ティンクリックのレッスン風景。
先生の部屋の前にあるテラスに座っての、屋外レッスンだ。
約束の時間に行っても、まずはおしゃべりに1時間を費やし
お茶とお菓子が運ばれてきて、早くも一休み…。
家族・親戚が集まってきて談笑を始め
ニワトリの鳴き声が響く中、レッスンは実にのんびりと行なわれる。
隣では、イブ(母)やお姉さんが、神様に捧げるお供え物を作り
バパ(父)は、煙草をふかしながら絵の制作に没頭している。
ここには、時間を気にしている人など1人も居ない。
バリで生活をしていると、時間とか曜日とか、かなりどうでもよくなる。
日本の生活では、こんなこと考えられない。
徐々にレッスンに熱が入りだすと、先生も真剣になる。
僕達の覚えが悪く、イライラして体を揺すり始めたら要注意だ!!
手に持ったスティックで、バシバシ叩いてくる。
この時ばかりは、僕達も焦って必死になる。
おかげで今は、人前で演奏出来るまでになれた。
もっともっと上手くなりたい。
早くまた教えてもらいたい。
早くまたバリへ…。