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疾風の帰り径

BROACHに存在した「疾風の通り径」を移行しました
ブログ内リンクが以前のまま、画像が移行出来てないものは、修正予定

カメラの撮像素子って

2008-01-22 08:59:01 | Camera
 デジカメが生まれる前、フィルムカメラの時代(今でも続いていますが)はフィルムの大きさにいろいろ種類がありました。一般的には35mm、小さいほうはハーフとか、110とか、大きいほうは6x6とか6x9とか。
 このサイズの差、使用するフィルムの違いでカメラの種類が分類できたわけです。

 135(この3桁の数字はたぶんコダックの分類番号です)とも呼ばれる35mmフィルムは元々映画用のフィルムをライカの創始者が流用したものですが、画面サイズは36x24mmです。ハーフだと24x16mmになります、アスペクトレシオは3:2。6x6や6x9は、まんまcm表示ですね。メートル法の表示です。

 一方、CCD等の個体撮像素子が生まれる前、1984年頃までは、放送用、業務用(当時は民生用はありませんね、ほとんど)のビデオカメラには撮像管と呼ばれる真空管が使用されていました。
 これも歴史は長いのですが、1980年ごろだと、テレビ局のスタジオ制作用の最高級のカメラはインチクオーターと呼ばれる1インチ1/4の撮像管、中継用のカメラには1インチ、肩に担ぐ取材用のENGカメラや監視用の防犯カメラ等には主に、2/3インチ、稀に1/2インチの撮像管が使われていました。このヤードポンド法表記の寸法は、真空管である撮像管の直径を表しています。複雑です。
 撮像サイズは、アスペクトレシオ4:3の長方形であるのは共通ですが、構造上どうしても撮像管の直径よりは対角線の長さが短くなってしまうのです。
 例えば2/3インチ撮像管の直径は約17mmですが、実際の画面サイズは8.8x6.6mmで対角線は11mmです。
 つまりカメラの種類を分類する撮像管サイズの数字が画面サイズを直接表現していないわけです。

 ビデオカメラ(民生用ができる前まで)は基本的にレンズが交換式で、異なるメーカー間でもレンズが交換できたため、撮像管サイズの違い(=画面サイズの違い)で分類したわけです。しかしインチ表示で、しかも分数。なんて複雑なんでしょう。

 それでCCD等の個体撮像素子を開発するときに撮像管に取って代わるために、この撮像管サイズ分類法に縛られてしまったのですね。だから今でもCCDメーカーはそれを引きずっていて、デジカメの撮像素子はこのインチ分数表記です。

 ユーザーにとっては全くわかりにくいシステムです。お持ちのカメラの取説かカタログを見てみてください。

 私のカメラだとCaplioGX-100が、1/1.75型、Leica D-Lux3が1/1.65型です。大きさが想像できません。
 ズーム比が高いコンパクトカメラだと、PowerShot TX1で1/2.5型ですね、5.7x4.3mm。慣れない人だとどれが一番大きいかも判断が難しいと思います。

 人のホームページに良い図があったので無断借用



 最近のデジカメだとアスペクトレシオも、カメラによって3:2、4:3、16:9とさまざまなのでさらに種類が増えてしまっています。

 デジタル一眼レフだと、一番一般的なのがAPS-Cサイズ。写真フィルムの最新規格であるAPSと同じなんですが、特に技術的な理由は無く、たまたまみたいです。約24x16mm。35mmのハーフとも同じくらいですね。
 そしてパナソニック、オリンパス、ライカが採用しているのがフォーサーズ、4/3ですね。APSより少し小さい。約17.3x13mm。
 さらにさらに最近になってキャノンやニコンから35mmフルサイズ、36x24mmのカメラが出てきました。

 撮像素子はある程度大きいほうが作りやすいし、感度も上がるはずです。
 一方カメラを小型化しようとすると、撮像素子は小さいほうがレンズの設計がしやすく、超広角や高ズーム比が作りやすくなります。これはフィルムでも同じですね。
 デジタル一眼の場合は多くのメーカーでフィルム時代と同じレンズマウントを使用していますから、35mmフルサイズ用のレンズを最新のAPS-Cサイズのデジカメにも装着できるのですが、撮像素子が小さいため、1.6倍の望遠になってしまいます。広角使いの人には残念ですが、スポーツカメラマンのような望遠派にはOK。

 広角レンズが好きで、古いレンズもたくさん持っている私としては、フルサイズ35mmのカメラが安くなれば言うことなしですが、今後はAPS-Cやフォーサーズが報道系取材カメラの主流になりそうですね。35mmフルサイズはちょうど6x9等の大型カメラのような存在になっていくような気がします。

