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家と家族

数日前、学生時代の友人が我が家に来てくれた。

私の良き理解者で心を支えてくれた親友だ。

彼は、東京で建築設計の仕事に就いていたのだが、
いろいろあって・・・家族と郷里にもどり、
地元で建築とは関係ない仕事をしている。

我が家は、小さな賃貸なのだが、、
彼は
「これがいいんだよ」
という。

彼は、
親の家の後ろにある建物をリフォームして住んでいる。
ほぼ同居なのだが、
「家がでかくても、ちっともよくない」
「本当はリフォームなんてしたくなかった」
という。
(・・大きくてうらやましくもあるのだが。。)
家がでかくても
いっしょなのは食事の時だけで
あとは、もどってしまえば、みんなバラバラなのだ。
彼の場合、家が分かれているから余計そうなる。
子供が知らない間に友達を連れてきて後ろの家で
遊んでいる事も気にいらないらしい。
(・・それはわかる。。)

「家なんか小さくていいんだ!」
「小さければ子供が何やっていても気配がわかる!」
「だれがどこにいても感じる!」
「東京にいた時住んでいた、2DKのアパートがなつかしい」
「あれで、充分だった。。」

そう言っていた。。

小さい家って
子供の側からするとツライ面は確かにある。
自分の事を考えると
個室が欲しかったし、与えてもらった。
だけど、それは・・・

『家族から逃げた』

事も確かだった。。

個室を持つから自立する・・・

とは限らない。

自立は個室を持つからできるものではない。
むしろ、家族の中でぶつかり合い、
その中から、経験で
人との「間合い」や「距離感」を
を身に付ける事で、できるのではないかと思う。

私も彼も、同じ考えだと思う。
そして・・
時間がないのだ・・

私にも彼にも、中2の子供がいる。
あと5年もすれば、
もう自分の道を進むようなる。
もう子供ではない。。

子供(として)といっしょにいられる時間が
もうあとわずかなのだ。。

りっぱな家を作って、りっぱな子供部屋を与え
人生の中で
子供といっしょのわずかなその時間を
自ら削るような事を
我々にはする事ができない。。

_______________________________________

10年後も、楽しい家ですか?

_______________________________________
小さな家だから、家族はぶつかり合うかもしれません。
でも、そんな時間は、人生のうちいくらもありません。
けんかしても、落ち込んでも、そばにいる事を感じます。
体温のある家です。
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小さな家 LWH


 * * * *


企画住宅ですが、自由に暮しを組み立てる事ができます。
きまりは1つしかありません。
それは、小さな暮し をするという事です。
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志田建築設計事務所 

コメント一覧

しだ
junさん
「家と家族」の関係・・・
junさんが考えるとおり、家の大きさ、とは なにも「因果関係」はないです。
その根本は、代々受継がれている価値観だったり、子供の頃の環境や体験だったりするわけです。そうゆう事を意識して、「自分」は「自分の家族」とどうありたいのか、という事を真剣に考えるか、どうか。。。

junさんは子供の頃「秘密基地」を作っていて、もともと自分で自分の居場所(家)を作る「素養」がありましたね。それが、「子どもが自分の手で自分の部屋を作って欲しい」という考えに至っていませんか?
家は作ってしまったし、junさんご夫婦のいろいろな考えの上に、今の家があるのだけど、「子供が自分でつくる」部分は、ちゃんとありますよね。
=「自分の場所を作る」こんなおもしろい事はないぞ!=
junさんはもともとそれを感じていたはずです。
(それは、家という物理的なモノばかりではなく、人との関係や、仕事などにも当てはまるのですが・・)

「家の居心地の良さ」ってなんでしょう?
家が大きい事・・自分の部屋があること・・
物理的に満たされて、それは居心地はいいですね。
でも、家族の関係が悪ければ、家に帰る事も辛いし
自分の部屋しか安心できる場所ではなくなってしまう。
それは本当の「家の居心地の良さ」ではなくなりますね。

子供が成長の過程で「家族をうっとうしく」思う事は必ずあります。
それを親だって感じるはずです。
だけどお互いそれを「逃げて」いては、家は心地よくなんかなりません。

