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疾風の帰り径

BROACHに存在した「疾風の通り径」を移行しました
ブログ内リンクが以前のまま、画像が移行出来てないものは、修正予定

風の高原オープン

2007-05-06 06:37:10 | 風車
 昨日5月5日こどもの日、ついに今年前半最大のイベント、布引高原のウインドファームツーリングに行ってきました。3月の記事にも書きましたが、33基の風車、総出力66MWは、国内の単独の風力発電所としては最大です。その発電所が、昨年末福島県郡山市の高原に完成し、2月から発電を開始、ゴールデンウイークにオープンしたのです。
 これまで福島には、日大工学部や、いわきフラワーセンターのチビッコ風車を入れても一桁の風力発電機しかなかったのに、突如大発電元になりました。

 布引高原は郡山市といっても西のはずれ、実際には会津地方とも言える、湖南町にあります。猪苗代湖の南西の山です。
 車バイクで行く場合、東北道の郡山インターか郡山南インターでも、磐越道の猪苗代磐梯高原インターや磐梯河東インターでも同じくらいの距離になります。関東から来る場合は白河インターで出るのが近いかも。
 私は今回郡山インターから県道6号線で三森トンネルを通るコースでアプローチしましたが、ツーリング的には猪苗代湖の東岸を南下するコースがきっと良いですね。湖南町赤津を目指します。



 湖南町に入るとこんな標識が続き、山を見上げると風車が見えてきます。青森や秋田岩手の大規模ウインドファームの周りにはこんな標識はありません。所変われば違うものです。
 赤津から道を南に折れ、集落の間を通る山道に入っていきますが、もちろん舗装されており、道は車が十分すれ違える幅があります。地図を見ると他にも入っていける林道はあるようです。赤津のカツラという巨木が近くにあり、地図にも載っていますので、これを目指してもいいでしょう。
 林の中を時々のぞく風車に目を奪われながら登っていくと10分ほどで布引高原に到着します。布引山は標高1000mほどの台地状の山で、比較的平らなので高原野菜の畑が広がり、夏には美しい田園風景が見られることが想像できます。



 ね、絵になりそうな美しい姿の木がここにも。あそこにも。
 こんな田園地帯に風車がたくさん立ってしまったわけです。

 

 高原内は、農家の皆さんに迷惑をかけないように、農道の入り口は仮封鎖されており、一般車は入れないようになっていました。また一般車用の周遊ルートは一方通行でぐるりと回れるようになっていて、駐車場と仮設トイレが2箇所にあって、誘導員もいます。まるで観光地。



 福島らしく、山菜やきのこの売店も出ています。



 そして周遊コースの最高地点にはこんな展望台まであるのです。すごい。



 近隣のおじいちゃんおばあちゃんが、えっちらおっちら登っていました。私も一緒にえっちらおっちら、どっこいしょ。
 360度の絶景、のはず。

 

 33基全ての風車がここから見られます。右上の写真は南側の那須連峰。東西の風景も綺麗です。左上が西の会津側、下は東の郡山側です。この日は微風、それでも一回転7秒くらいでゆっくり滑らかに回っていました。くるくるくるくる。
 四面に綺麗な木製のベンチも配置されています。ここでお弁当をひろげたいものです。



 この日は晴れていたのですが北の磐梯山方面は残念ながら雲の中、こんな風に猪苗代湖越しの名峰が見えるはずなのでした。また来ます。



 結局、周遊コースを三周しました。一般に大規模ウインドファームは尾根に並んでいることが多いのですが、ここは全く違います。面状に配置されています、それも出来るだけ農業の邪魔にならないように。



 

 これまで見てきた風車と較べるとここの風車、ブレードの先がなぜかちょっと曲げてあります、それも風が来る方向に、どうしてでしょう。また発電機のケースが箱型ではなく、長い卵形、そしてブレードの根元の面積が広くなっているのですが、風を受ける向きではありません。いわゆる流線型、流面体設計。ジムニーとTTの違いでしょうか。風切り音が低い気もします。
 この辺はこれから研究しないと。

 下山のときも対向車が来るは来るは。花見山ほどではありませんが、本当に観光地化しています。花見山でもここでも、行政関係者と見られる方が、アンケート用紙をテーブルの上に並べて、観光客の意見を求めています。福島は前向きです。他県の関係者も見習ってほしいものです。

