ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

青海的藍 Qinghai Blue

2010年06月28日 | 中国(2)呼市→西寧
日月山を越えると、天候は急激に悪化した。
冷たい雨が降る。気温は7℃。風邪を引きそうだ。
おまけに肖は自転車を押して歩いているので、かなり遅れている。
その日は走行を打ち切り、昼食をとった食堂に泊まり天候の回復を待った。


翌日。
雨こそ上がったが今にも降り出しそうな曇り空。
しかし、じっとしていても仕方がないので走行を開始する。



昼前に湖面が見えてきた。
青海湖は標高3,200mに位置する中国最大の湖。
昔は海だったとされ、湖水は塩分が混じり塩辛い。
面積は実に琵琶湖の6倍。一周するのに何日かかるんだろう…。
(琵琶湖はゆったり走って2日くらい)

しかし、肝心の空は雲に覆われ、時折雨がぱらつく。
せっかくの青海湖も、水面の色は「白」。
一日待ったのにな…と気分だけはブルー。




国道は湖畔からかなり離れているので、波打ち際まで行けそうな道には
それらしい看板と見張り。きっと金とられるんだろう。
湖はあんたらのものじゃないだろう。

誰もいないところを見つけて湖に近づく。
すると、タイミングよく雲が切れ始める。
青空の下の湖は、青く染まる。
青海湖の「青」は、空の色だった。





中国は晴れていても白い空が多かった。
工場排煙も多いけど、そもそも乾燥しているから、大気中に塵が多い。
ここは標高が高いから、空も澄んでいる。雲も近い。






○湖岸を進んで有料区まで来てしまった。
 適当に言い逃れる。


○彼はモウニュウ(毛牛=ヤク牛)で、青海湖周辺でよく見かけます。

昼食をとった後は、いよいよ今日のキャンプ地探し。
「青海湖でキャンプ」は肖との約束だった。

最初に見つけた場所は、自然保護区のためアウト。
監視員に見つかった。



二件目は、国道からもかなり離れているし、先客のゴミもあるし、
きっと大丈夫だろう、ということで決定。

ラーメンを作って、波の音を聞きながら就寝。
これぞキャンプツーリングの至福。


下のバナーかテキストをクリックし、応援いただけると嬉しいです。
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村