HRDworld

 

カムカバーパッキン交換

2009-05-16 | Z32の話-エンジン関係
以前サージタンクを下ろした際に一緒に行った作業です。
カムカバーからのオイルにじみがありましたのでパッキンを交換です。
構造上、オイル漏れが起こるとプラグホールにも伝わる可能性があります。
この部品の呼び名は他にもヘッドカバーとかいろいろあると思いますが日産の呼び方は「ロッカーカバー」です。VGはロッカーアーム無いけど、ロッカーカバーなんです。で、このロッカーカバー、Z32はIN,EX×2で4つもあります。

カバーを外して洗浄して、またつける、という作業ですので4個一気に行きたいところなのですが、なんせアパートの駐車場で作業していることもあって、あまり良い環境ではありません。カムカバーを外せば当然カムが露出するわけで、異物混入なんかがあっては困ります。ということで交換は一箇所ずつ行いました。一箇所外して、カムカバーおよびヘッドのシール面をキレイにして、また戻す、という作業を4回繰り返します。

さてさて、作業は簡単な吸気側から行いました。
一枚目の写真、左バンクの吸気側を開けているところですが、排気側カバーは赤茶色く汚れています。じつはこのすぐ上あたりに位置するサージタンクのウォータラインから水漏れがあって、錆びが流れでていたのです。結局サージ裏の水配管はすべて撤去して、SARDのシリコンキャップでふさぎました。写真に見える青いのがキャップです(青しかなかった)。

吸気側の後ろ側にはVTCソレノイドがあります。ここの合わせ目から少しオイルがにじんでいました。吸気側はゴムのガスケットですのできちんと溝にはめて取り付ければOKです。ネジには締め付け順がありますのでちょっと注意です。



吸気側はゴムのガスケットなんですが、排気側は液ガスです。
ゴムのガスケットだったら組むの楽なんですが、液ガスはいろいろ気を使います。
液ガスはスリーボンドの1215を使用しました。スリーボンドは非常に種類が多くてどれを使っていいやら?という感じなのですが、まあ耐エンジンオイルの汎用ってことなので大丈夫だと思います(?)。ちなみにMonotaroが安かったです。Monotaroは一応事業所向けで、買うのにユーザー登録が必要なんですがYahooショッピングで買えるようになりました

排気側のカムカバーを外すと液状ガスケットがところどころ残りますますので綺麗に取り除きます。溝はつまようじを使って作業しました。
塗ってから短時間で取り付けなければなりませんが、どこかに当ててしまったりするとやり直しです。本番前に何度かとりつけシミュレーションをしました。
このときEGRの配管がとても邪魔です。そのままではとても作業できないのでちょっと変形させて作業しました。

整備要領書には「液ガスは直径2.5mmでね」とか「塗ったら5分以内に取り付けるんだよ」とか書いてあるのですが、なかなか均一に絞りだすのも難しいです。ちょっと要らない紙の上で練習しました。また、5分以内って余裕と思うかも知れませんが、カムカバー1周塗るのに結構時間かかるんで結構焦ります(笑)

あ、そうそう後ろ側にある三日月型のゴムも交換します。交換しないとここからオイル漏れすることもあるようです。




という感じでカムカバーパッキンの交換を行いました。
カムカバーも綺麗になって満足満足。
液ガスの部分は回してみるまでドキドキしますが今のところオイル漏れは無いようでほっとしてます。
燃料ライン、水ラインの交換と併せて、低年式のクルマにはやっておきたい作業の一つだと思います。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マジックキャンバー | TOP | ECR33ブレーキ流用 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Z32の話-エンジン関係