今日は、何も仕事が入っておりませんでしたので、お盆前の最後の山登りに行ってきました。
今週末からは、本格的にお盆シーズンになり、さすがに、山に、出かけることが出来ません。今日は、お寺から近い箱根です。お昼過ぎ、お寺は、雷と大雨だけど大丈夫？と妻からラインが入ったのですが、箱根の山は、雲は多めながら、晴れ間もあり、まあまあの天気、しかも、誰にも会わないという、私にとって最高の山歩き。ですが、ゴロゴロと空が鳴っているので、雷雲だなと思いながら、歩いておりましたら、やはり、３時頃から雨が降ってきてしまいました。まあ、今日は、降るかもしれないと覚悟して来ているので、今まで雨が降らなかっただけありがたい。雨具を着て、リュックには、カバーをかけて出発。今日は、思いのほか、花があちらこちらで咲いていて、写真を撮りながらだったので、なかなか進まず、特に、ヤマユリがあちらこちらで咲いていて綺麗でした。結局、下山出来たのが、６時近くになってしまい、あたりは、薄暗くなってしまいました。もう少しで、ヘッドライトつけようかと思ってしまいました。山で薄暗くなると、楽しい気持ちから、急に大丈夫か？と不安な気持ちが襲ってくるのですが、そんな時、薄暗い時間なのに、学生さんらしきグループとすれ違ったり、雨の中、半袖短パンで山登りしている外人さんカップルとすれ違って、何だか、笑ってしまいました。そして、また、楽しい気持ちに切り替わって良かったです。山で、焦ると転んだり、道を間違えなり、迷ったりするリスクが高まるので、常に、冷静さと楽しい気持ちを維持することが大切だと思っております。今日は、意外とハードな山歩きでしたが、涼しかったので、助かりました。よい、気分転換になりました。人生には、三つの坂がある 上り坂 下り坂 まさか。一時期、流行った法話のネタですが、山登りで、尾根を縦走するのは一番気持ちが良いのですが、上り坂 下り坂が繰り返されるので疲れます。そして、最後の最後で、気が緩み、まさか、転ぶというパターンが多いです。私、先輩僧侶の方から、「人間は、長所で失敗し、短所が助けてくれる」という言葉を教えてもらったことがあります。もうその方も、亡くなってしまいましたが、その方のオリジナルなのかどうかわかりませんが、その言葉を聞いた時、何だか、妙に、関心してしまいました。たとえば、お話が得意だと思っている方が、問題発言をして、更迭なんてこともよくあります。逆に、苦手だと思っていることは、慎重になるし、少なくとも、問題発言をすることは、少ないように思います。法話でも、話しは決して、上手ではなくても、一生懸命、仏様の救いを伝えたいという熱意は、聞いている方に伝わるものです。人生には、必ず、まさかがあります。でも、どこかで、自分は、大丈夫と思っているのが、人間なのです。そして、法話をしている僧侶自身も、本当に、まさかがあると思っているかは疑問です。さて、最後に、皆さまに質問、自分の短所は？と聞かれて、答えられますか？他人の短所は、すぐに気付くのに、自分の事は、案外気付かずに生きてるのが、人間だと、これも、法話でよく聞くお話しです。
