花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

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イタリアフォトエッセイ~その3:愛の町ベローナ

2012年01月21日 10時45分48秒 | 旅エッセイ⑦~イタリア
                                

 ベローナは、ミラノとベネチアの中間に位置し、交通の要所として栄えた古都である。その町並みは、ミラノファッションの鮮やかな色彩を放つショップが立ち並び、デートコースにふさわしい所でもある。

 ベローナが世界的に有名になったのは、イタリアのサッカーチーム「ベローナ」の本拠地であること以上に、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の題材になったところからだ。そのジュリエッタの家の前には、ジュリエッタの銅像があり、多くの人だかりができていた。
 その右乳房にさわると、願い事がかなうと言う。それゆえ、その右乳房は、テカテカに輝きまくっていた。私は、今回のイタリア旅行の目的のひとつに乳房に触ることでたった。その証拠写真も撮ってもらった。しかし、変態おじさんそのものの写真であるゆえに、公表できるしろものでない。
 もうひとつ、愛の街ベローナという所以は、年に一回広場で同時刻にキッスをしあうイべントがあることだ。国境を越えて人が集まってくるらしい。ジュリエットにちなんだ「ジュリエットのキッス」というクッキーや恋の悩み事に返事を書く「ジュリエットからの手紙」など恋に関する企画が用意されている。

 ちょとした自由時間に、「ベローナキッス」というジェラードをみつけた。陽気に誘われて、買い求める客が多く、やっと私の番になった。そしたらそれは売り切れで、あげくの果てに集合時間に遅れてしまった。人だかりを探したが見つからない。その時は、血の気が引く思いであった。集合付近から離れないようにうろうろしていたら、大きな声で私を見つけてくれた。

 機内泊そして昨日の夜遅くのホテル到着、度重なる疲れがどっとでてきたのだろうか、部屋キーの受け渡しのために待っている時にも、数少ない椅子の肘掛にも腰を下ろしている人たちもいる。
 私は、偶然ジュリエッタの像のような彫刻をみつけた。それは白っぽい像であるが、右乳房のみがテカテカであった。右手で触った。それを見ていた人達から、冷たい視線を感じた。それは、ちびまる子ちゃんが時折見せる、青い冷や汗のようでもある。

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