磐梯おろし

2007-04-28 09:16:41 | 風車
 今日は松坂と松井が対戦しています。午後は岩隈の登板、スワローズはナイターでジャイアンツ戦。テレビの前から離れられません。
 遠野の山で雪かきしてから、腰が痛いのでじっとしています。

 ところで郡山の布引高原に国内最大級のウィンドファームが出来ると聞き、まず去年の4月に探しに行きました。猪苗代湖の南西あたりから南に登っていきます。



 通行止めでは入れません。
 同じく昨年5月に裏磐梯ツーリングに行ったときも、帰りにちょっと寄ってみました。



 山の上でクレーンが風車を吊り上げているところは見えるのですが、やはり通行止め。
 そのあとはぐっと我慢の日々でした。

 ついに明日その発電所がオープンします。
 郡山布引「風の高原」です。
 1基2メガワットの大風車が33基ですよ。どんな風景になるのでしょう。一説によると、美瑛に匹敵する田園風景だったそうな。名物は布引大根とか。高原には民家はなく、麓から登って耕作するとのこと。冬は磐梯おろしが吹き荒れるそうです。地元の人には大迷惑な風車かもしれませんね。

http://www.city.koriyama.fukushima.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1175475431444&SiteID=0

 明日29日朝10時からオープニングセレモニーがあり、先着200人に郷土料理が振舞われるそうです。行きたいけど、明日はまたユアスタで仕事。
 もし行けた方いましたら、情報コメントください。よろしくお願いします。1日、もし天気が良くなりそうであれば、いきたいと考えています。

 その後、松坂も岩隈も不調で試合も面白くなかったので、通販で取り寄せてほっぽってあった、フォグランプと専用ステーを、ジムニーに取り付けました。どうでしょう。





釜石広域ウィンドファーム

2007-04-25 06:43:10 | 風車
 昨日は、イーグルスは勝ちましたが、スワローズはタイガースに逆転サヨナラ負け、もう少しだったのに。

 今週はなぜか火水が休み、早めのゴールデンウイークです。天気が良いのは火曜日だけのようなので、2年前にトライして半分しか見られなかった、釜石広域ウィンドファームに再チャレンジしました。今回はジムニーで登るので、どんな道でも大丈夫なはず。

 まずは東北道を激走して、道の駅遠野風の丘へ。今日も元気に一枚ばねの風力発電機ウィンドセブンが回っているはずでしたが、ほぼ無風。ゆっくり動いていました。この時期まだ遠野では桜の蕾は開いていません。



 ここから国道340号へ向かい、河童淵のそばを通って、貞任牧場へ向かうはずが、一本早く曲がってしまい、方向違いの遠野釜石線に入ってしまいました。気が付いたら笛吹峠。ここから北のほうへ向かう道があるのですが、こんな林道。でもジムニーなら大丈夫。



 ジムニーでも、はまるとやばそうなギャップを乗り越えた先には、こんな絶景が。

 

 釜石広域ウィンドファームには、全部で43基の風車があるのですが、遠野側(実際には遠野・釜石両市)の西サイトに21基、釜石側(実際には遠野・釜石・大槌町)の東サイトに22基と少し離れて設置されています。この写真は、その西サイトの風車群と、名峰早池峰山が並んで見られるポイントです。走ってみるものです。
 その後、西サイトには前回行ったので、東サイトに行くべく、貞任牧場内を走らせていただいて、アプローチしますが、なかなか近づきません。



 西サイト側から見る東サイトはこんな感じ。右側の尾根に小さく見えるのが東サイトの風車です。早く行きたい。
 一度はブルドーザーとすれ違います。ちょっといやな予感。そう、牧場内にはまだ雪が残っているポイントがあるのです。ジムニーはもちろん四駆ですが、3月に入手したため、夏タイヤなんです。時々残雪の上を走ります。
 そしてちょっと長めの残雪の上でついにスタック。



 スコップも持っていなかったし、落ちている木の枝を拾って雪をかいて脱出するのに2-30分かかってしまいました。しかもなんとその先で道は行き止まり、牧場のど真ん中で途方にくれるジムニー。でもここからも西サイトの風車は見えます。



 来た道を戻るとまたさっきの残雪。気合を入れて勢いで乗り越えました。しょうがないので前に来た西サイトに向かいます。ここには遠野から延びている舗装道路があり、駄目元でこの道を遠野と反対に走ると、新山高原という広い場所に着きました。そこが東サイトの中心でした。ここは太平洋から、早池峰山、そしてもちろん風車まで見えるすばらしい展望台です。素直に道を間違えずに来ていればTTでも来ることが出来たはず。とほほ。


