Hore Hore Bali 〜バリ島滞在記〜

初のバリ島で結婚式を挙げ、3度目のバリで長期滞在を体験。
現地バリ島での生活模様と、現在の心境を綴っています。

クタで聞くジェゴグ

2005-03-28 19:35:06 | お店・観光スポット

以前にも紹介した、バリ島西部ヌガラに伝わる竹の楽器「ジェゴグ」
本場ヌガラのジェゴグ演奏を聞くためには
通常、ツアーに参加するなどして、はるばるヌガラの地を訪れなくてはならない。
バスの移動時間が長く、半日が潰れてしまうので
パックツアーの旅行者の中には
行きたいんだけど、時間が足りなくて諦めちゃう人がいると思う。

そこでお薦めなのが、南部のリゾートエリア「クタ」で聞く「ジェゴグ」
しかも、本場ヌガラからジェゴググループを招いての演奏なので、技術も確か。
伝統舞踊のショーも合わせて観ることが出来て、内容盛りだくさん。
しかも、これが無料で聞けちゃうのよ~!!

場所は、クタの南部にある大型ホテル「ディスカバリー・カルティカ・プラザ」内。
中庭に面したカフェの特設ステージにて、毎週水曜夜8時から行われている。
日没も過ぎ、ひっそりと静まり返った夜のビーチをバックに
ジェゴグの、地を這うような幻想的な演奏が始まる。
ヌガラで、森に囲まれた中で聞くのとは、また違った雰囲気が感じられる。

ちょっと値段は割高だが
カフェの座席に座り、シーフードビュッフェに舌鼓しながら、楽しむも良し。
もしくは節約して空腹を我慢し、芝生の上に寝転がって、のんびりと聞くも良し。
いずれにせよ、ジェゴグの音色は充分に楽しめる。
時間が貴重な人には、お薦めのプランだ。

実は、ここで演奏しているグループは、「ユス・クマロウ」と言い
以前ヌガラの滞在の時に、とてもお世話になったグループである。

僕達は、久しぶりの再会をすべく、初めてバイクでクタのホテルまで行ってみた。
ちょうどタイミングよく、みんなを乗せたトラックがホテルに到着し
こちらが手を振ったら、すぐに気付き、振り返してくれてすごく嬉しかった。

1人1人と喜びの握手を交わした後
前回と同じ様に、会場設営を手伝い、広場で輪になってお弁当を食べ
そして最後に、みんなの弾くジェゴグの演奏を聞いた。
もちろん、シーフードビュッフェは抜きで・・。

約1時間半の演奏が終わり、あっという間にお別れの時間となってしまった。
再びトラックに乗り、ヌガラへ帰って行くみんなを
妻と2人淋しく、手を振りながら見送る。
彼らは往復6時間の道のりを、毎週欠かさずに、こなしているのだから凄い。
しかも、トラックの荷台の上で・・。お尻が痛いだろうに・・。

近いうちに必ずまた、ヌガラを訪れようと思う。
その時は川マンディも、また挑戦しよっ!!



オダラン

2005-03-25 22:55:34 | 文化・芸能

このサイトの公開を始めてから、もう半年が経つが
バリの「芸能舞踊」について触れるのは、今回が初めてではないだろうか。
本来なら、真っ先に来てもいいネタのような気もするが
それ程までに、バリは魅力に溢れた島なのだと、改めて気付かされ
今、そのバリに居ることを、本当に幸せに感じる。

この日は、ウブドからバイクで15分ほど離れた
「シカパドゥ」という村にあるお寺の「オダラン」に行ってきた。

「オダラン」とは、バリ・ヒンドゥー寺院の創設を記念した祭礼の事で
バリの暦(ウク暦)に従い、1年(210日)に1度行われる。
バリ島には、何万もの寺院があるから
毎日、必ずどこかでこの「オダラン」が行われていることになる。

夜になると
子供から大人まで、正装をした大勢の村人達が寺院に集まり
みんな揃って、お祈りを捧げる。
そして、夜も10時をまわった頃に始まるのが、神に捧げる奉納舞である。

写真は、そのうちの1つ「バロンダンス」と呼ばれる芸能の1シーン。
複数の女性が、捧げ物を持って、神に感謝を捧げる踊り「ペンデット」
仮面を付けた男性が1人で踊る仮面劇「トペン」
などなど、様々な舞踊が、寺内のステージで繰り広げられる。
大人も子供も、夢中になって、食い入るようにじっと見つめている。
バロンが、観衆に向かって突進してくるシーンなどでは
子供達が慌てて逃げ出し、会場中が大騒ぎとなる。

全てが終わったのは、深夜12時近く。
最後まで、観客の数はほとんど変わらない。
もう何度も観ている内容だろうに、いったいこの好奇心はどこから来るのだろうか。

昔からの伝統が、今も変わらず受け継がれていることに
「バリ人」と「バリ・ヒンドゥー教」との結びつきを強く感じる。
その中に自分の身を置くと、不思議と心が軽くなり、とても心地が良い。

