hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『傷だらけの男たち』(原題:『傷城』):劇場鑑賞(2007.07.08)

2007-07-21 00:05:21 | 香港・中国映画のレビュー

『傷だらけの男たち』
(2006香港、2007.07.07日本公開)

日本公式サイト:
http://drywhisky.com/index.html

傷だらけの男たち - goo 映画


トニー・レオン
金城武という、立っているだけで映画になってしまう二人の共演映画です。
しかも、監督は『インファナル・アフェア』『デイジー』アンドリュー・ラウ監督
スタイリッシュなアクションと、独特の映像美、凝ったストーリーが楽しめました。
冒頭の車の尾行シーンは圧巻で、むちゃむちゃ、カッコよかったです。
ここだけで、1000円分くらいの価値があったかも。
ただ、期待よりは、少し物足りない映画でした。
すでに、ディカプリオ主演で、アメリカでのリメイクが決まっているそうです。

なんと、7月19日には、トニー・レオンが東京・みゆき座で舞台挨拶をしたそうです。

チケットぴあより
トニー・レオン、本当の故郷は返還前の香港。悲痛な想いを語る
http://www.pia.co.jp/news/hot/20070720_drywhisky_repo.html

やはり、香港人にとって、中国への返還は劇的な変化をもたらしているんですね。
香港映画界も、変わらざるを得ず、再生を模索している状況なんでしょう。

この映画は、男たちの傷を描いていますが、その向こうにそんな「香港」への思いが見える映画です。

舞台は、2003年。
香港という街そのものが、SARSの流行と、名優レスリー・チャンの自殺、
女優アニタ・ムイの急死という、大きな傷を負った年。
だから、原題は『傷城』
傷ついた街で、傷ついた男たちが、一人は傷を癒しきれず、もう一人は再生していくという話なのです。

トニー・レオンは、エリート刑事役。
金持ちの娘と結婚し、幸せな新婚生活を送っているように見えたのですが、
実は、大きな傷を負った男でした。
優しい表の顔と、奥に秘めた冷徹な裏の顔に、ぞくッとしました。
でもね、私、めがね姿のトニーが、どうしても石坂浩二に見えちゃったんですよね~。
↓似てません?
 傷だらけの男たち

香港映画通の方のレビューを読むと、トニーは、やっぱり、ちょっと落ちぶれた役のほうが似合うそうです。
今回は無精ひげが無く、寂しく感じるのかもしれません。
でも、奥様役、シュー・ジンレイとの新婚生活は、うらやましいくらいのラブラブぶりでした。
シュー・ジンレイは、知性的な美しさのある女優さんでした。
北京出身で、中国映画界では監督業にも進出しているそうです。
傷だらけの男たち


金城武は、恋人の死後、刑事をやめ、アル中に落ちぶれてしまった探偵の役です。
恋人が死んじゃうシーンは、とてもつらそうで、胸が苦しくなりました。
でもね~、アル中男には見えなくて。
アル中って、もっともっと、落ちぶれて見えるのに。
で、ず~っと酔っ払ってるものなのに、金城君はカッコよすぎて、違和感が・・・。
カッコイイから、いいんですけどね。
傷だらけの男たち

金城君にとっては、救いの天使となる女性は、スー・チーという、台湾出身の女優です。
底抜けの明るさが愛らしくて、存在感があるな~と思っていたら、
やはり、香港・台湾のトップ女優なんだそうです。
傷だらけの男たち


決して、ダメな映画ではなく、楽しめたのですが、、
男のアクションノワールとしては『インファナル・アフェア』のほうが良くできているし、
メロな部分も、韓国映画『デイジー』にはかなわない感じで、中途半端な印象でした。
アンドリュー・ラウ監督って、メロな脚本を書くのは苦手なのかもしれません。
『インファナル・アフェア』も、女性はほとんど出てきませんものね。

アクションのカッコよさや、トニー金城君は、存分に楽しめますので、
過渡の期待をせず、見に行ってみてください。

あ、そうそう。
エンディング曲は、浜崎あゆみの歌です。
パンフレットでは、浜崎あゆみがオファーを受けたと書かれていますが、
この映画はエイベックスが投資しているので、その絡みもあったのでしょうか。
香港映画に、いきなり浜崎あゆみの日本語の曲は、なじみづらかったです。
最近は、韓国映画と香港映画しか見ていないからかもしれません。
香港版では、同じ曲を、香港の歌手がカバーして歌っているそうです。

