花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイモロッコ~その5:なだらかな丘に建つ「ヴォルビリス遺跡」

2016年01月16日 10時20分50秒 | 旅エッセイ⑯~モロッコ
                                          

               

      

 フェズからヴォルビリス遺跡に向かった。北海道の美瑛を思わせるようなゆるやかな丘が連なり、広大な穀倉地帯である。遠くには大西洋が見える。カサブランカで見た荒れ狂ったような大西洋ではなく、紺碧に輝く穏やかな海である。約1時間半で丘の上に建つヴォルビリス遺跡に着いた。

 今日は、本当に天気が良い。青空の下に綿のように浮かんだ雲を背景に、遺跡群は、私のコンパクトカメラでも絵葉書のようにきれいに撮れた。
 途中、カメラのバッテリーがなくなったので、一端バスに戻った。そしたら、ツアー客の一人が座っていた。聞いてみると、どうも風邪に罹ったらしいと言う。私は、持ち合わせの風邪の市販薬を渡した。その後、一晩ぐっすり寝たら回復したらしい。お世話になったということで、帰りの空港の免税店でシャトーワインをいただいた。ささやかなことで高価のものをいただき大変恐縮した。

 ヴォルビリス遺跡は、トルコのエフェソス遺跡やイタリアのポンペイ遺跡のような巨大な古代都市を形造っているのではなく、オリーブの圧搾機があったりして、どちらかというとローマ帝国時代の大きな農村集落のように感じた。ギリシャ神話にまつわる女神のモザイク画は、色衰えてなく、ガイドさんが、その描いた女神像の背景を詳しく説明していた。歴史好きな人は、ぜひ訪れてもらいたい。

 今回のモロッコの旅は、5泊8日で、アトラス山脈越え、サハラ砂漠と変化に富んだコースで、ハードな行程であったが、大変印象に残る旅であった。また、移動日に雨に降られたのみで暑くもなく寒くもなく天候に恵まれ、天も私に味方してくれた。難を言えばマラケシュ、フェズで連泊したかった。
 
 日本の街中で、おじさんがカメラを持っていると変態のように思われやしないかと写真を撮ることがなかなか出来ない。若い女性の写真はなおさらである。その点海外では、外国人ということで容認されやすいし、旅は恥捨てと撮る側も大胆になれる。そんな訳で女性の写真も多いし、実際それを題材にして絵を描いている。
 しかし、今回の旅は、イスラム教徒が多いにも関わらすマレーシアでは、気にせずシャッターを押していたが、お国柄なんでしょうか女性にカメラを向けることをためらう雰囲気が漂っていた。その事だけが心残りであった。

 



 

 
    

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