 デジカメを物色するときはぜひ撮像素子のサイズにも注目してください。

クラシックカメラマン15

2008-01-20 18:47:41 | Camera
 今日もまたカメラの試し撮りに行くことにしました。

 今日のカメラは



 CanonのⅣSbというカメラです。いわゆるライカコピーで1953年ごろの製品ですから私より年上。
 LeicaのⅢcと並べてみました。右側のⅢcは1950年製。さらに年上です。



 よく似ていますが、完全コピーではありませんね。キャノンもそれなりに個性があります。

 最初の写真に映っているレンズは3本。すべてLeicaと同じスクリューマウントです。
 カメラについているのが同じくキャノンの50mmF1.8



 左下がロシア製のジュピター35mmF2.8です。
 変わったレンズで、後群がマウント面よりこんなに後ろに飛び出しています。



 もう一本はコシナ製、フォクトレンダーブランドのUltron28mmF1.9、カメラの上に乗っているのはアベノン製の広角用ファインダーです。

 バルナックライカと同じように、このカメラもフィルは下面から装填します。



 ライカが最初に設計されたとき、フィルムが正しい位置に平らに常にあること、これが非常に重視されたのです。
 このため後年いろいろなメーカーが採用した裏蓋を開ける方式ではなく、完全リジッドなボディデザインになっています。これがライカのシャープな画像のベースになっているという説もあります。
 キャノンもそれを踏襲。



 フィルムの先をこのようにカットする必要があります。かつてのコダックフィルムは初めからライカに合わせてカットしてありました。



 専用スプールに先を差し込んで、パトローネと一緒に



 挿入したら、下の蓋を閉めて完了。



 これらを持って県北のほうへドライブ。
 昨日もそうですが、フィルムカメラの写真をブログに載せるのは時間も手間もかかるので、取材用のカメラはこれ



 同じCanonのデジカメPowerShot TX1です。2007年製だから、54歳差、ちょうど孫ほどですね。
 県北の画像はまた明日。

最初のデジカメ

2008-01-14 10:02:10 | Camera
 土日天気が悪かったので、新聞を取りに行く以外は全く表に出ず、部屋の模様替えをしました。AV機器が半端でなく多いので、仕事をしているような変な模様替えです。待機電源結構食っていそうなのでメインスイッチも作りました。
 おかげで、腰と膝が痛い。

 今日は私が初めて買ったデジカメの話題です。



 RicohのDC-2というモデルです。1996年発売だから10年以上前。当時は確かデジカメというと、Epson、Fuji、Casioあたりがポピュラーで今とはずいぶん顔ぶれが違いますね。Appleもあったかも。

 このDC-2は珍しく横型のカメラ、ズームレンズではなく2焦点です。標準(準広角)と望遠切り替え式。
 光学式ファインダーもありますが、オプションで液晶ファインダーも買えました。



 今の携帯のように開いて見るタイプ。凝ってますよね。
 昨年買ったデジカメも偶然Ricohなんですが



 外付けのファインダーが脱着できて角度も可変というのが共通です。さすがRicoh.
 しかし新しいほうは大型液晶が標準で覗くやつが外付け、逆ですね。

 大きな差はもちろん画素数、41万画素と1001万画素。25倍というとすごいのかどうかわかりにくいのですが、5倍×5倍ですね、縦横がそれぞれ5倍になってる。
 でも買った値段はほとんど同じですよ。全くね。

 もうひとつ大きな違い。



 メディアのサイズです。物理的な大きさと容量の両方。フルサイズのPCカードってすごいですね。
 容量で行くと、8GBと10MB、800倍です。体積は逆に1/10ぐらいになっているので、パフォーマンスで行けば8000倍の差。10年の進歩は目覚しいですね。

 先日職場が社内で引越ししたのですが、棚の奥に同じカメラがあったのには感動しました。

 まあ、私が撮った写真を一番活用している当ブログに乗せている写真は20万画素相当以下なので、ブログだけならこのカメラの性能でも十分なのかもしれません。

 DC-2で撮った写真を探していたらば、あった。



 10年前の六本木。
 写ってる人、ごめん。

ヴッパータールのカメラ市

2007-12-27 06:30:40 | Camera
 1989年10月22日
 私はデュッセルドルフから東へ約30kmにある、ヴッパータールへ出かけました。



