ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

蒙古→回…文化圏が変わります

2010年06月06日 | 中国(2)呼市→西寧
内モンゴル西南部から寧夏回族自治区に入ると風景は一変する。





極端に乾燥したステップ地帯から、一面の緑の世界へ。
街路樹からもれる木漏れ日がさわやかだ。

ここ寧夏回族自治区は、昔「西夏」と言う国(後述)が栄えた地。
一説では旧石器時代から5000年にわたり、黄河の水を灌漑し、
農耕を続けてきたとか。

西夏の時代は仏教が信仰されていたが、今この地域には
「回族自治区」という名がついている。
回族(ホイズー)とは、イスラム教徒のことで、
イスラム教のことを中国では回教という。
といっても、普段着の外見だけでは全く区別がつかない。
信じるものが違うから、異なる民族に属する…
日本人には想像しがたい概念だ。



○食堂は「清真料理」という、豚肉を使わない店が目立つ。
 清真料理を出す店の看板は、緑色が多い。


○内モンゴルの看板で見られたモンゴル文字(鎖のようなもの)は、
 省境から僅か10km来ただけでで全く見なくなる。(写真は烏海市)


○モンゴル族MTBサイクリスト現る。彼は中国一周。
 内蒙古師範大学のスポーツ特待生。
 名刺には「山地車騎手」とある…カッコいいじゃねぇか。
 ものすごいスピードでウルムチへと向かっていった。


○モンゴル料理店の夫婦。モンゴル族はやはり日本人と顔立ちがそっくりだ。
 彼らも親近感を抱いていたみたいで、お茶葉やライター、
 布など色々持たせてくれた。ありがとう。

内モンゴルの皆さん、お世話になりました。



○寧夏に入ってペンル県。町の中心には回教ではなく道教の寺院が建っていた。
 漢族の多くは道教を信仰する。


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