネット上でやってる方がいたので真似させていただきました。

今回用意したのはVHTキャリパースプレーという耐熱塗料です(売っているところが少ないですがこちらで購入)。色は艶ありブラックです。
この塗料を使う際、ここに書いてあるスプレーの噴出口の拡大加工は絶対やった方がいいです。最初とりあえずどんなもんかな?とそのまま噴いてみたら暴発して手が真っ黒になりました。そのままだとまともにスプレーできません。大丈夫なのかアメちゃん品質?!



ところで、脱脂はちゃんとしてあるもののアルミの地肌に直接塗っていいのか?というのがかなり不安でした。普通、アルミの地肌にはうまく塗料は乗りません。でも高温部だし普通のプラサフ塗るってのも変な気がするし…。
で塗ってみると、最初噴霧がキレイに出なくてハジくような感じになっちゃったのでヤバっと思ったのですが、先述の噴出口対策を施し、缶温め・シェイクも丁寧に行ったらかなり噴霧が改善されました。その後ある程度パラパラ塗っては乾燥を繰り返してから、本塗り、というか艶を出す感じで塗っていったら最終的には結構ツヤツヤな感じに塗れました。よかった!

ブラックが乾いたらNISSANロゴを#400のサンドペーパーで磨きだして、その上から同じくVHTの耐熱クリアを噴いて塗装はおしまいです。
作業中は風が吹いたとか塗料が垂れたとかあたふたしながらやってて写真は撮り忘れてしまいました(笑)

で、おめかし完了!じゃーん。

どうです?素人塗装にしては上出来じゃないですかね?それにしても部屋の中で黒い物って写真撮りにくいもんですね…。

塗装ができればピストンを入れます。
まずはピストンシールにグリスを塗ってシリンダの溝に入れ、その後ピストンを挿入します。真っ直ぐに入るように慎重に。で、途中までいれたらブーツを被せて、最後まで入れます。ブーツがリップにきちんとかぶっているのを確認したらリングをはめて完了です。



そうそう、今回はローターも中古品ですので研磨に出してみました。
お願いしたのはここ(RacingDimensionさん)です。対応が良く、納期も早くて良かったです。
価格は2枚で返送料込み6500円。往路の送料は別途かかりますのでだいたい8000円弱くらいで出来上がることになります。社外の新品で12000円くらいでしょうか?「それなら新品のがイイ!」っていう意見もあると思います。ただ、純正品と社外品では重さが違ったりすることもあるみたいです(試したことないので実際はどうかわかりませんが…)。今回買った中古ローターは「NISSAN」の刻印のある純正品でした。
これもベルハットの部分が錆びますのでキャリパと一緒に耐熱塗料で塗っておきました。どうせパッドで削れるからと、養生テープで適当にマスキングして塗ったんですが、これがあとで大変なことに…(←?)



いよいよ取り付け

さてさて、部品の準備ができたら取り付けです。
これはもう、いわゆるポン付けの部類ですので特に困ることはありません。
既存のキャリパ、ローターを外して付け替えるだけです。唯一、バックプレートは干渉しますのでプライヤーで平らに加工します。また、ブレーキパイプの接続位置も少し移動しますので少し曲げて合わせます(手で曲げる程度)。
ローターをはめ、キャリパを取り付け、パイプをつなぎ、パッドを組みます。
パッドはキャリパを買ったときについてきたWINMAXのZgerというパッドです。新品に近いくらい厚みがあったのでラッキーでした(^-^)
今まで使ったキャリパー&ローターにお疲れさま、といいたいところなのですが、実はこのあとの嫁ぎ先がすでに決まっていたりします。新天地でもう少し頑張ってもらう予定です。→嫁ぎました。
組んだ後はおなじみのエア抜き。何度かやっているので兄弟舟で息もピッタリです(笑)

ただ…ローターのマスキングが適当すぎて塗る範囲がちょっと小さかった…。せっかく塗ったのにこのままだと微妙に錆びゾーンが出現します。そのうち塗りなおそう…ああ情けない…(-_-;)






インプレッション!

ブレーキはローターとパッドがなじんでアタリがつくまでは本来の性能は発揮できません。なので取り付け直後はあんまりフィーリングは良くありません。
しかしだんだんアタリがついてくると…違う、ぜんぜん違う!280→296でひとまわりサイズアップするだけでかなーり違います。今までよりもぜんぜん楽にスピードを殺せるようになりました。研磨してもらったローターも精度が良いみたいで、気持ちいいです。黒光りするキャリパーに自己満足です。



でもNISSANロゴ隠れてる…
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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (HRD)
2014-06-15 12:07:16
32フリークさん
最近ブログをほったらかしだったためお返事大変遅くなりすみませんでした。
純正スペアタイヤの装着可否は未確認ですが、純正のアルミホイールでかなりギリギリなので難しいかと思います。
対策としてはパンク修理剤を携行、もしくはスペアをリヤ使い、リヤタイヤを応急的にフロントに使う、などの方法があるかと思います。
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z32用ECR33のフロントブレーキ一式ですが。。 (32フリーク)
2014-04-27 22:05:26
z32へECR33のフロントブレーキ一式流用ですが
やはりz32純正スペアタイヤは装着不可ですか?
返信する
Unknown (HRD)
2009-06-27 20:20:54
コメントありがとうございます。
4台とはすごいですね。最近忙しくてなかなか更新できていませんが、ネタはまだまだたくさんありますのでマイペースで公開して行きます。またお立ち寄りください。
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^^ (Z32 2期)
2009-06-26 00:59:59
とても参考になります!Z32を4台乗り継いでます。真似したいことが沢山載っていて嬉しいです♪これからも期待してます、細く長くがんばってください!
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