 ピナバウシェの舞踏団で名が知られるドイツの中都市です。



 もうひとつ有名なのが



 現存する世界最古のモノレール、1900年開業ですから、三世紀をまたいで活躍していることになります。

 ここでカメラ市が開かれていたのです。

 カメラ市、ヨーロッパでは蚤の市、フリーマーケットが有名ですね。そのカメラ専門版です。
 屋外では厳しいので、市民会館、区民ホールみたいな街の小さなホールで、年に1-2回開かれます。
 時計市もあると思いますが、行ったことはありません。



 たぶんテーブル1台で2000円ぐらいのショバ代を払って場所を借り、思い思いにカメラを並べて値札をつけます。プロの中古屋さんもいれば、個人で2-3台だけカメラを置いている人もいます。



 いろんな街で週末に開かれますので、ドイツ中で言えば毎週のように、車で気軽に行ける範囲でも月に一回ぐらいは覗きに行けるわけです。これが実に楽しい。
 今でこそインターネットで何でも調べられますが、当時は英語や日本語を含めてもクラシックカメラの専門書はごくわずか、このカメラ市で教えてもらったことがたくさんありました。毎回新しいカメラに出会うことができました。



 何十回も通ったのですが、会場の写真を撮ったのがどうもこのヴッパータールだけなのです。
 それも2枚しかない。



 この場所はずいぶん由緒ありそうな建物ですが、詳しい記録はありません。

 ここで、カメラに触らせていただき、自分で動作を確認しながら、ドイツ語と英語を混ぜて価格交渉、値切って買います。ドイツ人以外にもオランダからの出品もありました。

 このとき清水の舞台から飛び降りる気持ちで、買ったのがこれです。



 Leica M2 + Summaron35mmF2.8 + MC meter フード皮ケース付き DM1250(10万円ぐらい)

 安い!! 実は写真の左下セルフタイマーのレバーが半時計に少し回っていますが、これが若干難ありだったのでした。それ以外は完璧に働きました。でも安い。

 このカメラも翌年泥棒が入ったときに盗難されてしまったのですが、レンズ、ケースは残っています。
 それで帰国してから買いなおしたM2です。レンズは全く同じもの。



 セルフタイマーもちゃんと動きますが、ボディだけでも上のセットより高かったです。
 黒いメーターはMR meterです、ちょっと進歩。

 退職でもしたらまたドイツのカメラ市に行って見たいものです。

 とここまで書きながら、疑問がわきあがってきました。
 写真に写っているドイツ人、多くが半袖ですよね。 10月下旬に半袖は変だな。
 うーーん、写真がヴッパータールなのはほぼ間違いないんですが、違う回かもしれません。

クラシックカメラマン14

2007-12-26 08:12:07 | Camera
 12月26日、確かイギリスではBoxing dayとか言って休日。ボクシングをする日かと思いきや、クリスマスプレゼントの箱を片付ける日と思っていたら、実はプレゼントを配達してくれた人たちに感謝のプレゼント贈る日でした。
 これが終わるとSaleが始まるのですね、ロンドンに買い物に行くならこの年末がお奨めです。

 まだまだ国産のレンジファインダーカメラがありますよ。
 今は無きアイレス写真機製作所、ブエノスアイレスのアイレス、英語のAirですね。Aires35Ⅲです。



 なんでもファインダーに国産で初めてブライトフレームを組み込んだカメラシリーズだそうです。世界ではLeicaM3が最初。



 1955年製ですよ。52歳。



 高級機では無いけれど、ずっしり重く、シンプルなデザイン、好感がもてるカメラです。



 コンパクトなのに大きな巻上げレバー



 4.5cmF2のH CORALレンズです
 美しい10枚羽の絞り



 レンズシャッターカメラに、F2の大口径レンズをつけたのもこのカメラが国産初だそうです。
 アイレス写真機製作所はこのカメラを作っていた5年後1960年に倒産してしまいました。

 夕べたまたまパリで何か事件があって、今朝のニュースでのシャンゼリゼの映像を見ることが出来ました。やはりマロニエ(?)並木の照明は青白いLEDになっていました。しかも流れ星機能付。
 パリも時代には対応しているようです。

アナデジ変換

2007-12-23 12:05:10 | Camera
 今日は天皇誕生日
 昔は天皇賞の日だったのに、今日は有馬記念の日。
 平成になってからずっと?

 スティル写真のデジタル化、始めます。
 まず押入れからネガの箱を出してきました。二箱あり、ドイツに行った1982年以前と以後に分かれているはず。
 以後のほうからヨーロッパ編を選んでみると



 こんなにあります。華やかなところがクリスマスっぽい写真
 結構まめに内容がメモしてあります



 数えてみたら



 ネガの袋が202、ポジが約500枚ありました。結構な数、フィルムだと220本ぐらいでしょうか。
 8年だから毎月2-3本ぐらいですね、たいしたことないかな。



 整理しないと。どうやって?