 

 360度の大展望をのんびり味わったあと、帰りはその道を素直に下って途中で水芭蕉を鑑賞。まだ三分咲き。



 新山高原も水芭蕉も、他に観光客は誰もいませんでした。実にマイナーな観光地。
 そして、道の駅遠野風の丘にあるレストラン、その名も「風車」で暮坪そばをいただいて帰ってきました。予定では帰りに平泉の毛越寺に行くはずですでしたが、ミスコースとスタックのせいで、先延ばしになりました。10時間450kmのツーリングでした。

風太郎

2007-04-17 07:33:02 | 風車
 仙台ハーフマラソンが近づいてきました。今年はなんと、五輪金メダリストの野口みずきが出場、すごい。
 男女が一緒に走るマラソンの場合、トップクラスの女子選手の周りを、男性ランナーがガード(風除け)するのを良く見ますが、仙台は5分差スタート、どうするのだろう。いくら男子でも野口に5分遅れでスタートして追いつくのは難しいですよね。ハーフだし。野口が好調なら最後まで男子のトップに抜かれないこともありえますね。その辺が見所。疾風の如く駆けぬけて欲しいものです。

 ところで青森から山形にかけて風力発電所が多いことは以前から書いていますが、八戸のイオン下田ショッピングセンターにはなんと駐車場内に風車が立っています。その名も風太郎。かぜたろうですか。八戸は市役所の屋上にも小さな風車がありました。



 下北に行くときに東北道を爆走していると、突然高速脇に回っているのを見つけ驚きました。ちょうど下田百石インターのすぐそばにあり、帰りにわざわざ寄って撮った写真がこれ、買い物もさせていただきました。さすがイオングループ、懐が深い。中山ジャスコにも作って欲しいものです。よく見ると、AEONって書いてあります。
 八戸から青森に向かうJRの車窓からも見えることを、先日確認しました。進行方向右側です。

 山形庄内にある、イオン三川ショッピングセンターにもある、とのことなので今度買い物に行きたいと思います。
http://www.aeon.jp/sc/mikawa/

 電動自転車や電動バイクの充電が出来ちゃったりするとすごいんだけどなあ。


北の国から

2007-04-05 06:26:16 | 風車
 イーグルスなんと3連勝、今日勝てば5割です。相手のファイターズですが、仙台ゆかりの選手が多いですね。江尻はうちのベランダからも見える仙台二高出身、ダルビは東北高だし、今日先発予定の金村は仙台育英。みんなトレードでイーグルスに来て欲しいですね。
 一方イーグルスは、マー君が先発予定、北の国から来た怪物といわれています。出は関西ですが、駒大苫小牧をつい先日卒業。がんばって欲しいとか私が言う必要も無いでしょう、すごい結果を残しそうです。
 物理的な素質もさることながら、自分の力をプロの世界で通用させてやろうという猛烈な精神力を感じます。じっくりファームで育てられる自分の姿なんて想像すらしていない感じ。恐ろしい選手になると思います。

 北の国からといえば、五郎さ、ですね。ごろさ。
 1981年放送開始ですから、もう25年以上前。蛍が歳をとるわけです。放送当時は裏でミーハーなドラマをやっていて、最初そちらを見ていたのですが、途中から「北の国から」へ鞍替え。それ以来フリークで、82年4月のドイツ行きが決まったあと、3月の連休には札幌の友達の家に遊びに行き、富良野までドライブしました。残念ながらその日は猛吹雪で、五郎さの家まではたどり着けませんでしたが、雪子おばさんが吹き溜まりに突っ込むシーンの雰囲気を味わって来ました。
 再放送がたぶん84年ごろ、やっと普及しつつあったVHSのビデオに録画して送ってもらい、ドイツで視聴しました。空知川の河原を走る蛍が泣かせました。

 時は経ち、2006年7月、札幌出張の翌日が休みだったので、昼に仕事が終わったあと、レンタカーを駆り、まずは苫前のウインドファームへ。もちろんこっちがメインイベントでした。
 留萌から稚内に向かう国道232号線を北上すると見えてきます。たくさん風車が。わくわくわくわく。



