現実で見る夢ほど
自分自身はもちろん
とりまくすべての人達に
残酷なものはありません
ですが周囲に対して残酷であると
理解出来る分別は・・
少しだけ残っていると思います
私のしたたかさは
自覚のある弱さなんです
彼から旅立つことを語りながら
逢いに来てくれる彼を
冷たくあしらうことは出来ません
彼の奥さまに罪悪感を抱えながら
奥様の立場に嫉妬したりもします
肉欲だけではなく魂で
愛し過ぎた故の我儘な愛情を
押し付けてきたしたたかさ
彼の甘い囁きの中の
小さな変化に気付いても
弱さを武器にする強さ
彼に振り回されているように見せかけて
どうすれば彼を引き留められるのか
しっかり理解して行動する
長い付き合いの武器を手に
夢を見続けているのです
現実に見る夢を・・・
誰も居ない夜の遊園地
そこは夢以外では在りえない
私と彼の二人の姿が見える・・