 整理する前に、スキャニングのテストです。

 ドイツのラボって結構ラフで、ネガはこんな風に紙袋にじかに入っていたり



 焼き増し用に書き込み付箋が貼ってあったり



 まあ普通の人は、同時プリントして、せいぜい焼き増しをやるかやらないかで終わりですから、これで良いのかも。

 裸のネガを専用のホルダーにはさみます。



 付箋がついているネガははがす必要があります。



 これをフィルムスキャナーに差し込みます
 NikonのCOOLSCANⅢ、20世紀のモデル



 SCSI接続で、WindowsVistaには対応していないようなので、余ってるパーツとOSをかき集めて、このために1台XPマシンをくみ上げたのでした。

 ネガの山から12月ネタを探し出してスキャンしてみました。



 88年の年末年始にスキーに行ったフランスアルプスのシャモニーモンブランです。
 ネガに付いているほこりが気になりませんか?
 古いけどこのスキャナーのすごいところはイメージフィクスという機能がこのゴミほこりを軽減してくれるのです。



 何枚かスキャンしてみました。





 スキーしてる写真がなかなかないのです
 ゲレンデの写真があったと思ったら



 ビール飲んでました。バックはグランジョラスか?

 スキーは大学4年のときに奥志賀で一回、あとはヨーロッパアルプスで5-6回やっただけ、シャモニー、ツェルマット、インスブルックとか。

 なんかソフトフォーカスがかってますね、どうしてだろう。



 この写真の真ん中に写ってるのが、先日赤坂TBSの12階で偶然再会したN島君です。手前のアフロは、ポルシェカレラに乗っていたT村君。

 写真もっとありましたが、フィルムスキャンが面倒なので、あとは写真をフラットベッドスキャナーで取り込んだものです。見苦しいでしょうが、クリスマスネタという事で。



 シャモニーは2回行きましたが、たぶんこのときが人生最後のスキーです。



 モンブランの向こう側はイタリア、モンテビアンコに呼び名が変わります、白い山。



 下左がリフトパス、右がアギーユドミディという3800mのところにある展望台に上がるロープウェーの切符です。



 シャモニーの街を夜ぶらついて一番の場所がここ



 生牡蠣の屋台ですよ、皆さん
 Huitresウィトルというのが牡蠣、海の果実だって
 薄いほうの殻をはずして出してくれます。
 食べ放題じゃないよ



 なんだか種類があるので、指差して、トロワとか言って注文。知ってるフランス語はメルシー、オーボワ、汁ブプレ、コマン垂れブー、盆ジュール、ボンソワ窓モワゼルと数字だけ、それも8ぐらいまで。ヴァンサンクは25。カトルヴァンは80。
 立ち食いです、美味しいですよ。

 話は飛びますが、「諸人こぞりて」の、シュワキマセリは外国語、たぶんフランス語だとずっと思っていました。

 シャモニーの街は南北に走る谷の底にあるので、明るいのは9時から3時くらいまで、ナイターなんて誰もつくろうともしないので、後はずっとアフタースキーです。足腰には良いかも。



 ちなみに、ここは第一回の冬のオリンピックが1924年に開かれたところだそうです。



 ということで、メリークリスマス

 しかし写真どうやって整理しよう。

クラシックカメラマン13

2007-12-07 08:11:15 | Camera
 昨日の早朝、というか日の出前、細い細い三日月と、明けの明星が近づいてきれいでした。モスリムの人たちはこういう日は何かイベントをするのでしょうか?

 最近少しブログの構成が変わっています。

 クラシックカメラの記事だけが参照できる「クラシックカメラマン」と言うショートカットをタイトル下に新設しました。
 カメラ全般を参照する場合は、左の「カテゴリー」のなかの「Camera」をクリックしてください。

 前回に引き続き、今回紹介するのは国産のレンジファインダーカメラです。



 Minoltaの35ⅡとSuperAです。
 まずは1953年型Minolta35Ⅱ



 ミノルタの35のシリーズは、いわゆるコピーライカのひとつ。ですからライカのスクリューマウントレンズが装着できます。カメラボディだけを入手したので、写真ではライバル、キャノンの50mmが付いています。
 ライカのⅢcと並べてみました。



 まあ似ていると言わざるを得ませんね。HOONDAを作っている某亜細亜の国のメーカーを責めることはできません。
 C.K.Sと言うのは国名ではなく、千代田光学精工の略だと思います。当時の正式社名ですね。
 ミノルタのブランド名は「実る田」から来ているそうです。農業の発展を祈る名前なのです。