 39基の風車が日本海を見渡す牧場の中で、ぶんぶん、うなりを上げて立ち並んでいます。牛もいます。当たり前ですが、とにかく風の強いところでした。



 その晩は、旭川に泊まってラーメンを食べ、翌日は旭山動物園ではなくまずは美瑛へ。とにかく優しい風景に癒されます。25年前は、美瑛なんて地名を知っていた旅行者はどれだけいたのでしょうか。麦秋というのでしょうか、大麦の穂が黄金色に輝いていました。。



 その後、富良野へ、25年ぶりの富良野はまるで伊豆か軽井沢のような観光地になっていましたが、とにかく北の国から巡り、してきました。



 25年前に見られたはずの五郎さの家はもうありませんが、何代目かの家がありました。
 そしてその横には、輝く、あれが、



 そうです、風力発電機。個人でも風力発電が出来ると教えてくれたのは、北の国から、でした。裸電球が灯ったときの純の笑顔は忘れられませんね。Dr.コトー診療所を見ていても思い出します。
 いつかは私も風力電力の家に住みたいものです。

 さて、今日は休みです。天気が良いので、ドライブにも行きたいし、TTのタイヤも夏用に換えたいし、午後はマー君のピッチングが見たいし、休みの日程で悩んでいるときは幸せです。

 

かざぐるま

2007-04-04 09:31:58 | 風車
 昨日は早出シフトで、5時に家を出たのに、午前中に事件が発生、緊急出動で、米山、佐沼へ、帰宅は21時過ぎでした。疲労困憊で、ブログを始めて以来、初めてお休みしました。
 暖かくなってくるのはうれしいのですが、同時にちょっとおかしな行動をする人が増えてくる季節でもありますね。秋田に出動し、散々引っ張りまわされたのも1年ぐらい前でした。
 もらい事故にも注意しましょう。

 先週末に、また慣らし運転で定義山まで走ってきました。風の強かった日で、ジムニーが横風に弱いのが実感できました。黄砂が大量に舞った日で、窓を開けてもいないのに、ハンドルの表面がさらさらしていました。



 秋田の事件を思い出したからというわけではないのですが、新本堂の手前に、このようにかざぐるまが、お供えしてあります。かざぐるまは、水子や、幼くして亡くなった子供の霊を慰める象徴なのでしょうか。

 昨年行った、恐山にもこんな一角がありました。池の右の片隅に、赤ん坊の眠っている顔が、見えるような…………あっ声も……おぎゃあおぎゃあ…………



なんてことはありませんね。
 かざぐるまには、子供をひきつける魅力があるということでしょうね。
 いい年をして風車が好きなおじさんは、やはり子供っぽいのでしょうね。

 というわけで、我が家のもうひとつのコレクション。かざぐるまをベランダに並べてみました。気が短いので、物のレイアウトは苦手です。



 木製の大小の風車は、庄内町立川のウインドーム(風力発電の博物館)の売店で販売されているもの、派手なでかいのは、遠野の道の駅風の丘でおじさんが売ってる手作りかざぐるま、右の方の和風のかざぐるま2個は、長野善光寺の参道の売店で購入、下のほうにあるちっちゃな銀色のやつは、車のボンネットに貼ると走ったときに風力で光るライト、愁眉は中央にある白い風車で、その名も「MYKONOS」、なんと下に太陽電池が並んでいて、光が当たると発電されて風車がモーターで回る、という本末転倒なインテリアグッズ。左の方の切れちゃってるかざぐるまは、定義山の土産物屋の片隅でほこりをかぶっていた、開運招福かざぐるま。あとはガーデニングショップ等で売ってるものです。
  毎日こいつらがベランダでせっせと回っていますが、まったく電力は生み出せません。

 イーグルスは連勝しましたが、スワローズは開幕4連敗、心配。


国内最大のウインドファームはどこ?

2007-03-27 07:07:32 | 風車
 日本で、一番大きなウインドファーム(風力発電所のかたまり)はどこでしょうか。
 これは、白鳥の群れのように美しい、下北岩屋の風車群です。



 総出力、風車の数はインターネットで調べられるのですが、実際の発電量はなかなかわかりません。私としては、風車の数が結構大事なのですが、まあとりあえず、風車数・総出力で比較してみます。
 以下は、総出力40メガワット(4万キロワット)以上のウインドファームです。

     風車数   総出力(MW)
苫前    39     51
岩屋    56     80
六ヶ所   57     86    うち六ヶ所村風力開発(35基、53MW)
釜石広域 43     43
郡山布引 33     66