> 結局は住む人次第なのでしょうね。

そのとおりですね。

自分中心に考えていると、「いい家」にはならないと思います。
家族だってひとりひとりが「自分は」をもっているのですから。
自分の今までを振り返って、何がよかったのか悪かったのか、
これからどうしたいのか、そして、それは妻だって、夫だって、子供だって思っているという事を考えていく事が大切なのだと思います。
でも正解なんてないし、どんどん修正していかなければいけないし、だから、思考錯誤して「作りあげていく」しかないですね。

家って・・・
別にアパートだろうが一軒家だろうがマンションだろうが、
どうでもいいのです。大きな家でも小さな家でも。。

でも、小さい家って、手っ取り早いかな、なんて思うのです。
いやでも顔突き合わすから、相手を感じずに暮す事できないですからね。
「小さい」っていうのも、それぞれ感じる大きさがありますが。。

「小さい家」考えてるのは、それだけの理由じゃないですけどね!

******
junさんのように、これというか、このブログ読んだ人が、
「何言ってるの?」って、疑問や反感もちながらも
「家づくり」の事や「家と家族の関係」を考えてくれるといいな、と思っています。








jun
でも、しださん、私もいろいろと考えるのですが、...
http://ikute.boy.jp/blog/
たとえ大きな家に住んでいてもひとつになっている家族はあるし、小さな家でもバラバラになっている家族だってあります。

小さな家を建てるのには、それなりに理由があると思うんです。特に東京では。その土地にとても愛着を持っているとか、利便のいい立地を選んだから小さな土地で小さな家になったとか、家族のためにお金を使いたいぶん家にお金をかけずに暮らしたいとか、マンションには住みたくないとか…。いろいろと理由はあると思いますけれど、同じ金額でもっと大きな家を選択することもできるわけですから。こだわった条件を捨てさえすれば。東京なら。
家族の暮らし方を考えた結果、小さな家を選択するのであって、小さな家があるから家族がまとまるというわけではないんですよね。
家の居心地が良くなければ、子どもは大きな家の中の逃げ場に逃げますし、小さな家の中で逃げ場がなければ家から出ていきますし。
結局は住む人次第なのでしょうね。

私はいつか子どもを持つなら、子どもが自分の手で自分の部屋を作って欲しいとずっと思っていました。与えられた部屋でなくて、自分で選んで自分で作る部屋です。でも、子どもがその年齢にならないうちに家を建ててしまいました。できれば、やっぱり、子ども自身に考えてもらって部屋や家を作りたいと思っています。そうやってだんだんできあがるのが家なんじゃないかなと…。
しだ
junさん
junさんの感性に感謝します。
受取っていただけて
本当にありがとうございます。

今回は、書いていてjunさんの家の事も浮びましたよ。

> 子どもが小さい時期というのは、振り返ってみればほんの一瞬なんでしょうね。

そう、振り返ると本当に一瞬ですよ。
junさんも、今、お子さんといっしょで夢中で毎日を過されていますが、小学校に入り、中学校に入り、そうすると、残り6年しかないんですよ。たったの6年!
高校にはいって「子供」っていうのもどうかと言われるかもしれないけれど、せいぜいそこまででしょう。。

自分の事で考えても
大人というか親になっても
本当に大人になんかなりきれてないんですよね。
子供のため、と言いつつ
実は自分の身勝手で
子供を押し付けてる部分って
絶対にあります。

「誉めて子供を育てる」って言われても
なかなかできないんです。。
子供が大人になって
はじめて自分のやって来た事に気づくのかもしれません。

でも、それすら
子供と向き合う気がなければ
そんな事も感じず過ぎてしまうのかもしれません。
子供が30過ぎて、自分の家族の事気づいても
遅過ぎますもんね。。
jun
ちょっと涙腺がゆるみます。
http://ikute.boy.jp/blog/
子どもが小さい時期というのは、振り返ってみればほんの一瞬なんでしょうね。そのわずかな時期を大切に過ごせる家が『Home』なんでしょうね。

でも、このごろ思うんです。○LDKの個室の連続のような家で子どもに個室を与えるというのは、実は、親が子どもから逃げたいからなんじゃないかって。
「勉強しろ」と言って子どもを個室に押し込める、そして親は居間で寝っ転がってテレビ見てる。…よくありそうな普通の光景ですらあります。
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