 ライカのレンズを35Ⅱに、先ほどのキャノンをライカにつけてみました。



 ミノルタの方が少し背が高いですね。
 スローシャッターツマミが前面にあるところもライカと同じです。



 しかし各部の仕上げはとても美しいものです。



 一方1957年型のSuperA



 こちらは、アマチュア用ですが、レンズは交換可能。こんな風に外れます。



 ライカマウントでなく、専用レンズになります。135mm,85mm,35mmがあるようです。
 シャッターも35Ⅱの様なフォーカルプレーンではなくレンズシャッターです。



 機種名を良く見ると”A"の上に点が二つ、そうドイツ文字のウムラウトがついていますね。ドイツかぶれかな。



 仕上げは35Ⅱほど高級ではありません。レンズはロッコール50mmF2。
 ミノルタレンズの代名詞、ロッコールレンズの名前は六甲山から来ているそうです。

 そしてミノルタはコニカに次いで日本で2番目に古い光学メーカーとのこと。

クラシックカメラマン12

2007-11-28 17:25:02 | Camera
 11月も最後の週になってしまいました。
 もうそこかしこで、忘年会どうしましょうかの、質問を受けます。

 俺に相談するなよ。
 大人数で大騒ぎする宴会は、まあどこでも良いよ、地酒が呑み放題に入ってれば、とか言いながら、すでにお気に入りのぐるナビをクリックしてる私。 む む む

 昨日、元同僚女子アナのブログを偶然発見しました。「一期一会」というブログ。勝手にリンクしちゃいます。大人の女になったかな。

 それから先週偶然赤坂で遭遇した別の会社の元同僚のロイス君、Miniと馬をテーマにしたブログ作っていました。ドイツで買った左ハンドルのミニに16年も乗っている男です、どこがいいんだか。「ロイス Mini物語」 Mini好きの人はどうぞ。

 久しぶりにクラシックカメラです。

 今日保管庫から引っ張り出してきたのは、Konicaです。いわずと知れた小西六写真工業。ストロボ内蔵のカメラをたぶん世界で初めて作った会社です。



 KonicaのⅡB-mとⅢです。
 これも1950年代の製品、久しぶりにいじってみたらⅢの方はシャッターが渋くなっています。修理だな。



 どちらもレンズ固定式、レンジファインダー、距離計付の35mmレンズシャッターカメラ。
 ⅡB-mは45mm/F3.5のHexer



 Ⅲには48mm/F2.4のHexanonが付いています。ヘキサゴンではありません。



 特に突出したスペックではありませんが、個性的なデザイン。でも手にはしっくりなじみます。
 どちらも距離目盛りがfeet表示だけなので、アメリカ向けのモデルがその後個人的に持ち込まれたか、中古で逆輸入されたものでしょう。



 後世のコニカのカメラもそうであったように決して高級機ではないけど、高級感がある、品の良い質感があります。
 変わっているのはⅢ、巻き上げレバーがカメラ前面にあるのです。2ストローク。左手の親指で押し下げます。このレバーの仕上げが、美しい。



 ⅡB-mは回転ノブ式で、シャッター巻上げが連動していないので、別のレバーでチャージする必要があります。ⅡB-mのバッジの無骨さが格好良い。



 まさに日本の工業デザインが生んだ芸術品といえます。

Pentax Family

2007-11-11 13:46:44 | Camera
 これは自分自身の記憶のための記録です。

 クラシックカメラを集めている一方で、自分でここ一発写真を撮りたいときに使うカメラが当然あります。滅多にありませんが、友人の結婚式のカメラマンを頼まれたときとかにも使うやつ。
 ストロボやら交換レンズもいろいろ用意しておきたい。

 実際にはほとんどの場合、コンパクトカメラでも十分なんですが、撮ろうという気合が入ります。

 最初は十代のころからCanonの一眼でした。FTb、AV1そしてA1。(クラシックカメラマン1参照)
 80年代にMinoltaからオートフォーカス一眼が出て、α7700というカメラで初めて浮気したのですが、90年にドイツのアパートに泥棒が入って、コレクションのカメラがあらかた盗まれてしまいました。

 日本に帰ってきて90年代の中盤に買ったのがPentaxのMZ-5でした。
 手が小さいので、昔からNikonやCanonは握りにくく、当時一番小さかった、Pentaxにしたのでした。今ならOlympusでしょうが当時Olympusはあまり一眼レフには熱心でなかったのです。
 ここからはレンズも増えて、ずっとPentaxを使い続けています。クラシックカメラ収集と両立できるし。