 と言うことで、六ヶ所村ということになるのですが、苫前と六ヶ所は二つ、岩屋は三つの会社が並んで発電所を運営していまして、ひとつの発電所ということになると、郡山布引になります。

 しかし一方、この六ヶ所村風力開発の増設を含め、各地で風力発電所が、文字通りにょきにょきと立ち上がっており、建設中か建設予定を含めると、ざっと調べた結果は以下のようになります。

     風車数   総出力(MW)
宗谷    57     57
苫前    39     51
岩屋    56     80
六ヶ所   77    116   うち、六ヶ所村風力開発が、55基・83MW
野辺地   25    50
釜石広域 43     43
郡山布引 33     66
新出雲   26    78

 やはり六ヶ所村が最大のウインドファームということになりそうです。野辺地もすぐ隣ですし東通村や泊村にもたくさん立っていますから、下北半島が風車のメッカということになりますね。本来日本海側に集中している風力発電所ですが、下北半島には、地形その他有利な条件がそろっているのでしょうね。
 これが六ヶ所村の風車群です。ご存知のとおり、当地には原子力関連施設も多く、テロ対策のためか、なかなか風車にも近づくことが出来ません。





 今後の注目は、福島県郡山市といっても猪苗代湖の南西になりますが、仙台から日帰りで行ける布引高原に33基の風車が完成、稼動を開始し、4月下旬からサイトが一般公開されることと、島根県出雲市になんと国内最大級3メガワットの風車が26基も建設されることです。出雲や稚内にもぜひお参りしたいものです。

 これは郡山布引高原風力発電所の発表写真です。早く行きたい!!

 

 ちなみに 宮城県女川原発の定格出力は1号機が524MW、2・3号機が825MWです。パワフルですね。年中稼動停止している点でも、風車以上です。


ごらんあれが龍飛岬

2007-03-24 06:57:06 | 風車
 仙台育英あっさり敗退、残念です。選手たちはもっと残念でしょう。

 展望台が大好きな私は、灯台がある岬もお気に入り、さらに風車まである岬はそうありません。
 そんな竜飛崎には風力発電機が10基ほどあります。竜飛ウインドパークです。複雑な地形に複数の風車を配置したときの空気の乱れや、システム対応を実際に把握するために東北電力が1992年に建設した集合型ウインドファームのさきがけです。





 写真は2005年夏の竜飛崎です。中央左の白い建物が灯台です。写真でもわかりますが、右側の風車のブレード(羽)が1枚ありません。風車もかなり小ぶり、古いんですね。ウインドファームの老朽化が進んでいるわけです。10基あっても最新の風車の1-2基程度の出力。
 それでついに今週、発電所の廃止、風車の廃棄が決定しました。くりでんと同じ今月一杯で発電機は停まります。約15年、意外と短い寿命のようにも感じられますが、それだけ技術が進歩しているということでしょう。
 外ヶ浜町では、観光資源としての価値も高く評価しており、土地・設備を購入し、現在の変電設備を使って、新しい風車を立てる方向で検討しているようです。出来るものなら羽の1枚だけでもいただきたいものです。

 竜飛の観光資源といえば、もうひとつこれですね。



 ジムニーだったら登れるでしょうか?

 小泊から竜飛に抜ける峠道、竜泊ラインはすばらしいドライブスポットです。



 ここもBMIさんのHPに美しい動画がありますのでご覧ください。


風の丘 その2

2007-03-23 06:36:59 | 風車
 新潟県には小規模な風力発電所がたくさんあるようです。ある方のホームページ上の情報によると、9ヶ所合計で14基です。多いところでも1ヶ所に4基。数が少ないということで、積極的にお参りはしていませんが、昨年風の盆を見に行く途中に何ヶ所か参拝しました。



 これはに柏崎市米山にある、風の丘風力発電所です。50mほどの小ぶりな風車。愛称は「ぶんぶんカゼラ」、これでも200世帯分発電しています。
 北陸道だとちょうど米山ICのそば、信越線だと青海川駅のそばにあります。
 ごらんのように日本海を180度見渡せる丘の上にひとりで立っています。
 皮肉なことに上手には、柏崎刈羽原子力発電所を見ることも出来ます。

 新潟には、紫雲寺というところの砂浜沿いに4基並んだ風車があるようですので、暖かくなったら、ぜひお参りしたいと思います。地図を眺めていたら、新潟に風車が少ないのは、佐渡が風を弱めているのかもしれないと思えてきました。