周りの雰囲気も相まって
観光用に作られた芸能とは、緊張感も面白さも全く違う。
バリの正装をすれば、よそ者であっても、快く受け入れてくれる。
その懐の深さもまた、バリの魅力の1つだろう。



バリのおかゆ

2005-03-23 14:29:44 | 食べ物

今居るバンガローは、部屋に簡易キッチンを作ってもらったので
通常ならスタッフが作ってくれる朝食を、あえて、はずしてもらっている。
その為、自分で作るか、何処かで買ってこないと、朝食は抜きになってしまう。 

毎日、朝から料理をする「気合い」は、とっくに消え去り
早起きをした朝は、パサール・パギ(朝市)に出掛けて、朝食を調達してくる。
いつも買うのが、バリのおかゆ「ブブル・カチャン・ヒジョウ」だ。

それぞれ、インドネシア語で
「ブブル」⇒「おかゆ」、「カチャン」⇒「豆」、「ヒジョウ」⇒「緑色の」の意で
読んで時の如く「緑色の豆のおかゆ」である。

「カチャン・ヒジョウ」に、ココナッツミルク、砂糖、塩などを加えて煮込む。
写真の「ブブル」には、さらに赤米と、コンデンスミルクが加えられていて
味は、程好く甘く、1杯食べると、結構お腹いっぱいになる。

パサール・パギでは、この「ブブル・カチャン・ヒジョウ」が
1人前、Rp1,000(約12円)で買える。
これを、透明ビニール袋に入れて持ち帰り、部屋でお椀に移し変えて食べる。
とっても安上がりで、しかも美味しい、朝食のメニューだ。



祭りだ~っ!!

2005-03-20 21:11:26 | 文化・芸能

「いったい、今度は何のお祭りなの?」

最近、お祭りネタが続いていただけに
写真だけ見れば、どうみてもこれからワクワクするお祭りが始まりそうである。
集結した男衆の表情にも「いっちょ、やったるかぁ!!」という気合が伺える。
そして、ミコシの周りにはたくさんの人だかり。
辺りがざわつき始め、さぁ、いよいよ始まるぞ~!!

でも、実はコレ、バリの「お葬式」なんですよ~!!
昨年10月22日付の記事にも紹介したから、すぐ分かった人もいたかな?
2回も同じネタを載せて、ついにネタ切れかと思われそうだが、そうでは無い。
たまたまウブドのメイン通りで、自身2度目のお葬式に遭遇し
こんな興味深いテーマを、1度で終わらせてはもったいないと思ったからだ。

「人がひとり死んだのですよ!!
なのに、あなたたちの、この騒ぎようは、いったい何なんですか!?」
普通だったら、こんなお叱りが飛んで来そうなものだが
ここは、お祭りの島「バリ」 人が死んでもお祭りである。

遺族を含め、誰一人悲しい顔などしていない。
ミコシを担いだ男衆は、甲高い雄叫びを上げながら、火葬広場を目指す。
後には見物客の長い行列が続き、ウブドのメイン通りは大賑わい。
広場には、たくさんの屋台が現れて、ちゃっかり便乗商売をしている。

最後は、牛の形をした棺に死者が納められ、火葬して終わり。
燃え上がる炎を見上げる人々の顔は、みんなにこやかだ。

バリ島にお祭りは数あれど
その中でも、この「葬式」が最も魅力的な儀式ではないだろうか。
2度目の体験をして、心高ぶる★Konchan★(作者)であった・・。



ラワール&サテ

2005-03-20 21:09:30 | 食べ物

バリ島を代表する料理「ラワール」と「サテ」
ティンクリックの先生の家で、この伝統料理を頂く機会に恵まれた。

日本のお盆にあたる「ガルンガン」や「クニンガン」の時と
家庭内のお祝い事の際に作られることが多い。

写真右上の「ラワール」は
豚肉・スパイス・ココナッツ・野菜を混ぜて蒸したもの。
ココナッツの風味が、とてもバリっぽい。
味は少し辛め。

次いで、写真左上が「サテ」
豚肉・スパイス・ココナッツを混ぜ、串に巻きつけて焼いたもの。
香ばしい香りがして味が濃く、ご飯がすすむ。

バリ人がこよなく愛する、とても有名な2品だ。
家庭によっては、ラワールに「生き血」を入れて赤い色をしていたり
豚肉ではなく、鶏肉を使ったりと、バリエーションは豊富。
それぞれに、家庭の味というものがあるようだ。

頂いた「ラワール」と「サテ」は、とても美味しかった。
お店で出て来るのはイマイチだったりするのだが、先生の家のそれは絶品!!
聞けば、イブ(母)ではなく、バパ(父)が全て作ったというから驚きだ。
調子にのっておかわりをし、お腹いっぱい頂いてしまった。

「ガルンガン」や「クニンガン」が近づくと
部屋のテラスに、どこからともなく豚の鳴き声が聞こえて来る。
それは、「ラワール」、「サテ」にされる前の、彼らの切ない叫び声だ。