 それで一度撮ってみたかった写真



 我が家のPentax Familyです。一眼のカタログみたいでしょう。
 Pentaxを選んだもうひとつの理由はレンズマウントです。
 Pentaxのカメラは、一眼レフ創成期からのレンズが最新のカメラでも使えるのです。これはPentaxとNikonだけなんです。
 古のPentaxはM42というスクリューマウントレンズを使っていました。ボルトやナットのM3とかM5と同じねじの規格ですよ、M42。直径42ミリ、1ミリピッチのねじ規格。単純ですね。これはPentaxだけではありませんでした。

 当然我がFamilyにも、M42規格のカメラたちがいます。


 
 SP(1964年発売)とES(1971年発売)です。
 SPが露出計付マニュアルに対し、ESは自動露出です。絞り優先。
 レンズは55mmが2本に、35mmと135mm。

 その後、M42マウントでは、カメラからレンズの絞りを制御できないという理由で、Pentaxはバヨネットマウントに移行するのですが、フランジバックは変更しませんでした。Kマウントといいます。
 このためこのような簡単な変換アダプターでM42レンズをKマウントボディに装着できるのです。Leicaと同じ思想です。



 そのKマウントカメラ



 MEsuper(1979年発売)とRicohのXR-8(1993年発売)、そうこのころはRicohも同じKマウントでした。だから同じ家族。
 レンズは、24-40mmの広角ズームと、45mmのパンケーキ、90mmマクロに28mm。そしてLensBaby
 90mmと28mmはタムロンのアダプトールシステムというマウント交換式で、Kマウント以外にも、Leica-R、Minolta-MD、Nikon-AIマウントにも装着できる優れもの。
 このMEsuperは本当に小さい。



 これはLeica M2と並べたものですが、コンパクトといわれるLeicaと比べても小ささが実感できます。

 そしてオートフォーカス全盛時代へ。
 PentaxはKマウントのままAF化します。KAFマウント。Minolta、CanonはAF化に伴ってレンズマウントを変更しています。



 左から*istD(2003年発売)、K10DGP(2007年発売)、MZ-5(1995年発売)です。MZ-5だけフィルムカメラ、あとはデジカメです。
 レンズはたくさんありますが、下の一覧参照。

 MZ-5のサイズ比較。左はLeica M3。



 オートフォーカスになっても小さいカメラです。

 最後に自分のためのレンズ一覧表

 M42     35mm          F2.0      Pentax
         55mm          F1.8      Pentax
         55mm          F1.8      Pentax
        135mm          F3.5      Pentax
 K       24-40mm        F2.8      Tokina
         28mm          F2.5      Tamron
         45mm          F2.8      Ricoh
         90mmMacro      F2.5      Tamron
         Lensbaby
 KAF     12-24mm         F4.5-5.6   Sigma   Digital専用
         16-45mm        F4.0      Pentax   Digital専用
         17-28mmFisheye   F3.5-4.5    Pentax
         21mm          F3.2      Pentax   Digital専用
         28mm          F1.8      Sigma
         28-105mm       F2.8-4     Sigma
         43mm          F1.9      Pentax
        100-300mm       F4.5-6.7    Sigma

Resize test

2007-11-08 08:37:10 | Camera
 当ブログに掲載している写真で、一部から、ぎらぎらしすぎ、何かフィルターを掛けすぎではないかと言う声がありました。
 通常ほとんどの写真はシャープネスを加える作業はして(そこまで暇がない)ません。

 私のPCで見る限りではそれほどではないのですが、ひとつ思い当たる節がありました。
 RicohのCaplio GX100で、画像設定を、「硬調」に設定していることが良くあったのです。
 それから、写真のサイズはブログに載せられないほど大きいので、縮小して掲載しています。この縮小ソフトによっても何かあるかもしれません。

 それで比較テストです。
 元画像は2736x2736ピクセル(約2.35MB)、これを492x492ピクセルに縮小してみます。すべてjpeg.