 

風の谷

2007-03-22 05:33:41 | 風車
 風の谷といえば、ナウシカですね、怖い映像でした。宮崎監督なら風力について、つながりがありそうなので、インターネット検索していたら、やはり風の谷のナウシカのなかで、風力で水をくみ上げる取り組みをしているとのこと、早速、我が膨大なビデオライブラリーを探しましたが、ナウシカは見つかりませんでした。見そうも無い映画とかたくさんあるんですけどね。
 ナウシカって「風使い」なんですか? 知ったかぶりしないでDVD買って見直します。見たらまた続報。

 ちなみに福島の天栄村に風力発電所があるのですが、どうもナウシカに触発されたらしいのです。これも今度見に行ってから報告します。

 この作品はスタジオジブリの作品ではないらしいのですが、スタジオジブリの「ジブリ」、これが風の名前なんです。どうもギブリを読み間違えたのではとも言われているようですが、このギブリ、サハラ砂漠から地中海に吹いてくる乾いた熱風のことを言うそうで、どんどん私の世界に入って来ます。

 まずマセラッティギブリ、イタリアンスポーツカーの名前になっています。



 イタリアの気象予報士は、今日も南からギブリが吹いて暑く乾燥した一日になります、布団干しには最適、なあんて話したりするのでしょうか。
 それから飛行機の名前にもあるようですね、宮崎監督はこの双発爆撃機が好きだったようです。写真はドイツ軍モデル。紅の豚の飛行機かな?



 1930年代のものですが、なんと信頼性を高めるために、固定脚だそうです。先見の明がありますね。

 ギブリはアフリカに語源がある言葉のようですが、イタリア語に訳すと、シロッコです。あのフォルクスワーゲンのシロッコですね。カッコ良かった。小さめの車好きの私にとっては名車です。ゴルフベースのスポーティカーという意味では、TTの遠縁の祖先とも言えるかも。ゴルフもパサートも、風の名前ですが、これもまた別に記事にします。
 
 

 シロッコファンというタイプのファン(送風機)があります。どういう場所に使われるかはよくわかりませんが、水車の形をしたファンで、普通のファンとは異なり回転軸の垂直方向にエアを移動するものですね。普通のファンより静かそうな気はしますが、なぜこれをシロッコファンと呼ぶかは謎です。今たたいているノートパソコンに使われてそうな気がしてきました。

 トトロの森のモデルになった、埼玉の狭山丘陵には、オオタカが棲んでいるそうですが、希少種も含む鳥類が風車にぶつかって死ぬ事故も報告されています。なんとかこれを防ぐ手段を開発して欲しいものです。

 と言う訳で、今朝は、風の話はまだまだ拡がりそうだと言う、実験的な試みでした。
 スタジオジブリ作品における風車の使われ方と、シロッコファンの使用例について、詳しい方はぜひコメントお願いします。


赤い風車

2007-03-21 14:56:18 | 風車
 フランス語で風車のことをなんと言うかご存知ですか?
 パリに行ったことがある方はわかりますね、ムーランmoulinです。そう、ムーランルージュのムーラン、英語だとmillにあたります。
 特別大公開、蔵出しの写真をお見せします。



 1983年、私が20代後半の頃のパリ・モンマルトルです。なんだか森鴎外みたいになって来ましたね。舞姫は出てきませんが。
 パリには、Video Franceと言うお得意さんの大プロダクション会社があり、よくドイツから出張していました。この会社は当時(たぶん今でも)ルマン24やツールドフランスの制作を一手に引き受けていました。そこで一仕事したあと街をぶらぶらした時の、うら若き日のこばひろです。サンヨーのトレンチコートを着ていますので、早春でしょうか。今より20kg近く軽かったと思われます。トレンチコートもこの数年後、ロンドンで冬のセールの時、アクアスキュータムに格上げされました。
 結局ムーランルージュには入れず仕舞いでしたが、リドとパラディラタンには入ったことがあります。我が家のベランダの、お客様用喫煙コーナーには、リドでいただいたシルクハット型灰皿が常備されています。
 