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6 コメント

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TB&コメントありがとうございます。 (rabiovsky)
2007-07-21 16:41:07
私もあの冒頭の尾行シーンは大好きです。あそことシュー・ジンレイだけ
で満足しそうになりましたが全般的には乗り切れない映画でした。

トニー・レオンが石坂浩二に見えたのは髪型とメガネがかなり誘導して
いるように思いますよ。役柄もあるのかな・・・。
トニー・レオンは隙がなく、全てを表面に出さない役よりもいい意味で
ちょっとだけだらしない方が好きです。
シュー・ジンレイとのラブラブ生活はかなりうらやましいですね。
トニーになりたかったです(笑)

この映画、女優陣のほうが魅力的だと思いました。
それ故にもったいないな~という気持ちもあります。
香港映画のベタさや独特の乗りが少なくちょっと寂しさも感じますね。
ハリウッドを意識しすぎなのかもしれませんね。

そういえばエンディングの曲は聞いてないんですよね~。
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私もみた~。 (わんわん)
2007-07-21 17:00:46
確かにアンドリュー・ラウ監督らしい映画でした。
冒頭の、そのときには何気なく起こっている出来事が、後々の伏線になっているあたりは、「らしいな~」とおもいました。
とはいえ、「インファナル~」ほど引き込まれることもなく、淡々と過ぎていっちゃったかな。
私は、犯人がトニーだって最初のほうに明かしちゃったことから始まる展開が原因だと思うんだけど、どう思います?
こういう展開から面白くなる話もあるんだけど、今回は、そうじゃない方がよかった気がしました。

hoppenさんの言うとおり、ラウ監督は、ラブストーリーは上手じゃないかもね。
もう少し、手の込んだラウ監督らしい台本がみたかったな~。
ま、面白いほうではあったけどね。
監督は違うけど、次回の金城&トニーコンビの『赤壁』に期待だ!
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Unknown (hoppen)
2007-07-21 22:42:24
>rabiovskyさん
私は、シュー・ジンレイになりたかったです^^
確かに、香港映画独特のベタさやドロドロ感が物足りなかったのかも。
エンディング曲、私は、意地で最後まで聞きました!
浜崎あゆみをフルコーラスで聴くのは、紅白意外で初めてでした。
なんだか、少し演歌っぽくって、私的にはつらかった。
いったい、何の意地で、最後まで聞いてしまったんだろうか・・・。

>わんわんさん
そうそう、面白くなかったわけじゃないので、
rabiovskyさんのコメントと同じく、もったいない気がしますね。
『赤壁』って、ウソンも出るって噂になっていたやつかしら?
トニー・レオンが決まっていたけど、辞退して、
金城君が代わりに出ることになって、
やっぱり、トニーも出ることになった、みたいですね。
三国志だから、時代劇なの?
楽しみにしていようっと。
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パンチはないけど・・・ (リーチェン)
2007-07-23 18:02:37
それなりにツボはおさえてくれたけれど、まだコリが残る・・・って感じでしょうか(笑)

シュー・ジンレイの悲劇はかなり同情してしまいましたが、もうひとひねりできたかもしれませんね。

冷徹トニーとくたびれトニー、個人的には後者の方が好きですが、確かに石坂浩二風かも(爆)
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そうです! (わんわん)
2007-07-23 20:36:22
ウソンが出る予定になっていた『赤壁』です。
三国志ですから、時代劇ですよね~。
トニーの時代劇、私、見たことないかも。
今から楽しみです。
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Unknown (hoppen)
2007-07-24 00:04:04
>リーチェンさん
ツボはつかれましたね!
シュー・ジンレイとトニーは、かわいそうでした。
幸せそうだったのに・・・。
石坂浩二に(爆)を頂き、ありがとうございました~^^

>わんわんさん
トニーの時代劇かぁ。
想像が付きにくいけど。
『墨攻』のアンディもカッコよかったから、トニーも期待大ですね。
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