 まずこれまで使用していたソフト「ドラッグ&ドロップ画像変換 ver.3.01」
 


 解像度に関係する設定はほぼ中央にしてあります。



 それで、Caplioの設定を「硬調」にしたものを「ドラッグ&ドロップ画像変換」で縮小(写真A,45kB)



 そして「普通」に設定したものを「ドラッグ&ドロップ画像変換」で縮小(写真B,43kB)



 いかがでしょうか。右上のつぼみの回りのモスキートノイズが目立ちますが、ファイルサイズは下に比べて小さくなっています。

 次は最近見つけたソフト、「縮小専用。ver.1.50」



 設定はごらんの通り

 再び「硬調」を「縮小専用」で縮小(写真C,88kB)



 そして「普通」を「縮小専用」で縮小(写真D,86kB)



 いかがでしょうか。
 ぎらぎら度について、コメントお待ちしています。

思わぬ果報

2007-11-08 06:40:47 | Camera
 D-LUX3というデジカメ用の革製の速写ケースを造ってくれている、KAKUYOという会社があります。
 一般に販売されているカメラやケータイのケースは、要するにただの袋ですが、本来ケースは機械の機能を維持しつつ機械を衝撃から守るべきと考えます。ケースに入れたまま使えないと。



 それで速写ケースと呼ばれるこんなケースが昔から使われてきたのですが、最近のカメラアクセサリーにはないのです、なかなか。カメラがコンパクトになりすぎたのでしょうか。それとも胸にぶら下げることがなくなったのでしょうか。

 前面の部分は、開けてぶら下げた状態にも出来るし、はずすことも可能です。


 それで、このD-LUX3用のケースがリコールされたのです。購入したのは春でリコールが夏場。
 牛革の強度が弱い部位を使用したケースが販売された可能性があり、最悪の場合カメラが落下するということで、全数回収。
 事前に予約を受け付けての、限定生産だったのかもしれませんが、良心的な対応でした。
 結局交換されたのか、そのままだったのか良くわからないまま、すぐに戻ってきました。

 この話はこれで終わりなのですが、KAKUYO、面倒を掛けたお詫びにと新製品をプレゼントしてくれたのです、太っ腹。それが



 何でしょうね、指輪じゃありませんよ
 レンズのようですが、



 なんとケータイカメラ用のワイドコンバーターです



 ばね仕掛けでワンタッチ装着、x0.7の倍率です。
 私のMediaskinで通常の広角端撮影だと



 それがこのワイコンをつけると、



 ここまで引けます。さすがに周辺の解像度は落ちてますが。

 ただでいただいたお礼に、KAKUYOのホームページはここ

 ふだん鞄を持ち歩かない私には、このワイコンをどうやって携帯するかが問題です。

幸せな偶然

2007-11-02 08:13:57 | Camera
 寒いですね。
 仙台市街の木々もいつの間にかずいぶん色づいてきました。
 出不精なので例によってベランダからの風景です。
 広瀬川沿い、西公園



 同じく宮城県美術館周辺



 明後日、この美術館の隣にある庭球場でテニスをします。
 奥の銀杏並木は東北大学キャンパスですね。

 先週会津に行ったとき、肝心なところでカメラのバッテリーが上がってしまったので、楽天通販で安い互換バッテリーを探していたら、驚愕の事実。



 RicohのGX100とLeicaのD-Lux3のバッテリーが同じものでした。ずいぶん使ってきたのに、ぜんぜん気がつきませんでした。PanasonicのLumixも同じです。不覚。チャージャーも全く同じもの。

 なんだか幸せな気分になりました。

ファームウエアのアップデート

2007-11-01 09:00:44 | Camera
 11月になりました。
 もう話題は初霜初雪クリスマスです。
 冬は一番嫌いな季節なのですが、唯一楽しみなものがあります。

 ”鍋物” です。これだけは夏には食えない。

 土曜日には山形でちゃんこ鍋を食べてきましたが、美味かったです。ごっつぁんです。

 車で出かけられる日も減るので、もう少しブログを充実させるとか、昔の写真をデジタル化するとか、部屋の模様替えをするとか、毎年同じようなことを考えています。そろそろ年賀状も考えておかないと。大体プランは決まっているのですが。

 最近良く使うデジカメのファームウエアが、知らぬ間に新しくなっているのに気づき、早速アップデートしました。



 メーカーサイトのサポートページからダウンロードしてカードにコピーし、インストールするのです。

 2004年製のPentax *istDは、なんとV1.00からV1.12に、今年買ったRicohのCaplio GX100もV1.13からV1.16になりました。



 どう変わるのか楽しみです。

 このようなサポートをまめにしてくれるメーカーの製品を使いたいものですが、あまりアップデートが多いのも考え物、それだけいい加減な状態で発売したということですから。

クラシックカメラマン11

2007-10-31 17:47:51 | Camera
 先日の虫干しのときに、カメラの一覧表を整理。
 まだまだこの場で紹介していない銘機がたくさんあるのがわかりました。

 私はまあカメラなら何でも欲しいのですが、ゆっくりですが集めているのは、主に自分と同じ1950年代生まれの35mmレンジファインダーカメラです。LeicaならⅢfからM3,M2の時代。Ⅲgもありますがまだ入手できません。