 ドイツにいた8年間に1000日ほど出張しました。行った国は北はアイスランドから南はイスラエルまで、西はポルトガルから東はルーマニア・トルコまで、西ドイツを含めて27ヶ国、チェコスロバキアやユーゴスラビアはその後分裂したので、今の国の数で言うと、30ヶ国訪問したことになります。
 風ネタもそのうち尽きるので、ヨーロッパの車ネタ、峠道・ツーリング、キャンプ、汽車旅等々書きこみたいと思っています。
 と書きつつも、さらに探すとありました、ありました。それもヨーロッパの風車ネタ。



 これは、今より15kgは軽かった、たぶん1986年、夏休みに行った、ギリシャ・ロードス島の風車です。港の防波堤の上にあったと思います。この形状だと、風向によって向きが変わらないので、効率悪いですね。オランダの風車もそうですね、考えてみると。


風の丘

2007-03-18 07:41:04 | 風車
 民話のふるさと、遠野にも大規模なウインドファームがあります。
 仙台から遠野に行く場合、東北道花巻JCTから釜石自動車道経由で行くか、ちょっと節約して水沢で降りて、えさし藤原の郷のそばを通って行くかでしょうが、いずれにしても遠野の市街に入る直前に、道の駅があります。
 その名も「風の丘」。
 宮沢賢治の「風の又三郎」の舞台は遠野でないかもしれませんが、岩手の山には、風神ではなく、風の精が棲んでいるのです。
 私が行ったときには、なぜか道の駅でかぼちゃの品評会をやっていました。かぼちゃと言えば、ハロウィン、こちらも精霊にまつわるお祭りですが、関係があるのでしょうか。



 この風の丘にはこんなかわいい風力発電機が2基あり、道の駅の電力を一部まかなっています。それも世にも不思議な一枚羽風車。1基で2世帯分の発電量だそうです。



 遠野に行く際はぜひ寄って、一枚羽の風力発電機がどんな風に回るのか、ご覧になってください。
 そして、この道の駅から東に聳え立つ山の上に目を凝らすと、あるあるあるある、風力発電機が並んでします。道の駅の観光案内嬢も、ちゃんとウインドファームまでの道を教えてくれますよ。
 観光客の集まる名所を横目に山に登っていくとありましたありました。こんな感じ。



 正式には、釜石広域ウインドファームといって、釜石、遠野、大槌にまたがる山の上に100m級の風力発電機が43基もある、超大規模風力発電所。43メガワット、3万世帯分の電力を供給しています、すごいですねえ。この時は台風で道路が通行止めになり、釜石側の風車の下まではいけませんでした。今年は必ずワイルドウインドで再挑戦します。釜石の方は牧場の中に立っているようで、ホルスタインと一緒の写真も撮れそうです。
 北海道や下北のウインドファームでは電柱と電線が目立ちましたが、ここの電線は景観に配慮してほとんど地中埋設だそうです。写真を撮るのにも良い所です。他の写真はアルバムの方で見てください。
 
 道の駅、遠野風の丘では、地元のおじさんが手作りのペットボトル製かざぐるまを販売していました。500円だったかな。本当に良く回ります。早速いただいたかざぐるま、こんな感じで我が家のベランダで回っています。



 残念ながら、まったく発電はしていませんが、鳥よけにはなっているかもしれません。


風神さま

2007-03-15 18:23:27 | 風車
 風邪が流行っています。うがい手洗いを励行しましょう。 お年寄りのためというわけではないのですが、フォントを1ステップ大きくしてみます。
 子供の頃、結構視聴率を稼いでいた、プロレス中継。試合の合間になぜかリングに掃除機が登場!! その名も「風神」



恐れ多くも神様の名前を掃除機ごときにつけるなんて。 電機メーカーがスポンサーだったのでしょう。
 写真のレリーフは庄内町立川のウインドーム立川と言う名の風博物館入り口に飾られているものです。
 2005年の暮れに羽越本線の特急「いなほ14号」が脱線転覆した第2最上川橋梁は、同じ最上川の北西約10kmの下流にあたります。
 立川では、過去長きに渡って風との戦いがあったあと、現在は大小11基の風力発電機が働いており、その発電量は町の消費量の57%だそうです。その内7人(?)の風神さまたちは、珍しく平地それも、最上川に近い田んぼの中に凛々しく立ち並んでいるのです。まさに、神様です。 
 立川の地には春から秋にかけては、「清川だし」と呼ばれる東南東の強風、冬は北西の季節風が吹き荒れ、まさに風神さまの世界と言えます。


