![Nishihouse110620 Nishihouse110620](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/6b/9024bfc43dcfa30ccfccb109c06ba52e.jpg)
(仮)西の家・・・ 2日間のオープンハウスも無事終了しました。来ていただいたのは、このオープンハウスの告知をご覧になって申し込んでくださった方々、今設計中および建築中の施主の方々 等です。
「とてもすがしすがしい感じがします」と言ってくださった方がいて、、それは、めざしている事のひとつであり、うれしいお言葉でした。
杉板の床、白い壁・・・・ まあ誰がやっても 「そうゆう雰囲気」を作ると思います。別に、私だけのオリジナルではないので、もし気に入られたら、どんどん取り入れてもらえれば、日本の山を活性化する事に役立つので、いい事だと思います。
「(施主に)杉板は勧められるんですか?」って聞かれました。 勧めては・・・いないですよ。・・・ですよね?(って施主の人達へ)。みなさんが、杉板を気に入られるので、杉板を使います。もちろん、傷も凹みも付きやすい事はお話して、、それでもいい と言われるので、杉板にします。。(ですね!?)
というか・・ そんな細かい事より、もっと おおらかな暮らしを好む人達なのです。性格がおおざっ・・・いや、おおらか!細かい事は気にしない!(それによって、私はどれだけ救われていることか・・・)
流行の とか 最新の とか、そうゆうものではなく、カラリとして、心地よく、洗いざらしのシャツみたいな気持ち良さを求め、明るすぎる場所ではなく、ほどよく暗さのある場所で、落ち着いた暮しをしたい・・・ たぶん、そんな考えの人達が、私の施主の人達なのだと思います。
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都市の密集地では、家を建てても、その1面しか見えない事が多く、その1面だけで、街との関わりを考えれば済みます。しかし、この 西の家 のように郊外型の街になると、家は3面または4面が街と関わる事になります。(より立体的になるという事)
建物と緑というのは、とても大切な関係です。緑が美しい家は、いい家の条件の一つだと思います。建物だけで街を潤わせる事のできるものを作れ!と言われたら、たぶん私にはできないような気がします。「木を一本植えさせてください。そうすれば、その木の背景となる建物を作りますから。。」
都市の密集地なら、木1本植える事で、街の表情が変わるし、家が街に貢献した事になります。散歩をする人にとって、それは、気持ちよい「風景」になるかもしれません。もちろん背景になる家を含めて。
西の家 は、それなりの庭があります。施主Mさんに、「ぜひ、(何本か)木を植えてください!」と頼みました。共働きで忙しい毎日で、手入れしたり、道路に落ちた花や葉をかたずける事も大変かもしれません。でも、それ(木)がある事で、その場所はとても豊かになり、散歩する人達にも毎日通るのが楽しみな場所になります。それは、つまり、街の風景になる事です。よい風景の街は、住む人の誇りであり、地域の価値を高めます。
そして、心地よい緑は、建物(家)の品を高めてくれます。
施主Mさんは、庭づくりを考えていらっしゃいます。一度にではなくていいから、時間をかけて、作ってください。必ず、数年後には・・・ 街の「風景」になっていますから。。