 今日紹介する2台は1950年ごろの製造と考えられます。



 まずは、VoigtländerのProminent
 ドイツを代表する大衆機メーカーの高級機です。あまり一般には知られていないかもしれませんが、ブランド名は今でも残っています。



 上から見ると



 このころのカメラにはまだほとんどフィルム巻き上げレバーがなく、右側のダイヤルを反時計方向に360度回して巻き上げます。
 それから、このレンズ、距離の目盛りがありませんね。
 絞りだけ。
 このカメラはレンズの前半分を広角や望遠に交換できるのですが、ピントはレンズ全体を前後して調節するのです。
 そのつまみは、左側のダイヤル。



 被写界深度の表示もちゃんと刻まれています。
 半世紀前に、LeicaやContaxはとても買えないけど、写真が大好きなドイツのお父さんが使っていたものでしょう。大柄で立派なカメラです。

 そしてAgfaのKarat36
 Agfaはヨーロッパ最大のフィルムメーカー、ドイツの富士フィルムです。
 Fujifilmと同じくカメラもずっと生産してきました。



 いわゆるスプリングカメラ



 ボタンを押すと



 ポン、とレンズが飛び出します
 レンズとボディは蛇腹でつながっています

 一番変わっているのは、ファインダーです。
 普通のレンジファインダーカメラは、上のプロミネントのように構図を決める大窓と距離系用の小窓、かなりサイズの異なる二つの窓が並んでいるのですが、このカメラでは同じ大きさの窓が、上下にずれて並んでいます。



 ファインダーを覗き、上と下の絵が、左右にずれたものをずれがなくなるようにFocusをまわすとピントが合う仕掛けです。背面の覗き窓も二つの窓のちょうど間にあります。
 このカメラにはフィルム巻上げレバーがついているのですが、



 普通のカメラとは逆、外から内へ、右から手前に人差し指で巻き上げます。
 このカメラはスプリング式の機構といい、コンパクトに収納できることを目標に設計されたカメラですね、巻上げが逆なのは、おそらくそのために犠牲になっているのでしょう。
 旅行大好きなアマチュアカメラマンがポケットに入れて、アルプスやら、シャンゼリゼに持っていったのでしょうね。

 いじっているだけで、想像は膨らみます。

 それから2台のカメラを見て気づくことはありませんか?
 レンズの根元の部分のデザインが似ています。

 これはシャッターの部分です。
 Synchro Compurというロゴのあるメカニズム。
 共通です、同じ時代のRetinaなども同じ。

 LeicaやContaxのようなレンズ交換式のカメラは、レンズにシャッターがついていたら、暗室以外でレンズ交換が出来なくなるし、レンズも複雑になってしまうので、フォーカルプレーンシャッターといって、フィルムのすぐ前に平面状のシャッター幕をおいています。これは最新のデジタル一眼レフ等でも同じです。
 レンズを交換しない前提だと、どこにでもシャッターメカを置けます。
 一方、シャッターはカメラの中でももっとも精密なメカニズムが要求される部分で、どのカメラメーカーもなかなか自社で開発が出来なかったと思われます。
 それでこのCompur社の部品を買ってきて付けているのです。
 Karatはレンズがシャッターの前に固定されていますし、Prominentは一応広角望遠レンズがあるのですが、前玉交換式。レンズの後玉の前にシャッターが固定されその前にレンズマウントがある形になっています。複雑ですが、この複雑さも、収集家にとっては魅力なのです。

 ちなみに、同時代の日本製のカメラを見ると、SeikosyaやCitizenのシャッターがついているんですよ、ロゴも誇らしげに。フィルムカメラは、光学技術、精密機械技術、化学、そして工業デザインが融合した芸術品なんです。

虫干し

2007-10-14 08:49:16 | Camera
 一昨日県北栗原に白鳥が飛来しました。全国ニュースでもやっていたところを見ると、今シーズン日本に初飛来ということなのでしょうか。今年こそは渡り鳥を見に行きたいと思います。朝いっせいに飛び立つ瞬間を。

 同じころにやはり今シーズン初の乾燥注意報が宮城県に発令されました。

 それで虫干しです。

 カメラを集めているんですという話をすると、良く、何台ぐらい持っているんですかと聞かれます。あまり数えたことがなかったので適当に答えていたのですが、今朝、並べて数えてみました。



 デジカメが11台、フィルムカメラが72台、ポラロイドが2台、ビデオカメラが2台。携帯電話等のカメラを除いて、87台でした。写るんですなんかも混じっていますけど。

 単なるコレクション自慢になってしまいました。