風車巡礼

2007-03-12 08:27:14 | 風車
 昨日の記事に、風車に逢うまでを書きましたが、東北をツーリングしている方はすぐ気づかれるように、青森、秋田、山形、岩手、福島には、各所に風力発電所、ウインドファームがあります。残念ながら我が宮城には無いのですが、05年7月の岩城と仁賀保での感動を胸に、巡礼の旅が始まりました。
 まずは、05年9月に青森六ヶ所・竜飛崎、秋田能代・西目、10月には岩手遠野、山形立川の各発電所にお参りしました。
 そして06年、5月に福島郡山、8月にはなんと出張のついでに北海道留萌・苫前、そして山形酒田、再び仁賀保、9月には、二度遠征して新潟柏崎・上越、石川七尾、青森の横浜・岩屋・東通小田野沢・八戸のウインドファームに参拝しました。
 07年は1月に岩手葛巻を責めましたが、やはり参道の積雪で断念しました。オフロード車が欲しいと思った瞬間でした。



 これはコスモスの季節の立川ウインドファームです。
 それぞれの詳細は追って報告したいと思います。


風車に遭うまで

2007-03-11 05:50:48 | 風車
 関東に住んでいた頃は、峠道や、高原道路を求めてよく信州方面へ遠征をしていました。これは主に1980年前後と90年代です。
 80年代はドイツに長く住んでいたのですが、そのときはたまにアルプスやチロルの峠を攻めていましたし、ピレネー山脈も一度遠征しました。

  ※ これはツインリンクもてぎのバルーンフェスティバル1999
 21世紀になり仙台に移り住んで、いろいろ研究したところ、付近の舗装道路で一番高みに行けるのは鳥海山ではないかと言うことで、何度か走りに行きました。平日なら昼間でもほとんど対向車にも先行車にも会わずに、ヒルクライムが楽しめます。
 それで2004年夏に、買い換えた今の車の慣らしに鳥海山に行った時、北の鳥海高原方面で道に迷って(マラソンをやっていて迂回させられた)うろうろしていた時に、なにやら山の上に見えたのです。大きな扇風機がたくさん。なんだろう。
 その日は早く帰ってベガルタの試合をテレビで見たくて、そのまま帰ってきたのですが、頭の隅に引っかかっていたのでした。ずっと。

 次の年05年の夏になって、封印は解かれました。たまたま手元にあった、まっぷるマガジン「ベストドライブ東北2004-5」の中の、東北の道-春と言うページにその写真はありました。西田幹夫さんという方が2002年に東北地方道路写真コンテストで入賞した作品「風車の道」(秋田県仁賀保町)です。快晴の空の下、雪を頂く鳥海山をバックにたくさんの風車が回っています。ここに行きたいと思いました。
 初めて風車のそばまで行ったのは秋田県岩城町の道の駅にある風車です。秋田方面から日本海東北道を来ると、終点の岩城ICから7号線に出てきたところにあります。一基だけ、海水浴場のそばで健気に回っていました。羽越本線からも見えるはず。75m級750kW。左の写真です。
  
 ここから鳥海山に向かって南下すると、そこかしこに風車が見えます。風車銀座とは言えませんが、風車国分町と言った賑わいです。
 その日撮った写真のデータによると、10:07に岩城道の駅、11:16に現地になってますので、一気に行ったのでしょう、仁賀保高原、高原に上がる最後の交差点を曲がり、最初に大きな羽が見えたときは感動しました。そしてカーブを曲がるたびにどんどん近づいていくまで、どきどきどきどき。しびれました。すぐそばに来て、こんな美しくシンプルで力強い機械があるだろうかと思ったのでした。

 ここには、100m級1650kWが14基、それも牧場や湖の間を縫って走るゆるやかなワインディングロードの両側に美しく点在しています。その後数多くの風力発電所を見学しましたが、鳥海山や日本海が手に取るように見渡せ、ついでに隣の西目ウインドファームまで見える、こんなに絵になるところには行ったことがまだありません。初めての風車見学で、この仁賀保ウインドファームに出会ったことが、その後のツーリング人生に大きな影響を与えたのでした。



 この美しいワインディングロードを、バイク車載カメラで動画撮影した見事な映像が[Life with BMW] にありますのでごらんになってください。BMIさん勝手にリンクしちゃいました、ごめんなさい。
 そうそう大事なことを、この仁賀保高原には定点カメラがあります。
 天気が良ければ、このサイトで風車と鳥海山を見ることが出来ます。