家族旅行最終話は、あたし、フープが書きまぁ~す
河口湖にある、天上山公園のロープウェイに乗りました
あたし、ロープウェイは初体験なの
ママがね受付で「大人2名 犬1名です」って言ったら
あたしの券は、「手回り品」でしたぁ お隣の女の子と同じ、子供なのにぃ~
あがっていくと、すんごいいい眺めなの
・・・・・・・・でも、ちょっとこわかったぁ
はっぱがじゃまで、景色がよくみえないよって言ったら、
ママが、双眼鏡でみなさいって
この公園はね 天上山公園 カチカチ山ロープウェイっと言って
太宰治の名作「カチカチ山」の舞台なんだって
アチコチに、物語のオブジェがあるんだよぉ~
ではではみんなにフープが物語をおしえてあげるね
「あることろに、まじめに暮らす農家のおじいさんとおばあさんがいました。近所に畑にわるさをするたぬきがいて、おじいさんとおばあさんはとっても困っていました。
そんなおじいさんとおばあさんをみて、正義感の強い友人のうさぎさんが、たぬきをこらしめることにしたの」
「たぬきを柴狩り・・・・・・・っじゃなくて、芝刈りにつれだし背負った芝に火をつけちゃうの」
(火打ち石のカチカチっていう音に、たぬきが「カチカチいうのはなんだ?」って聞くとうさぎが、「カチカチ山のカチカチ鳥だ」っとこたえたのが題名の由来なんだって)
「やけどしたたぬきさんを見舞うふりをして、こんどはうさぎは薬ってうそをついて、傷口にからしをぬっちゃうの」
(たぬきさん、そうとう痛い目にあいましたねぇ)
「さいごは、食い意地のはったたぬきを漁につれだして、泥の舟をつかっておぼれさせちゃうんだよ」
「たぬきは、痛い目にあって、ふか~く反省したそうです」
「そんなたぬきをみて、うさぎさんも、おじいさんも、おばあさんも、許してあげたそうです」 おしまい。
カチカチ山マップにあった物語は、本当はもっと怖いお話
(たぬき鍋にしてたべようっとしたらおばあさんが鍋にされちゃっておじいさんが知らないで食べちゃったとか、タヌキを溺死させたとか書いてあるの)なんだけど
あたしのお話もいいでしょう?
展望台には、しあわせを呼ぶ鐘 「天上の鐘」もあることだし、めでたし、めでたしのお話のほうがいいよねぇ
あたしも、ママにだっこしてもらって、自分で鳴らしたの
これで、めでたし、めでたし、っと思ったら・・・・・・・・
「ママ そこまでやるのは、やめてなの」
大人げないママを、こらしめなくちゃなのぉぉ~~」
これにて、フープ一家の旅行記は、おしまい。